ウルトラマンX まとめ

第01話「星空の声」
赤い発光生命体(エックス)と紫色の発光生命体(ウルトラフレアの原因)がぶつかる展開は、「ウルトラマン」第01話「ウルトラ作戦第一号」のオマージュである。
大地のマルチデバイスから聞こえた声は、エックス(性格はきれいな四宮小次郎『食戟のソーマ』)のものである。
ナビ音声/アナウンスの担当が山村響(以下敬称略)であることに驚いた。
特殊防衛チームXioのメンバーのキャストは凝っている。個人的には、ハロウィンパーティーの回で、ワタルは和田真幸(ジャギ)『デトロイト・メタル・シティ』のコスプレ姿、橘副隊長はエルマー『エリザベート』のコスプレ姿、そして、神木隊長は真木清人『仮面ライダーOOO』のコスプレ姿を見せてほしいと思っている。
Xioのメカの名前の元ネタは『三銃士』である。
ヒロインのアスナは体育会系である。
サイバー怪獣は巨大マケット怪獣と言ったところか。
デマーガは身体の79%が溶けた鉄(融点1,538 °C)で構成されているが、やはり金属生命体か?有機物はこのような高温には耐えられないし。なお、デマーガにより川の水が沸騰するシーンにはドライアイスが使用されている。
デマーガが市街地を荒らしまわるシーンは迫力がある。円谷プロは元々「大きいもの」を撮影することが得意である(逆に東映は等身大の殺陣を見せるのは得意だが、「大きいもの」を撮影するのはそれほど得意ではない)。それに、現在はミニチュアとCGなどの併用により、比較的低予算で迫力がある映像を作ることができる。
大地がエックスの力に戸惑いながらも、デマーガを倒すシーンは燃える!
エックスの必殺技であるザナディウム光線は怪獣をスパークドールズに変えることができるのか。
大地が「おーい」と言いながら仲間のところに戻る展開は、郷秀樹『帰ってきたウルトラマン』のオマージュである。

第02話 『可能性のかたまり』
エックスと大地の会話シーンは、『勇者シリーズ』における主人公ロボットなどと主人公の少年のそれを彷彿とさせるね。
特殊防衛チームXioは地球防衛組織UNVER(アンバー)の実働部隊である。
Xio日本支部見学ツアーのシーンにおける、ディスプレイは「SpaceTop」の発展型か?
本作で整備員が働いているところがきちんと描写されていることに、好感が持てる。
グルマン博士は洞察力が鋭い反面、勝手に透明リキッドを飲んでしまうほどに意地汚いところに、良くも悪くも人間(?)らしさを感じる。
神木隊長の発言はまさに正論である。
バードンが地上で産卵することに驚いた。強い怪獣とはいえ、子供や雛は弱いからね。
バードンのメスはカラスと同様に、1度に5個産卵することに驚いた。てっきり、イヌワシと同様、2個産卵し、強い雛1羽だけを育てるものかと思ったわ。ということは、地底にはバードンより強い怪獣が住んでいるということか…。
バードンの産卵用巣に民間人が閉じ込められているということは、その雛の餌は人間ということに…。
バードンの毒液は、消化液が変化したものと思われる。
神木隊長と橘副隊長がやむを得ずバードンを駆除することを決めたシーンは、見応えがあった。理由は、両者の苦悩が感じられたからである。
やはり、「ワンダバ」は燃えるね。
エックスがゴモラアーマーを纏うシーンは燃えるわ!
人類がバードンなどの怪獣と共存するには、『ウルトラマンコスモス』の場合と同様、怪獣を無人島に隔離するしかないぞ。

