機動戦士ガンダムユニコーンRE:0096 まとめ

第01話「96年目の出発」
「争いは世の常、人の常」とはいえ、宇宙世紀への改暦セレモニーが行われた日にテロが生じた時点で、宇宙世紀は剣呑な時代になったことが示唆されている。
サイアムの声が永井一郎(以下、敬称略)のままであることが、嬉しい配慮である。
マリーダにとってジンネマンな大恩人である。
クシャトリヤはワン・アンド・オンリーな機体ということになっているが、3Dプリンターの類でスペアパーツを作ることはできなかったのかね?もっとも、3Dプリンターが一般に普及したのは2008年以降だから、2007年(小説『機動戦士ガンダムUC』が初連載された)以前にはそういう発想がなかったことは仕方がないか…。
バナージがミネバ(オードリー)を救ったシーンは、パズーがシータを救ったシーン(『天空の城ラピュタ』)のオマージュである。バナージは無茶をしたとはいえ、大した被害が周囲に出なかったのは幸いである。

第02話「最初の血」
幸いカーディアスがミネバとバナージを知っているから、ミネバはカーディアスに会うことができた。しかし普通は、ミネバがVIPとはいえ、いきなりカーディアスに会っても、相手にされない。そのことを考慮すると、ジンネマンとマリーダがミネバを止めようとしたことは賢明である。
プルシリーズは生身でも強い。
ミネバはお嬢様だから食べ歩きには慣れていないことは当然である。彼女は「物を食べながら歩いてはいけません」と周囲から言われて育ったのだろうな。また、グリプス戦役から第二次ネオ・ジオン抗争までの間は隠遁せざるを得なかったとはいえ、躾が行き届いた生活を送ったのは容易に推察できる。これも、シャア・アズナブル達による教育の成果かね?
ラプラスの箱の中身は一体?
ラプラス戦争(第三次ネオ・ジオン抗争)の直接的な原因はサボアがキレたためじゃね?
宇宙世紀において、一般大衆にとっては「ニュータイプ」という概念は幻想に過ぎないのだろう。
アナザーガンダムの1つである『機動新世紀ガンダムX』で「ニュータイプ」という概念が否定→宇宙世紀ガンダムの1つである本作で改めて「ニュータイプ」という概念が否定(?)→アナザーガンダムの1つである『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』で強化人間(阿頼耶識システムが埋め込まれている)が強さを誇る。『ガンダム』シリーズも即物的になっている気がするな…。
「人が人を信じるのは本当に難しい…残念です」というジンネマンの発言は名言である。
現時点ではバナージは「蚊帳の外」にいる(泣)。

第03話「それはガンダムと呼ばれた」
本話で話がようやく動き始めた。
本作にも登場しているタペストリー「貴婦人と一角獣」が京都の豪商に手に渡っていたら、祇園祭の山鉾を飾っていたのだろうな。
数多くの人がクシャトリヤVSリゼル+ロトの戦いに巻き込まれて死ぬ様、特に、ビームや爆風により人間が蒸発する様や人間が吹き飛んでしまったモビルスーツの腕に当たって死ぬ様が非常にリアルである。左翼よりも本作の方が「戦争の悲惨さ」をより的確に伝えている。
ジンネマンVSアルベルトらの銃撃戦では『シティーハンター』シリーズでの実績が活かされているようである。なお、本作のキャラクターデザイナーである高橋久美子(以下敬称略)は、『シティーハンター』シリーズの原画と作画監督を担当した。
アンナ(カーディアスの愛人でもある)がバナージを連れて、カーディアスの元から去った理由は、バナージがビスト財団の道具になることを恐れたためである。
モビルスーツの操縦席にエアバッグが設置されていることに時代の流れを感じた。
ユニコーンガンダムデストロイモードを見ていると、なぜかスラムキング『バイオレンスジャック』を思い出す。実際、前者の赤いサイコフレームが後者の筋肉にしか見えないし。
フル・フロンタルは非常に寛容で有能な上司である。

