声ガール! まとめ

第01話
真琴が社交的な有栖川ひまり『キラキラ☆プリキュアアラモード』に見えてしまった。
日髙のり子(以下敬称略)が母親役を担当していることや真琴がノートPCで教材用『ハピネスチャージプリキュア!』のDVDを観ていることに時代の流れを感じた。
声優を西友と誤認することはお約束である。
大島が我望光明『仮面ライダーフォーゼ』にしか見えないし、正田が風切大和『動物戦隊ジュウオウジャー』にしか見えない。
麻美はプライドが高い。そういえば、演者の中村ゆりかは実績があるしね。
蓮と小夏を見て、それぞれ龍門渕透華と小走やえ『咲-Saki-』を思い浮かべた人は手を挙げてw。
落ち込んだ真琴を戸松がアドバイスした時と同様に、答え合わせは極めて大事だからね。
まさに、本作はニチアサ系作品キャスト勢ぞろいである。

第02話
真琴達が歌舞伎の演目を演じているシーンから、歌舞伎が日本の芸能の原点であることを思い知らされた。
声優にとって、喉を守る食べ物(マヌカハニーなど)や道具(加湿器)は必需品だからね。
本作では、戸松は真琴にとっての水先案内人になっている。それにしても、戸松はなぜラジオで天野景太『妖怪ウォッチ』声で話すのかなw。
小夏はコメディリリーフになっている。
大島は真琴の「お客さんを意識したサービスの行き届いた声」から彼女のエンターテイメント力を見出した。
真琴は目の前の課題をこなすことしか頭になかったために、オーディションに落ち続けていた。しかし、彼女は視聴者を意識した演技を行うことで、「次に繋ぐ」ことができた。

第03話
本話の教訓は、自分だけの仕事を見ずに、全体の流れを把握したうえで、仕事をすることである。実際、真琴は当初は音響監督の要求に応えられなかったが、麻美の不味い料理を食べることで、脚本の全体の流れを把握することができた。そして、音響監督の要求に応え、的確な演技をすることができた。
どんな声優でも大抵の場合、当初はモブキャラを演じるからね。
声優にとって、アクセサリーが多い服は禁忌である。理由は雑音が出るためである。
麻美は料理が下手である。
小夏は関西人らしく、お好み焼きが好物であるw。
蓮と涼子は影が薄いような…。

第04話
本話では『スイートプリキュア♪』が教材等の主要アイテムになっている。このアニメは蓮にとってのお気に入りの作品である。
本話の教訓は、「人間観察は他人だけでなく、自分を見つめなおすことでもある」。
実際、蓮はアニメの演技に関して固定観念に囚われていたので、柳田に見捨てられかけた。しかし、麻美の叱咤や真琴の協力を得ることで、蓮は人間観察の成果を生かした。そして、彼女は柳田からの信頼を得た。
蓮は意外と激情家である。
麻美はライバルがいると燃える性格である。ひょっとして、中身は熱血男子?
小夏はツッコミ役になっている。

第05話
本話の主題は「たとえ辛くとも、基本を積み上げることで、ようやく自分の個性がでる」こと、且つ、「型破りとは、型を極め越えること」である。
本話では『Go!プリンセスプリキュア』が教材等の主要アイテムになっている。
小夏もその演者の天木じゅんも関西出身だからね。なお、後者は兵庫県伊丹市(大阪国際空港で有名)出身。なお、他の4人の中の人は関東出身である。
小夏は声優としての自分の非力さと麻美に対する焦りや苛立ちからグラビアアイドルに転身しかけた。しかし、真琴が引き留め、且つ、『Go!プリンセスプリキュア』の自転車に乗った子供が完全に乗りこなせたことで、小夏は声優として身を固めることを決めた。
版権の都合上無理かもしれないが、真琴達6人はスーパー戦隊シリーズの主要キャラクターの衣装を着ながら踊ればよいのに。そういえば、この6人のうちスーパー戦隊シリーズに出演経験があるのは福原と戸松だけである。

