ウルトラマンデッカー 第20話「らごんさま」

本話は「箸休め回」とはいえ、日本文化とポリネシア文化の繋がり、世界各地の人魚・魚人伝説、ならびに、海辺にある地域の郷土史に関心がある方にとっては「入門書」として視聴する価値があると思う。
ラゴンは「時代の変化と共に滅びゆく弱者」である。200年前までは、海神(ワダツミ)村(現・ワダツミ シティ、以下同市)の住民はラゴンと共存していた。しかし、日本が近代化するにつれて、ラゴンは排除されるようになった。実際、子供時代の浦澤ナギはラゴンとの共存を望んでいたが、羅権衆の大人と共にラゴンを天岩戸(おそらく異世界への扉?)に封印せざるを得なくなった、言い換えれば、異次元に追い返さざるを得なくなった。
ナギは天岩戸の撤去を目論む同市職員や建設業者を襲ったが、彼女は羅権衆の最後の生き残りとして単にラゴンを守りたかっただけだった。
ナギはラゴンと共に「常世の国」(要は異世界)に行きたかったが、イチカ(とデッカー)が彼女を引き留めたわけである。そして、ナギはラゴンにきちんと別れを告げることができ、ラゴンは「常世の国」に帰った。
その後、イチカはナギの親友になった。
サワはイチカの若さに嫉妬する一方で、真剣に思っている。
GUTSファルコンを「よいしょ」と片付けるデッカーが妙におかしいw。

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