第04話「フル・フロンタル追撃」
サイアム・ビストは「ラプラスの箱」を入手したことで、のし上がってきたわけか。
バナージは初めてユニコーンガンダムを操縦したときに、デストロイモードを使用した。そのために彼が失神したのは当然である。
アルベルトは嫌味な性格である。タクヤは能天気である。ミコットはミネバに嫉妬しているようである。
本話の時点では、リディは正気を保っている。ミヒロは本作における癒しキャラである。
ダグザは洞察力に優れており、コンロイの助けを得ることで、オードリーがミネバであることを見破った。
オットー・ミタス(声はデンジグリーン『電子戦隊デンジマン』)とレイアム・ボーリンネア(声は妖幻密使バンキュリア『魔法戦隊マジレンジャー』)がそれぞれ、漫才におけるボケと突っ込みにしか見えないw。
ミネバが芸能界に疎いことは仕方がない。隠遁生活を余儀なくされたわけだし、また、周囲の人、特にシャアから「下品な番組は見るものではありません」と言われてきたようだし。
シナンジュはどう見ても軍服を着た軍人にしか見えない。ところで、フル・フロンタルの正体は何なの?
現時点では、アンジェロは自分の立場をわきまえている。

第05話「激突・赤い彗星」
ミネバもフル・フロンタルも、地球連邦軍相手に堂々としている。前者は血筋と環境がそうさせたのに対し、後者は環境のみがそうさせたのだろう。
なお、バナージは場の空気が読めない、アルベルトは屑である、そして、リディはむきになりやすい。そのためか、常識人のダグザが気の毒に思えてならない。
ユニコーンVSシナンジュの初戦は、ガンダムVSシャア専用ザクII(『機動戦士ガンダム』)のそれのオマージュである。
ユニコーンガンダム専用パイロットスーツには、対重力加速負荷用薬剤投与システムが搭載されている。こうした薬剤の分子構造、作用、副作用などが気になって仕方がない。
ユニコーンVSシナンジュの初戦で、バナージのヘルメット内に、球状の鼻血が浮遊したり、吐瀉物が溜まったりするシーンがリアルである。
ミネバとリディの会話で、兵士を戦争に行かせる者(前者)と戦場で戦う者(後者)の見解の差が浮かび上がってくる。このシーンだけでも、本作、特に、本話は見る価値がある。

第06話「その仮面の下に」
他の『ガンダム』シリーズにも当てはまることだけど、地球連邦にも袖付きにも「正義」があるからね。しかも、それぞれの正義はそう簡単に妥協できないから厄介である。
「オリジナル」であるシャア・アズナブルと異なり、フル・フロンタルは「大人であるをとても自覚的に武器にして使っている」し、非常に強かである。
その一方で、アンジェロはムキになっている。
袖付き本部内におけるフル・フロンタル、アンジェロ、および、バナージを見ていると、それぞれ刑事ドラマにおける、なだめ役の刑事、厳しい刑事、および、被疑者にしか見えない(苦笑)。
オットー・ミタス艦長はストレスが頂点に達すると物に八つ当たりする性格である。
本話でバナージ(一介のモビルスーツパイロット)とマリーダはサント家で手作りのスペイン料理を食べた。その一方で、ミネバ(VIP)はネェル・アーガマで既製品のワンプレート戦闘糧食を食べた。
ティクバはバナージに「なら俺達の捕虜になってよかったなぁ!連邦軍の捕虜になったら、飯もちゃんと食わせてもらえないんだぞ。拷問されるんだぞ!」と言った。このことから、ジオン軍人は連邦軍人から相当恨まれていることが示唆される。
マリーダが指摘している通り、宇宙居住者にとってはジオンこそが神に代わる希望である。
ミコットが見逃してくれたから周囲に知られずに済んだものの、リディはミネバにユニコーンガンダム奪還作戦の内容を話し、そして、彼女の脱走を促した。これって、良くて長期間にわたる軍事刑務所での懲役刑、最悪、銃殺刑が適用されても仕方がないんじゃね。