第06話
格闘ゲームのキャラクターの声を練習しているときの声優の声が誤解を与えることは割とある。
浅香あき恵が演じる大家は、人の話を聞かない大阪のおばちゃんである。
涼子(演者の吉倉あおいはモデル出身)は本作最強のキャラクターである。彼女は子役時代にホラー映画『邪霊』の主人公を演じたために、恐怖に耐性がある。実際、どすの利いた声で大家のおばちゃんを黙らせたわけだし。
しかし、そんな涼子が浪川からのビデオメールを見て、嬉しい悲鳴を上げたのはベタな落ちである。
真琴は戸松の助言を得て、殺人現場を再現したが、麻美に悲鳴をあげさせ、大家をうろたえさせただけであった。
真琴は戸松の名を知らずに、彼女と話していたわけか…。

第07話
真琴は声優になる前は、アニメや声優の仕事に興味がなかったせいか、先入観に囚われない演技ができる。その一方、蓮はアニメと声優の仕事が大好きであるがゆえに、却って先入観や独善に囚われてしまった。その結果、スランプに陥ってしまった…。
この差は、真琴が柔軟な性格なのに対し、蓮は融通が利かない性格であることに由来すると思われる。
麻美は「声優グランプリ」の取材を受け、涼子は新たな役を貰い、そして、小夏は写真集を出した。
真琴達4人の仕事が順調なのに対し、蓮は増々スランプに陥った。その結果、蓮は「1回ゼロになる」ために真琴達4人と離れることになった…。
そのせいか、真琴達4人は戸松のライブを楽しめなかった。

第08話
小笠原は相当のやり手で、麻美をマルチタレントとして育てるために、ベリーファインエージェンシーに引き抜こうとした。しかし、麻美は大島の助言を得たことで、かつ、正田が自分のことをよく理解していることを知ったことで、移籍を思いとどまった。
本話のテーマは「思いとどまる勇気もまた大切」ということである。
戸松は真琴にとっての良き相談相手になっている。実際、後者は前者の助言を受けて、飛び込み営業に行く正田と同行した。「営業では、10件中1件成功すれば上出来」と言うほどに、営業は難しい。
同じ作品でも、ドラマCDとアニメとでは、声優陣が変更されるのはよくあるからね。まさか、本作で「バーター」という言葉が出るとはね。
本作は声優業界の事情も描写しているわ…。
涼子はお母んキャラに、小夏がオッサンキャラになっているw。

第09話
アニメ『君といちについて。』(以下同作)のオーディションに真琴と麻美が挑み、最終的に前者が残った。なお、後者はダンスの自主練習に生じた怪我により落選した。
もっとも、真琴はtwitter上での自分に対する誹謗中傷(それ自体は割とある)をきっかけとして、オーディションの競争相手である優(小笠原に引き抜かれた)や麻美の「声優をなめないで」という言葉(トラウマになっている)を思い出したせいで、声が出なくなった…。
なお、真琴が最終候補の1人になったことは、大島だけでなく、優にとっても想定外の出来事らしい。
大島に中間管理職の悲哀を感じる…。
同作は主演声優をマルチタレントとして売り出す企画でもあるらしい。その主演候補に選ばれるのは、人によっては相当な重圧になることは、容易に推察できる。
戸松がダンスコーチになるのは意外である。声優がミュージカルに出演するのは割とあるからね。

第10話(最終回)
声が出なくなったために実家に戻らざるを得なくなった真琴をマリ、蓮(アニメ・声優関連の書籍を取り扱っている出版社に転職?)、小夏、および、涼子は気遣っていた。
しかし、麻美(中身はツンデレな熱血男子)はあえて啖呵を切ることで、真琴の声を取り戻した。
同作の主人公であるヒカル(アイドル歌手)の現在までの経緯を、その演者である真琴のそれを重ね合わせる演出は見事である。
同作品だけでなく真琴の演技は好評で、大島達は高く評価する一方で、優は彼女をライバルと認めている。
真琴、麻美、小夏、および、涼子は次のプリキュアのオーディションを受けることになった。個人的には蓮が真琴達のところに戻ってほしかった。

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