第03話『夜を呼ぶ歌』
テレスドンのせいで工事の停止を強いられた作業員の愚痴がリアルである。
地底女がテレスドンを使って街を襲撃して理由は、自分が封印された(?)場所に街ができたことが許せないため、かつ、街を破壊することで静寂な夜を取り戻すためである。これって見方によっては、『ウルトラマンティガ』第27話「オビコを見た!」のオマージュである。
地底女などの地底人は目が退化している(本作は自主規制のため、退化した目を見せることはできない)の一方、テレスドンには目があることが気になって仕方がない。
ワタルはグルマン博士の睡眠を邪魔してはいけませんw。
アスナは元々剣道を習っていたことがあるが、試合で好きな男子に勝って泣かせたことがある。それゆえ、お洒落に拘ることになった。だからと言って、エステサロンへの潜入捜査にハイヒールを履いてはいけませんよ!
エステサロンはラブホテルみたいでいかがわしいわw。
エックスはお節介だが、ヘタレだわw。
サイバーエレキングアーマーを見ていると、仮面ライダードレイク『仮面ライダーカブト』を思い浮かべてしまう。両者とも左肩に顔が付いているし、必殺技は飛び道具の類だし。
橘副隊長は厳しい一方で、アスナにローヒールパンプスを贈るほどフォローや気配りを忘れない。
 
第04話『オール・フォー・ワン』
本話のテーマはチームワークの重要性である。
研究員である大地が戦闘員であるアスナ、ワタル、および、ハヤトより弱いのは当然か。
ザラブ星人とベムスターはえげつない。
ワタルとハヤトは仲が良いのか悪いのかわからない。
エックスはビルを蹴った時に生じた反動を利用して、ベムスターに襲い掛かったが、この時、ビルは倒壊すると思うが。
エックスを飲み込んだ後のベムスターの寝顔は、かわいいじゃないかw。
アスナ(ランド マスケッティで攻撃)、ハヤト(スカイ マスケッティで攻撃)、そして、ワタル(ウルトライザーで攻撃)がザラブ星人を倒すシーンは、スーパー戦隊のそれを彷彿とさせる。なお、本話の監督は坂本浩一である。
スペースマスケッティはサイバーテレスドンの溶岩熱線を発射することができるのか!それにしても、スペースマスケッティの気密性は優れているらしい。
アタッカーXは高熱火炎である。
 
第05話 『イージス 光る時』
ナックル星人バンデロはポンチョを着たガンマン風洒落男だが、名前の元ネタはアントニオ・バンデラスか?なお、惑星ギレルモの元ネタはギレルモ・デル・トロと思われる。
スパークドールズを「お宝」と断言したことから、バンデロは『大怪獣ラッシュ』シリーズの世界の住人かもしれない。武器商人として力を求める生き様はそのまんまだし。そんな彼をルイは「子供っぽい」と断言したが、両者は互いに住む世界が違うしね。
初代ナックル星人が坂田兄妹を自動車でひき逃げしたことと逆に、バンデロがジオ アラミスに撥ねられてしまっている。このシーンには運命の皮肉を感じるね。
ブラックキング ドリル カスタムの元ネタは、『ウルトラ超伝説』である。
ウルトラマンゼロは口が悪いが、善人である。そんな彼がルイに振り回されるのはご愛嬌w。
グルマン博士は「大地=エックス」であることに気づくわ、ゼロイージスの力を分析してゼロアーマー(次元間を自由に移動することができる)を作るわ。大した人だわ。実際、エックスはゼロアーマーを使うことで、惑星ギレルモに行くことができたわけだし。
グルマン博士用の山盛りパンケーキはワタルとハヤトが作ったのかなw?
ファントン星人はヨーグルトで酔うが、やはり乳酸で酔うのか?
最後に、エックスはゴモラアーマーを使ってブラック キング ドリル カスタムを倒し、ゼロはバンデロを倒した。
なお、エックス+ゼロがバンデロ+ドリルカスタムと夕方に戦ったシーンは、ジャックが初代ナックル星人+ブラックキングと戦ったシーンのオマージュである。
 
第06話『星の記憶を持つ男』
ゴールド星人tE・rU(テ・ル)が地球に来た理由は、惑星ゴールドのエネルギーを狙って飛来したガーゴルゴンから逃れるため、そして、祖先が地球に残していたルディアン(着ぐるみはリフレクト星人『ウルトラマンメビウス』のそれを改造)を起動させることで、ガーゴルゴンを倒すためか。
記憶喪失のtE・rUを襲ったDQNが投稿した動画から、tE・rU(皮肉にもこの時彼は記憶を取り戻した)の居場所をXioが特定したことに、時代の流れを感じた。けど、この動画は後に削除されるだろう。
女子高生2人組は一般人の代表である。1人は事なかれ主義の小市民で、もう1人は「困っている人を放っておけない」人である。
tE・rUにビビった警察官が彼を撃ったシーンは、警察官がメイツ星人『帰ってきたウルトラマン』を射殺したシーンのオマージュと思われる
南川UNVER日本支部長は神木隊長に難民であるtE・rUを地球から追い出すよう指示したが、組織の上層部が難民受け入れに消極的な事例は現実にもよくあるからね。
エックスがルディアンの動きを止めてくれってよかった。tE・rUに悪意がないとはいえ、巨大ロボットは動いただけでも周囲に被害を与えることがあるからね。
大地とtE・rUが共闘するシーンは胸が熱くなるが、薄い本が熱くなりそうな予感がしたのもまた事実w。
 