第07話「パラオ攻略戦」
ネェル・アーガマ(地球連邦軍ロンド・ベル)と特殊部隊エコーズによるパラオ攻略戦(バナージ+ユニコーンガンダム奪還作戦)、特にネェル・アーガマのハイパーメガ粒子砲発射シークエンスは燃える。その一方で、資源衛星パラオやネオ・ジオン残党軍『袖付き』の被害が的確に描写されている。これが、本作を含む『ガンダム』シリーズの良さである。
リディは父ローナンの協力を得ようと、パラオ攻略戦の最中に紛れてオードリーをデルタプラスに同乗させて地球へ降りた。それにしても、デルタプラスは格好良いわ。けど、規格外品故整備士泣かせのモビルスーツである。
ダグザがバナージを心配していることに好感が持てた。
ハサンは地味ながらもしっかり生き延びている。軍医を殺すことはそうそうできない。
ドラッツェ、ガザD、および、ドライセン等の旧式モビルスーツを使用せざるを得ない事実から、『袖付き』は貧乏所帯であることを改めて思い知らされた。それでもこれらのモビルスーツは格好良い!
フル・フロンタルはユニコーンガンダムの真の力であるNT-D(ニュータイプ・デストロイヤー)の発動を促すために、当て馬としてマリーダを利用した。そんな彼にジンネマンが不快感を示すのは当然か。
マリーダは第一次ネオ・ジオン抗争で上官のグレミー・トトや他のプルシリーズ(彼女の姉妹)を失っただけでなく、風俗嬢として悲惨な目に会ってきた(子供が産めない体になった)からね。ジンネマンの養女になったのはせめてもの救いか…。ちなみに、グレミーとプルシリーズの実の父はギレン・ザビである。
だからこそ、「優しさだけでは人は救えない。罪も汚れも消せないから。」というマリーダの発言には重みがある。
もしも、スーパーニチアサ大戦が実現すれば、マリーダは天空寺タケル『仮面ライダーゴースト』を「甘い奴」と見做すだろうし、また、触れた相手の記憶を見る彼の能力を恐れるのだろうな。

第08話「ラプラス、始まりの地」
アバンタイトルは第01~07話までのおさらい。
マリーダによるバナージとの一連の会話から、「ガンダムを倒すために作られた人」であるマリーダは「ユニコーンガンダムを託された」人であるバナージに希望を見出し、且つ、託しているように見える。
本作、特に本話から、バナージは良き大人に恵まれていることがよくわかる。実際彼に対し、ハサンは気を遣い、マリーダは希望を託し、オットー艦長はさりげなく温かい紅茶を用意し(冷めた紅茶は後で自分が飲んだのかな?)、そして、ダグザ(おそらく独身(泣))は覚悟を問う一方で的確なフォローをする。
マリーダの風俗嬢時代の古傷が痛々しい。
マリーダはオーガスタ研究所に送られることになった。
ジーン・リッチは、『宇宙世紀ガンダム』の世界ではプルシリーズくらいしかいないのに対し、『機動戦士ガンダムSEED』シリーズの世界では多数存在している。これは富野由悠季(以下敬称略)と福田己津央の人間観の違いに由来するのかね?
マーサは悪辣である。また、彼女は『ラプラスの箱』の開放を望んでいない。
当然ながら、ジンネマン達にとって『ラプラスの箱』よりもマリーダの方が重要である。得体の知れない物よりも身近な仲間の方が大切だからね。
バーチャル立体ビリヤードは面白そうである。
首相官邸ラプラス跡地は宇宙世紀60年代、社会科見学の定番であったが、70年代にはそうでなくなった。

