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06.描こう!望む未来への歩み方:「大阪大学共創DAY@EXPOCITY 2024『キラめく科学・トキめく未来』」見聞録06

2024年06月29日、私は「大阪大学共創DAY@EXPOCITY 2024『キラめく科学・トキめく未来』」(以下同イベント)に一般客として参加した([1])。

大阪大学大学院 人間科学研究科 臨床教育学講座 教育工学分野(略称:教育工学研究室)は、目標に向かって日々努力する中で経験する誘惑に対して、どのように対処していくかという方略を体験的に学ぶことができるオリジナル カード ゲーム「サボリグセサバイバル」を体験するブース「描こう!望む未来への歩み方」を出展した。

実際、参加者はカードゲームを体験した後、目標を達成する上で障害になるかもしれない誘惑にどのように対処するかを想像するための「たこやきシート」を使って、未来への歩み方を想像した。参加者は「私は誘惑に負けてしまうことがよくあるので、今回のゲームで教えてもらった『対策を立てる』ことをやっていきたい」や「学校ではこんなことを考える時はあまり楽しくないけど、こんなカードゲームでやるとより楽しかった。またやりたい」などの感想を述べた(図06.01,[2])。

図06.01.「描こう!望む未来への歩み方」。


また、「学ぶ」・「考える」ことについて深く理解し、人の「育ち」を支える方法や環境をデザインするための研究を進めていること、および、研究成果を生かしたワークショップなどの教育活動も不定期で行っていることを伝え、かつ、以下の研究を伝えた(図06.02,[3][4])。

1.商業施設での科学ワークショップの参加者層評価([5])。

2.大学生の課題に対する内発的動機づけ・解釈レベルと先延ばしの関連([6])。

3.他者との協調による創造的なアイデアの生成——大学生を対象としたグループ(3人組)と個人の比較実験——([7])。

図06.02.「大阪大学 人間科学部/人間科学研究科 教育工学研究室」。

実をいうと、私はこの場で教育工学という学問を初めて知った。また、デジタル・トランスフォーメーション(DX)の急激な進展により,Society5.0時代に活躍する高度情報活用人材の育成に加えて、新たな学習環境や評価のあり方が求められているがゆえに、教育工学研究の果たす役割は、ますます大きくなることが想定されることを思い知らされた([8])。

機会があれば、教育工学に関して勉強したいと思っている。



参考文献

[1] 国立大学法人 大阪大学 共創機構.“大阪大学共創DAY@EXPOCITY 2024『キラめく科学・トキめく未来』”.大阪大学 共創機構 ホームページ.NEWS&TOPICS.2024年06月07日.https://www.ccb.osaka-u.ac.jp/news/%E5%A4%A7%E9%98%AA%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E5%85%B1%E5%89%B5dayexpocity-2024%E3%80%8E%E3%82%AD%E3%83%A9%E3%82%81%E3%81%8F%E7%A7%91%E5%AD%A6%E3%83%BB%E3%83%88%E3%82%AD%E3%82%81%E3%81%8F%E6%9C%AA%E6%9D%A5/,(参照2024年07月03日).

[2] 国立大学法人 大阪大学 教育工学研究室.“実践活動”.大阪大学 教育工学研究室 ホームページ.研究室の活動.https://www.hus-et.net/%E7%A0%94%E7%A9%B6%E5%AE%A4%E3%81%AE%E6%B4%BB%E5%8B%95/events,(参照2024年07月06日).

[3] 国立大学法人 大阪大学 教育工学研究室.“大阪大学 教育工学研究室 ホームページ”.研究室の活動.https://www.hus-et.net/home,(参照2024年07月06日).

[4] 国立大学法人 大阪大学 大学院 人間科学研究科 臨床教育学講座 教育工学分野 後藤研究室.“Research”.後藤研究室 トップページ.http://g01beza.web.fc2.com/research.html,(参照2024年07月06日).

[5] 国立研究開発法人 科学技術振興機構.“商業施設での科学ワークショップの参加者層評価 科学への関心・意欲の多様な層のワークショップ参加を目指した試み 後藤 崇志,加納 圭”.J-STAGE トップページ.日本教育工学会論文誌.45巻(2021) 1号.https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjet/45/1/45_44059/_article/-char/ja/,(参照2024年07月06日).

[6] 国立研究開発法人 科学技術振興機構.“大学生の課題に対する内発的動機づけ・解釈レベルと先延ばしの関連 後藤 崇志,山下 冬華”.J-STAGE トップページ.日本教育工学会論文誌.48巻(2024) 1号.https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjet/48/1/48_47061/_article/-char/ja,(参照2024年07月06日).

[7] 国立研究開発法人 科学技術振興機構.“他者との協調による創造的なアイデアの生成——大学生を対象としたグループ(3人組)と個人の比較実験—— 高津 遥,村上 正行,後藤 崇志”.J-STAGE トップページ.教育システム情報学会誌.41巻(2024) 2号.https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsise/41/2/41_410207/_article/-char/ja,(参照2024年07月06日).

[8] 一般社団法人 日本教育工学会.“日本教育工学会 ホームページ”.https://www.jset.gr.jp/,(参照2024年07月06日).

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