第07話『星を越えた誓い』
石化魔獣ガーゴルゴン(惑星ゴールドの王子tE・rUによれば、地球におけるゴルゴン伝説の由来と推測されている)は単なる強盗である。けど非常に強いからなぁ。
エックスはルディアンをかばった結果、ガーゴルゴンによって石化した。しかし、トリプルユナイト作戦によりエックスは復活した。
南川支部長は堅物だが誠実な人である。
ガーゴルゴンがミサイル「ペルセウス」を破壊したことは皮肉を感じる(ギリシア神話ではペルセウスは。 ゴルゴン3姉妹の1人メデューサを倒した)。
ベムスター アーマーは石化光線などの光線を一旦貯めて、対手に返すことができる。
ガーゴルゴンはルディアンによって「蜂の巣」にされたにもかかわらず、エンディングのコーナーでスパークドールになっている理由はなぜ?
tE・rUによると、優希は彼の妹に似ているそうである。そして、彼は優希に妹の形見のペンダント(?)を渡した。
本話ではtE・rUの発言が印象に残った。「地球人は優しい。でも、恐怖心が強い‥。だから相手を傷付ける‥。そんな時に必要なのは勇気」;優希と勇気をひっかけた。
 
第08話『狙われたX』
結局本物のトウマ・カイトは登場しなかった。登場したのは、マックスが変身した偽者とスラン星人クワイラが化けた偽者であった。
スラン星人クワイラの目的は、同族(上司、部下、友人、それとも家族?)を倒したウルトラマンマックスを倒して復讐を遂げることである。そのために、ゼットンを連れてくるわ、大地の父の研究仲間と偽ってゼットン アーマーを作らせるわ、しかも、ゼットン アーマーを使ってエックスを操るわ。ウルトラシリーズの異星人の中でも、有数の研究熱心な策士である。
マックスはクワイラを追って、エックスの世界にやって来た。しかし、大地がサイバー エレキングカードを使って、サイバー ゼットン カード、引いてはゼットン アーマーを制御することができなければ、マックスは死んでいただろう。
大地はサイバー ゼットン カード、引いてはゼットン アーマーを制御できた。これはウルトラシリーズにおいて、人類がゼットンの力を完全に制御することができた初の事例である。
なお、『ウルトラマンメビウス』第27話「激闘の覇者」で、GUYSによってプロトマケット怪獣として製作された。しかし、トリヤマ補佐官が誤って床に落とした時のショックでプログラムが破損し、コンピュータ ウイルスと化した。その一方で、第24話「復活のヤプール」で、ゼットンのデータはマケット怪獣ファイヤーウインダムのデータの一部として使用された。
マックスは大地とエックスに「人を信じることの難しさと素晴らしさ」を説いたが、これは『ウルトラマンA』第52話「明日のエースは君だ!」で、ウルトラマンエースが「優しさを失わないでくれ。弱い者をいたわり、互いに助け合い、どこの国の人達とも友達 になろうとする気持ちを失わないでくれ。例えその気持ちが何百回裏切られようと。それが私の最後の願いだ。」のオマージュと思われる。
最後に、大地はマックスの力を得た。
 