第09話「リトリビューション」
アバンタイトルは第01~08話のおさらい。
ユニコーンガンダムは首相官邸ラプラス跡地に辿り着くことで、地球連邦政府初代首相リカルド・マーセナスによる演説を配信し始めた。次はどの様な仕掛けが明らかにされるのかな?
ダグザ(フロンタル+シナンジュに殺された)やギルボア(バナージ+ユニコーンに殺された)の様な良き大人があっけなく死んでしまうところに、戦場の非情さを私は感じ取った。日本において「戦争とは何ぞや」を真剣に人々に問うているのは、アニメ業界くらいなものだからな。
アルベルトを助けたマリーダは男前である。
アンジェロは只のDQNである。
EDでは「merry-go-round」の演奏と地球へ落ちていくユニコーンガンダムが重なる様が印象に残った。

第10話「灼熱の大地から」
一年戦争におけるコロニー落としのシーンは新しく作られたものかね?
ジオン残党軍が地球連邦首都ダカール市を襲撃したのは、陽動作戦として、ガランシェールの西サハラ砂漠への不時着を支援するためであった。ジオン残党群が陽動作戦用にシャンブロを使用したのは、わかりやす過ぎるね。なお、シャンブロの元ネタは黒魔神闇皇帝『SD戦国伝 天下統一編』である。
ブライトは相変わらず愚痴っぽいw。そういえば少し太ったね。
マーサは本当に悪辣である。アルベルトと雖も彼女の前では「借りてきた猫」である。アルベルトはマリーダを助けたかったが、マーサの前ではそうすることはできなかったし。
マリーダは量産型キュベレイを見たときに、顔がない子供時代の自分の幻影を見た。なお、このシーンは私にとって最大の恐怖シーンでもある。
ローナン・マーセナスは社会の現状維持にしか頭にない様に思える。もっとも「ラプラスの箱」はうかつに解放されれば、「世界がひっくり返る」代物なので、当然と言えば当然か…。
リディはミネバを口説こうとしたが、結局失敗した。第一、彼は強引過ぎるからな。
「連邦も移民も、もとは人類を救いたいって善意から始まってる。会社を儲けさせたり、家族の暮らしを良くしたいと願うのと同じで――」、「そうかも知れんがね……。それ(エゴ)を否定してしまったら、この世は闇だよ」、そして、「自分を殺して全体のために働ける奴ってのもいるんだろうが、それはそれで胡散臭い。ネオ・ジオンのシャアとかな……。すべて人のためだと言いながら、隕石落としをやる……。本当は、人間を好きになったことがない男だったんじゃないかな」というダイナーの老主人の発言は考えさせられるね。だからこそ、善意というものは非常に厄介な代物なわけで。
ジンネマンはやさぐれたバナージを叱咤しながらも、気を配っている。

第11話「トリントン攻防」
ユニコーンガンダムが示した2番目の座標はトリントン基地(シドニー湾周辺、ブリティッシュ作戦の跡地)であった。
宇宙世紀の世界では現在以上に、武器を含む工業製品の規格は統一されている。けど、ジオン製の武器を装着しているユニコーンガンダムには違和感を覚える。
グローブ事件は非常に凄惨な事件であったことが推察される。
砂漠でのジンネマンの一連の発言、特に「みんなが平等に束ねられたわけじゃない。はじかれて潰された連中の怨念は、いまでもこの地球にへばりついている」、「……ああ、哀しいな。哀しくなくするために生きているはずなのに、なんでだろうな……」、及び、「……いや。人を想って流す涙は別だ。何があっても泣かないなんて奴を、俺は信用しない」には考えさせられる。
世界中のジオン残党軍(単なる捨て駒(泣))がトリントン基地襲撃に利用したゾゴックやカプール等の旧式のモビルスーツが非常に渋くて格好いい。しかし、シャンブロが暴走するのはまずいのでは!
その一方で、ガンキャノン・ディテクター、ガンタンクII、および、ジムII等の旧式の地球連邦軍側モビルスーツも渋い、けど単なるやられ役(泣)。
ブライトは1年戦争の時より人間が丸くなっている。アムロの遺影が示す通り、ブライトにとってアムロは「戦友」である。
リディはどう見ても特別扱いされているよな。一旦地球連邦軍から脱走したのにもかかわらず、これといった処罰を受けずに平然と軍に戻っているからね。

第12話「個人の戦争」
本話は、「憎しみや怨念の連鎖を断つ」のは非常に難しいことを伝えている。
バナージは主人公補正で助かっているけど、そうでなければ二重スパイ扱いされても仕方がないぞ。
ザクI・スナイパータイプの様な旧型機と雖も上空からの狙撃は戦闘の際には非常に有利だからね。
本話で、戦争経験者のジンネマンと戦争を経験したばかりのバナージとの間の人間観の差が、浮き彫りになった。良心的な大人のジンネマンでさえも地球連邦に対する怨念に捕らわれている一方で、バナージはこうした怨念を乗り越えようとしており、また、アレクとフラストはバナージの意見に賛同している(実際、アレクとフラストはジンネマンを殴っているバナージを止めなかった)。
その一方で、ロニがバナージの呼びかけとカークスの思念により怨念から解放されたのは、リディ+デルタプラスに射殺される直前だった…。そのせいか、「ロニ…お前は! 俺たちのようには! なるなぁぁぁぁぁぁ!」や「ロニ…。俺たちの戦争は終わったよ…。」というカークスの発言が空しく思えた…。
「お前(バナージ)さえいなければ、こんなことにはならなかったんだ……」というリディの心の声が、彼の闇落ちフラグになることは自明だね。
ユニコーンガンダムVSシャンブロ戦のIフィールドは、「気」によるバリヤー(『ドラゴンボール』 シリーズ)を彷彿とさせる。
バイアラン・カスタムはまさに名機である。
バンシィが登場したか…。
ふと思ったのだが、本作の世界に、デスガリアン『動物戦隊ジュウオウジャー』の様な「ゲームで大量虐殺を楽しむ」異星人の武装集団が現れたら、地球連邦軍とネオ・ジオン残党軍は共闘するのだろうか?

第13話「戦士、バナージ・リンクス」
マリーダは洗脳されている。
マーサとアルベルトはバナージを憎んではいないが見下してはいる。
マーサにとっては、ミネバもマリーダも単なるコマでしかない。
私はブライトに中間管理職である組織人の苦悩を感じる。もっとも彼は予想以上に強かな人で、ベルトーチカとカイを介して、ジンネマンと連絡を取っている。
ブライトとバナージとの会話で、組織人である前者と比較的自由な立場の後者の差を見せる演出は巧い。だからこそ、前者が後者(とリディ)を気にかけていることがよくわかる。
ブライトにとってガンダムのパイロットは「悪友みたいな存在」と思われる。
「絶望を退ける勇気を持て。君がガンダムのパイロット……ニュータイプであるなら」というブライトの発言(心の声)は名言である。
オットー艦長が紅茶を噴くシーンには笑ったわ。ところで、彼らは待機中の20日間何をしていたのだろうか?当然自宅に着替えを取りに戻ることはできないし…。

第14話「死闘、二機のユニコーン」
マリーダはアルベルトの操り人形になった(ジンネマンの記憶はまだ残っている)ものの、最後はバナージにより救出された。
マリーダ助けるためとはいえ、ジンネマンは無茶をするなぁ。
アンクシャは悲惨すぎる…。
バナージがバンシィの変形に呼応して変形するユニコーンを止めたことが印象に残った。
ミネバとリディは完全に違う道を選んだね。前者は「ラプラスの箱」の中身を公表する道を選び、後者は現状維持を選んだ。その結果、リディはダークサイドに落ちた。
バンシィのアームド・アーマー・ヴァイブレーション・ネイルは凶悪な武器である。
それにしても、モビルスーツには救命ロープの類は標準装備されていないのかね?