第09話『われら星雲!』
本話でのラグビーの試合では、ラグビー選手はヘッドギアをつけていなかった。これは、オーストラリアン・フットボールを意識したのかな?この場を借りて、私はラグビーに関して無知であることをお詫びします。
本話は、ラグビーの試合で実績を出せずにやさぐれたイサム(ワタルの弟)が『ウルトラマンギンガ』のエージェント(?)の3人(『星雲荘』の住人)と共にラグビーの試合に挑むことで、立ち直るという話でした。
それにしても、この『星雲荘』の3人(ナックル星人ナクリ、バルキー星人ハルキ、および、イカルス星人イカリ)は、キャラが濃いわ。イカリなんて人間態のままでもイカルス耳をはやしているしw。
サメクジラの子供(ジョリー)は可愛いけど、成体になったら地球ではどこで飼育すればよいのやら。やはり、餌としてサメ類やクジラ類を食べるのかな?あれっ、結果として駄洒落になっているw。
ワタルと『星雲荘』の3人(「チーム星雲」)はラグビーで、「チーム暗黒星団」(ババルウ星人(ラグビーチャンピオン)、ゼットン星人、三面怪人ダダ、および、ケムール人からなる)と戦った。
チーム暗黒星団では、ババルウ星人はハルキに変身するわ、ケムール人はちょこまか動くわ、ダダは瞬間移動を繰り返すわで、本当にえげつないわ。ついでに、審判のアクマニヤ星人は平気で不正を行うわ。
しかし、イサムたちの奮闘によりチーム星雲は勝利した。
なお、エックスはゴモラアーマーを纏ってチーム暗黒星団を撃退したが、アメリカンフットボールの装具を意識したのかね?
『星雲荘』の3人は渋川伊香保温泉に引っ越したらしいが、ジョリーのことを考えれば湯河原か熱海に行けばよいものを。
 
第10話「怪獣は動かない」
ホオリンガ一族が坂根村(以下同村)にやって来た理由は、同村が彼らにとっての「終の棲家」である(彼らは最終的には山に変化する。なお、植物も生えている。)ため。ということは、同村は珍しい植物で有名になってもおかしくないのに、本作では何故か指摘されないw。
ホオリンガが触手状の根を介して、人間(花)と会話できるのには驚いたね。
本作では、山になろうとしたホオリンガ(そのために栄養失調になった)を疾患に罹っていると誤認して、Xioがホオリンガに治療薬を投与した。その結果、ホオリンガが暴走した。この種の誤解は割とあるからね。それにしても、Xioの面々は連携が悪すぎるだろ(苦笑)。
坂根村の人々、特に村長(中の人は関西ではサカイ引越センターのCMで有名。)は怪獣と共存しているというよりは、怪獣を金儲けの道具を考えているとしか思えないw。屋台でゆるキャラグッズや萌えキャラグッズが販売されているのに時代を感じる。
花ちゃんの言葉に素直に耳を傾けるXioの面々、特に大地に好感を抱いた。TACの面々『ウルトラマンA』とは全く異なる。
ホオリンガは敵の攻撃に抵抗する際に花粉を散布するが、免疫減感作療法(以下同療法)を受けているとはいえスギ花粉症患者である私はこのシーンを見ているだけでも頭痛がする。実際、この花粉攻撃は地味にきつい。そういえば、同村には診療所しか無いようだから、同村の住民は近くの街の耳鼻科医院に駆け付けたのだろうか?
余談だが、私は同療法を受けているので、くしゃみ、鼻水、および鼻詰まりは大幅に減少した。しかし、頭痛や倦怠感などを感じる。
 
第11話「未知なる友人」
ゴモラがサイバーゴモラとしてなかなか実体化しなかった理由は、ゴモラが大地を心配したためである。ゴモラは結構頭が良いし、心遣いができている。
だからこそ、ゴモラは、「エックスを守りたい」というアスナの気持ち、「アスナを守りたい」という大地の気持ち、「大地を支えたい」というエックスの気持ち、そして、「大地をこれ以上戦わせたくない」という自分自身の気持ちを汲むことで、実体化することができた。
上記のシーンで、本作品のテーマである「つながる心」が具現化されている。
本話のキングジョー(非常に強いが、サイバーゴモラの活躍のための「かませ犬」)は無人機、またはロボットが操縦している有人機と思われる。
ジオアトス等には、防災斧(緊急脱出用)は付属されていないのかな?
神木隊長と橘副隊長は、大地とエックスの関係に気づいているのかも?
 