第15話「宇宙(そら)で待つもの」
バナージ+ユニコーンがサイコフレームの力を使って、ガランシェールとネェル・アーガマとの合流を成功させたが、こうした「奇跡」は両艦のクルーを驚かせた。もっとも、そのせいでユニコーンは燃料が切れてしまった。サイコフレームは大量の重水素とヘリウム3を消費するらしい。
地球連邦軍参謀本部にとって、ネェル・アーガマとガランシェールは「口封じ」の対象でしかない。
巨艦ゼネラル・レビル配下のモビルスーツ隊は只のやられ役w。特に、リゼルC型は只の雑魚。
ローゼン・ズールはハンマ・ハンマの発展版か、通りで凶悪な爪があるわけだ。
フル・フロンタルとアンジェロは手を抜いても強いが、手を抜いて戦うのは比較的苦手らしい。
バナージとミネバが述べている通り、本やウェブサイトで学んだ知識と実体観から学んだ知識との間には大きな差があるからね。なお、両者とも本やウェブサイトで数多くの知識を学んだ。
ユニコーンが示す最終座標の地は不明。
ワッツは只のDQN。
ブライトもマーサも古狸だからね。
リディがバンシィに乗った…。

第16話「サイド共栄圏」
インダストリアル7のメガラニカが『ラプラスの箱』への最終座標である。
フラストはジンネマンを気遣っていることがよくわかる。
タクヤは場の空気が読めないお馬鹿である。
ネェル・アーガマ内はまさに「呉越同舟」である。シドーやミコット等の同艦クルーが『袖付き』の面々に反発するのは仕方がない。ミネバがこうした対立を制止できたのは、彼女に威厳があるためである。だからこそ、ミネバVSミコットの対立をオットー艦長が制止したのが非常に面白い。
フロンタルはシャアと比べると若干太っているよな?
宇宙世紀の世界では、地球の経済活動は、月やスペースコロニーの経済活動に依存している。
フロンタルが提唱する「サイド共栄圏」は非常に凡庸な発想である。ミネバがこうした発想を嫌うのは仕方がない。これはフロンタルとミネバの人間観の差に由来すると思われる。
アルベルトにとって、リディは数少ない信頼できる人間らしい。

第17話「奪還! ネェル・アーガマ」
マリーダは自分のクローン元の女性と同様、アイスクリームが好きである。
ネェル・アーガマクルーVSネオジオンの対立は続いていたとはいえ、タクヤは本当に軽率である。
オットー艦長は「あんたらは軍人じゃない! やはりテロリストだ! テロリストと交渉はせん!」と言ったが、私は彼に頼もしさを感じた。
「気負うなよ。ダグザ隊長にもらった命、無駄にするな」と言ったコンロイに大人の優しさを感じた。
ジンネマンはマリーダを救った一方で、マリーダは自分の無力感に打ちひしがれたジンネマンの心を救ったことが、両者の会話からよくわかった。
アンジェロにとってフル・フロンタルは希望である。
本話では、ユニコーンガンダムの「静かな変身」が印象に残った。この変身は、結城凱『鳥人戦隊ジェットマン』が第20話「結婚掃除機」で歩きながらポーズを取らずに変身するシーンを彷彿とさせる。
マーサは何かよからぬことを企てているらしい。
エンディングの一般投稿者によるイラストから、小さい子供も本作を見ていることがよくわかる。

第18話「宿命の戦い」
「生き延びるため。フル・フロンタルの手に『箱』が渡るのを阻止するため、本艦が独自で行う作戦である。フル・フロンタルが示したサイド共栄圏構想と、ミネバ殿下が言う可能性に揺らぐ未来。どちらが正しいことなのかは、私にもわからない。それを決めるのは我々ではなく、いまを生きる若者たち。これから生まれてくる、まだ見ぬ子供たちだろう。彼らに判断を委ねるためにも、我々は生きて帰らねばならない。持ち帰った『箱』と共に、真実を世界に問わねばならない」という発言に、オットーの覚悟が込められている。
バナージ+フルアーマー・ユニコーンガンダムVSリディ+バンシィ・ノルンを見ていると、リディがダークサイドに落ちていることがよくわかる。
バウは相変わらず格好良い。