ウルトラマンX 第12話「虹の行く先」
まさか、グア軍団『アンドロメロス』が登場するとは。ギナ・スペクター(コスプレのお姉さん呼ばわりw)が登場したから、次に、ジュダとモルドが登場するのは確実である。
ギナ・スペクター(マグマ星人やシャプレー星人の上司でもある)はデマーガにダークサンダーエナジーを与えてツルギデマーガに強化したが、これは他の怪獣を強化するための実験と思われる。
ツルギデマーガはエックスを電脳空間に追いやった。
大地は「虹の向こうには大切なものが埋まっている」という両親からの言葉を信じ、虹からエクスラッガーを入手し、エックスを救った。
その一方で、アスナはサイバーゴモラと共に、ザラガス(ギナ・スペクターの部下)を倒した。サイバーゴモラは大地以外の人の言うことも聞くのか。
エックスが再度ツルギデマーガと戦うシーンで以下のやり取りがあった。公式で薄い本を厚くしてどうするの(苦笑)。
エックス「前より大地を近くに感じる」
大地「俺もだ…」
エックス「今ならもっと強くユナイトできるはずだ!ついてこれるか?」
大地「当たり前だ、もうお前を離さない!」
エックスはエクシードXに変身して、ツルギデマーガの闇の力を浄化した。次に、元の姿に戻ってから、ザナディウム光線でツルギデマーガをスパークドールズに変えた。
 
第13話「勝利への剣」
本話は『ウルトラファイトビクトリー』(幻影宇宙帝王 ジュダ・スペクターが登場した)を見ていないと、把握しにくいね。
幻影宇宙大王モルド・スペクター(非常に強い!)はウルトラマンビクトリーを『ウルトラマンギンガS』の世界から『ウルトラマンX』の世界に連れて行った。それに巻き込まれて、杉田アリサUPG隊長も後者の世界に行くことになった。
アスナとアリサは仲が良いね。しかし2人とも名前が似ている。
グア軍団によりショウに装着されたマスクは、『ウルトラマンレオ』第34話でアシュランにより郷秀樹に装着されたマスクへのオマージュである。
ショウは大地を厳しく鍛えたが、モロボシ・ダン『ウルトラマンレオ』と比べるとはるかに優しい。
大地を気遣うエックスは、オカンキャラだわ。
モルド・スペクターは次元の歪みを発生させグア軍団を呼び寄せようとしたが、結局グア軍団はウルトラマンギンガにより全滅した。
ウルトラマンエックス+ウルトラマンビクトリーvsモルド・スペクター+マグマ星人の戦いとアスナ+アリサvsギナ・スペクター+シャプレー星人の戦いを同時に見せる坂本浩一監督の手腕は見事だね。特に後者の戦いが見事だね。さすがエロ監督w。
 
第14話「光る大空、繋がる大地」
3大ウルトラマンの同時変身とそろい踏みを見ていると胸が熱くなるね。また、3大ウルトラマンが幻影合身大魔帝グア・スペクターと戦うシーンは燃えるね。
大地の夢は「怪獣が本来の生息地で暮らすことができる」ようにすることであるが、これが険しい道であることを彼は自覚しているね。『ウルトラマンコスモス』でさえも、怪獣を鏑矢諸島に隔離するのが精いっぱいだからね。
メカゴモラのスパークドールズ代やXio基地内部情報提供代を貰うどころか、シャプレー星人にあっさり殺されたマーキンド星人が気の毒でならない(泣)。
サイバーゴモラとメカゴモラの対決は、新型機と旧型機の対決を彷彿とさせる。
本話は傑作だね。
なお、来週は「総集編02 限界を超えた勝利の光」なので、感想は書きません。あしからず。
 
第15話「戦士の背中」
OP・ED両テーマが2番目の歌詞になっている。
本話のサブタイトルはむしろ「父の背中」の方が、本話の内容に適合すると思う。しかし、それだと大空鷹志に言及する内容と誤解されるから、「戦士の背中」でよいか。
神木隊長はいつも懐に「涙を流した妻と娘(裕美)」の絵を隠し持っていた。仕事のせいとはいえ、妻の死を看取ることができなかっただけではなく、裕美を悲しませたことが、彼の心の傷になっていたわけか。そして、その件が裕美(中の人はイエスタディ・ドーパント『仮面ライダーW』)の心の傷にもなっていたわけか。そして、その絵が後悔という名の心の傷の象徴となっていたわけか。しかも、神木隊長と裕美の両者は不器用な性格だからなぁ…。
怪獣災害から人命を守る仕事は家族の死に目に会えない仕事であることは理性で理解できても、感情では納得できないことはあるよね。
神木隊長が不器用な分だけ、橘副隊長らの気の利く性格が際立つのもまた事実。
裕美の婚約者の名前は尾形大助であるが、彼の元ネタは尾形秀人と芹沢大助(『ゴジラ』(1954年)、公開日は11月3日)である。本話は『ゴジラ』を意識している。
本話の特徴上、ゴメス(熱戦を放射できるほどに強くなっている)は単なる添え物になってしまった。なお、『ウルトラQ』のゴメスの着ぐるみは、『モスラ対ゴジラ』(1964年)のゴジラの着ぐるみの流用品である。
ベムスター アーマーのシールドはブーメランにもなる。
ダーク サンダー エナジーの正体は一体?
神木隊長はボクシングスタイルでサイバーゴモラを操って、ゴメスと戦った。欲を言えば中の人の特技に合わせて、空手で戦って欲しかった。
 
 
第16話「激撮!Xio密着24時」
本話はどう見ても、警察24時のパロディーです。本当にありがとうございましたw。それに、ファミリーマートの店舗が堂々と映っているw。
怪獣が他の地域と比べて日本に多く出現する理由が、合理的に説明されている。
スパークドールズになった怪獣は本来の生息環境に近い環境で飼育されている。ソフトビニール人形とジオラマでこのシーンを再現する人が多く出そうだね。
ケムール人、セミ女、および、ダダは地球が滅びることを見越して、若い女性の人間標本を作った。ダダはこの時「地球が滅びるから、せめて可愛い女の子だけでもサンプルを残してやろうと思って人間標本を作った…(^^)」と言ったが、どう見ても彼は単なる変態です(苦笑)。
神木隊長はケムール人を取り調べる際にベテラン刑事風スーツを着ていたが、マスコミが取材しているためとはいえ悪乗りが過ぎるだろうが(苦笑)。
グビラは単にエックスに倒されるためだけに登場したが、その戦闘シーンのカメラアングル(テレビ中継や一般人の視点から見ていた)は相当凝っていた。
ルイが結果的にマスコミのカメラクルーに対する盾になってくれたおかげで、大地が無事変身できたのには笑ったね。
大地はインタビューをしようとしているマスコミから逃げようとしたが、エックスは地球人達に無愛想な宇宙人と思われたくないからインタビューを受けようとした。この両者の差には笑えるね。
橘副隊長には小学生になる2人の娘がいる。
 
第17話「ともだちは怪獣」
遠藤久美子が母親役を演じたことに時の流れを感じた…。
本作のピグモンが多々良町に生息していることは、初代『ウルトラマン』が多々良島に生息したことのオマージュである。
本話では本作のテーマである「人間と怪獣の共存」が強調されている一方で、その困難さ(人畜無害な怪獣でさえも危険視する一般人の態度)やその困難をも乗り越える人間や怪獣の意志(ピグモンが自分を迫害した人間を助けたこと)も強調されている。
多々良町に大型ショッピングモールが存在し、サクラがクラスメートと会うシーンが非常にリアルである。そして、これが今時の地方の現実である。
キングゲスラは爬虫類+両生類+魚類の合成生物にしか見えないね。実際、スーパーヒッポリト星人『大決戦!超ウルトラ8兄弟』がゲスラを改造したものだから、超獣にある程度は似ている。なお、ショッキング・ベノムはベムスターアーマーを破壊することができる。
ピグモンは初代と異なり、無事助かってよかった。これからもピグモンは子供達の親友になるだろうね。
 