第19話「再び光る宇宙」
本話はモビルスーツ戦が凄まじかった。特に、シュツルム・ガルスが獅子奮迅の働きをした。
アンジェロはバナージに嫉妬した挙句にキレて、最終的には自滅したか…。こういう報われない人生を送るものは割といるからな…。
結局、マリーダは自分の身を犠牲にして、バナージを庇い、リディを正気に戻したわけか…。惜しい人をなくしてしまった…。それでも、彼女にとっては「悔いがない」行為だったのだろうな。
ローナンVSマーサの暗闘が見ものになるね。
『À mon seul désir(私のたった一つの望み)』の正体は?
サイアム・ビストはまだ生きていたのか。

第20話「ラプラスの箱」
「ラプラスの箱(宇宙世紀憲章)」は、「本当に大切なものは、すぐ近くにある」という典型的な事例である。なお、リディはその箱の内容を話してしまった。もっとも、その内容を全世界の人間に知ってもらうためには、サイアム(彼は全世界の放送・通信ネットワークを掌握している)の協力が必要になるが。
『機動戦士ガンダム』から本作までの宇宙世紀ガンダムシリーズは、「事実の隠蔽が逆に大惨事を招く」典型的な事例である。もっとも、フル・フロンタルの様に事実の隠蔽を望む人がいるからな。こうした事例は現実でもよく見られるからな…。
ミネバは子供の頃から、宇宙世紀憲章の内容を暗記させられたと思われる。だからこそ、その内容等の情報の価値を知っている。
ブライト・ノアが率いるロンド・ベルはシャイアン基地に乗り込んだが、同隊に逮捕権はあるのかね?
ネオジオングは凶悪なモビルアーマーだね。
本作の世界では、マスク型やヘッドバンド型のリモコンが普及しているようである?

第21話「この世の果てへ」
ネオジオングは非常に大きいわ。さすが、9,990円の食品玩具が販売されるだけのことはある。
本話では、シルヴァ・バレトは弱いとはいえ、奮闘した。この時、ガエルはバナージ+ユニコーンガンダムを見て、「ご、御当主...。」と言ったが、ガエルがバナージの成長を喜んでいることが容易に推察できる。
ミネバはサイアムから「ラプラスの箱(真の宇宙世紀憲章)」を公表するよう託された。
ユニコーンガンダムVSネオジオングの戦いは、非常に見ごたえがあった。
フロンタル+ネオジオングがバナージ+ユニコーンガンダムにラプラス事件から第二次ネオ・ジオン抗争までの光景を見せる演出は見事である。
フロンタルの主張は、オーボス『伝説の勇者ダ・ガーン』のそれと大して変わらないような気がするが…。もっとも、各人の生い立ちは全く異なるが。しかし、彼は死んだものの、その魂はアムロ、シャア、および、ララァの魂によって救われた。
アルベルトはマーサに造反したが、間が悪かった…。
ローナンはただの小心者らしい。

第22話「帰還」(最終話)
アバンタイトルは甲斐田裕子(以下敬称略)による早口ナレーションであった。
マーサはコロニーレーザーを使って、「ラプラスの箱(真の宇宙世紀憲章)」を公表しているミネバを殺そうとした。しかし、コロニーレーザーはユニコーンとバンシィ・ノルンのサイコ・フィールドにより無力化した。その結果、マーサはブライト達に任意同行(?)され、ミネバは真の宇宙世紀憲章の公表に成功した。
マーサを任意同行(?)するブライトが刑事にしか見えないw。
コロニーレーザーを無力化しようとするときの、バナージとリディの愚痴めいた軽口に共感する人は多いと思うぞw。
アンジェロは無事生き残った。
バナージは「超越した存在」になりかけたが、カーディアスの幻影と周囲の人々により、人間に戻ることができた。このシーンが「人間の可能性」を示唆している。
バナージからヘボット「ヘボット!」へのバトンタッチは見られなかった…。

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