第18話「ワタルの恋」
ワタルとレッドキングの心の声「リア充爆発しろー(血涙)!」
エックスの心の声「面倒くさい女が去ってくれて、清々したわ。元はと言えば、私が彼女をドラコから救ったためなんだよな(ため息)。」
宇宙化猫ムーは電磁波を放出して機械の機能を攪乱させるだけでなく、ダークサンダーエナジーを呼び寄せる。また、自分に関する記憶を消し去るおならを出し、自分の流した涙で相手の忘れられた記憶を呼び起こすことができる(ただし、その代償として自分が相手に関する記憶を失う)。非常に面倒くさい怪獣だわ(苦笑)。全身から全生物の記憶をかく乱する特殊エネルギーを放出する宇宙化猫タマ・ミケ・クロよりはましとはいえ(苦笑)。
ワタルと菜々子がコーヒーを飲んだ喫茶店(大学がある街に結構多い)は個人的には好きだね。最近はこうした店が少なくなっているし。
ワタルが草ラグビーチーム(?)に所属していることは意外である。
レッドキングがムーに嫉妬する一方で、ムーがレッドキングにビビる様子が笑える。

第19話「共に生きる」
本話の主役は人工生命M1号であった。
M1号の根底にあるのは人間不信である。なお、彼が引き起こした超高速列車「いなづま号」の爆発により、彼は宇宙空間に放り出された。はっきり言って「自業自得」である。それゆえ、彼の人間不信は単なる逆恨みとしか思えない。
しかし、M1号は衛星軌道を回り続けている間に人類の歴史を目撃し続けたことで、超越者になったのは事実。また、大地に「人類と怪獣の共存とは何か」を問いかけて、考えさせたのもまた事実。
その意味では、本話は円谷プロダクション制作の作品らしい「考えさせられる話」である。その一方で、東映特撮作品は典型的な娯楽作品である。これは、各社の社風の違いかね?
エックスがM1号により三角フラスコに閉じ込められるシーンはシュールである。
M1号のモニターがブラウン管モニターと言うのが時代を感じさせる。ちなみに、1966年に彼は誕生した。
アスナのゴモラに対する心からの呼びかけが、M1号の心を動かし、エックスを解放させた。
エックスがザナディウム光線を放つ直前に、ゴモラがスパークドールズに戻るとはね。
 
第20話「絆 -Unite-」
橘副隊長がウルトラマンネクサスに変身する経緯は、孤門一輝(元レスキュー隊員)と西条凪『ウルトラマンネクサス』のオマージュである。なお、彼女は元レスキュー隊員なので、「犠牲者を出さない。判断の基準はこの一点」と言う方針をとっている。それ故、彼女は西条凪と異なり、正気を保ったままネクサスに変身することができた。
スペースビーストは、ビースト・ザ・ワン『ULTRAMAN』(要は『ウルトラマンネクサス』第0話)の細胞と地球上の生物との融合生物である。スペースビーストだけでなく、ビースト・ザ・ワンの元ネタであるベムラー『ウルトラマン』を登場させることに、スタッフの心意気を感じる。
スペースビーストは危険な「特定外来生物」なので駆除対象になることは当然である。実際、これらの怪獣には愛嬌は無く単に気持ち悪いだけだし。特に、ノスフェルという名のドブネズミなんて…。
橘副隊長はバグバズンブルードに襲われそうになっても、娘にレスキューのアドバイスをするとは大したものである。彼女が過酷な訓練を受けてきたことが容易に推察されるね。
橘副隊長は「できる力があるなら、全てをかなぐり捨てても子供を優先する」と言っている。このようなウルトラマン(変身者)は珍しい。
それにしても元宝塚歌劇団月組男役スターがウルトラマンに変身するのは非常に珍しい。
メタフィールドは予算節約のために作られたが、『ウルトラマンネクサス』の時と比べると豪華になっていないかw。
橘副隊長はもしかしたら大地とエックスの関係に気づいているのかもしれない。
宇宙からのノイズの正体が大空遥からのメッセージとはね。
本話は『ウルトラマンネクサス』とその主題である「絆」を押し出している。
実を言うと『ウルトラマン』シリーズの中では、私にとって『ウルトラマンネクサス』は最も好きではない作品である。理由は、同作品のスタッフは『平成仮面ライダー』シリーズを意識してリアルな作風の作品にしようとしたが、結果として単に暗いだけの作品を作ってしまったからである。それに、公共機関が秘密裏に怪獣を倒す設定には無理があるためである(『仮面ライダーカブト』が示す通り、秘密裏に倒せるものは等身大の怪物が限界)。それだからこそ、下手に路線変更せずに「初志貫徹」したスタッフには敬意を表する。
 
第21話「美しき終焉」
本話では、大地がアスナに家族への思いを語るシーン、ワタルとマモルの他愛ない会話シーン、ハヤトとオペレーターの昼休みのシーン、および、ルイとグルマンの食事シーンといった各キャラの平和的な日常が前半で、最小限の尺で丁寧に描写されている。こうしたシーンにより、後半の絶望がさらに引き立っている。
グリーザのモチーフはゼットン『ウルトラマン』+ベムラー『ウルトラマン』+サグラダ・ファミリアの天井である。
グリーザが海上でXio USA艦隊を壊滅させたシーンが撮影されていることにスタッフの意気込みを感じる。
ダークサンダーエナジーの発生源が「虚無」であることは意外である。
エックスがXioの面々と会話するシーンと大地がアスナの目の前でエックスとユナイトするシーンはまさに最終決戦が迫っていることを感じさせる。
ハヤトは死亡フラグを回避した。その一方で、グリーザに襲われたワタルとマモル、ならびに、グリーザに倒された大地とエックスは無事か?
『THE NEXT GENERATION パトレイバー』のコネで、Xio整備班長役に辻本貴則監督、および、ハヤトの父役に千葉繁が起用された。
 
第22話「虹の大地」
Xioの面々が全員無事でよかった。
グリーザは外見がフェストゥム(『蒼穹のファフナー』シリーズ)に似ているが、行動はセル(『ドラゴンボール』シリーズ)そのまんまだからなぁ。
アスナが大地を救うシーンはラブコメそのまんまである。
エックス ハイブリッド アーマーはいわゆる「グレート合体」を彷彿とさせるね。
エックスはまさにオカンキャラである。
最初から最後までまさに見ごたえのある最終決戦シーンを作り上げたスタッフとキャストに敬意を表する。
たったの22話とはいえ、見ごたえのある本作を作り上げたスタッフとキャストの皆様に、感謝する!
 
劇場版 ウルトラマンX きたぞ!われらのウルトラマン
KBS京都で視聴。
冒頭の7分間はTV本編の総集編で、エンディングはその名場面集である。
Xio日本支部に十分な予算が下りたせいか、同支部はジオマスケッティを3体揃えることができた。
研究開発に失敗はつきものとはいえ、グルマン博士はオペレーション ベースXを爆破させるんじゃない。
オーストラリア(恐らく内陸部)には怪獣共生地があるが、それに反発している地元住民が結構多いことは理解できる。
玉城教授の様ないい歳をした子持ちのドジっ子キャラは可愛いどころか、息子のユウトを心配させる。
元はと言えば、芭羅慈(バラジ)遺跡の祭壇(?)から碧石を持ち去り、ザイゴーグの封印を解いたカルロス黒崎(中身はUFO仮面ヤキソバン)が悪い。なお、彼は自分が運営する遺跡関連のウェブ番組「カルロス黒崎のワールド・ミステリーQ」が動物愛護団体による番組「動物ほのぼのチャンネル」(柴犬の動画が配信されていた)よりも閲覧者が少ないことに不満を抱いている。
ゴーグアントラーが空を飛べることは意外である。
ゴーグファイヤーゴルザは通常のゴルザ『ウルトラマンティガ』よりも強い程度だが。
スペースマスケッティの綿菓子光線には笑ってしまった。
スカイマスケッティによるバードン フェニックス アタックは、「科学忍法・火の鳥」(『科学忍者隊ガッチャマン』シリーズ)のオマージュである。
ユウトがスパークレンスでティガに変身し、碧石からウルトラマンが出現するシーンは視聴者の胸を熱くさせる。
上海、ローザンヌ、カイロ、ブエノスアイレス、および、ダラスの各都市に出現した各ツルギデマーガを、ゼロ(サービス精神が旺盛)、マックス、ネクサス、ビクトリー、および、ギンガが倒すシーンは将に燃える。
エクシードXがベータスパークアーマーを纏ってザイゴーグと戦うシーンは、本作で最高に燃えるシーンである。
エックスはザイゴーグとの戦いで、「大地たちの希望の光のおかげ」で自分の肉体を取り戻した。これはまさに奇跡である。
大地はエックスと別れたが、デザストロと戦うために再開することになった。

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