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【夏至】昼間が長〜い

こんにちは!
今日は夏至とのことで、太陽が最も高く、長く昇る日ですね。
私はまったく知らなかったのですが、「夏至」というのは一日だけではなく、次の節気である「小暑」までの期間を言うそう。ずっと一日だけだと思ってた!
これはnoteのために調べて初めて知りました。知らないこと、まだまだいっぱいあるなあ!

茨城全体ではどうなのか知りませんが、少なくとも私の家では、夏至に食べるものは特にありません。
調べてみると、冬瓜やタコ、焼き鯖、和菓子など、地域によっては夏至に食べるものがあるそうです。土用のウナギとか、冬至のカボチャ、みたいなものですね。

冬瓜は特に好きでもないし、うちではあまり食卓に上がりませんが、これから暑くなるこの時期、水分を多く含んだ瓜はご馳走だったのかもしれません。
現代では美味しく品種改良されたスイカなんかを、冷蔵庫で冷やしていただくことができるけど、昔はそんなことできなかったんだよな…と思うと、有り難さを感じますね。
そもそも、昔は砂糖は高価なもので、庶民にはなかなか手の届かないものでもありました。甘いものなど口にできない生活の中、現代より甘みの少なかった瓜でも貴重な甘味だったことでしょう。(冬瓜は甘くないけどね)
井戸や水路、川で冷やした瓜は、とても美味しく感じられたでしょうね。

関西の一部の地域では、田植えの終わるこの時期、稲の根がよく張るように、と願い、足の多いタコを食す、とのこと。
こういう、昔の洒落っ気って面白いですよね。
更に、この時期のタコは美味しく、また夏バテに効くとされているタウリンが含まれていて、理にかなっているそう。昔はそんな知識がなかったのに、経験だけで必要な食べ物を導き出していることが凄い。タコに限らず、こういう食べ物は多いです。
知識はなくとも知恵はあった、昔の人達は本当に凄いと思います。

見出し画像で使わせていただいた、タコとキュウリの酢の物はこれからの時期、とても美味しいですよね。
これも、タウリンを含むタコ、カリウムを含み、体を冷やしてくれるキュウリ、食中毒の多い時期の毒消しの役割を果たす酢の物、という昔の人の知恵が詰まったメニューです。
よく考えついたなあ…と感心してしまいますね。
旬のものは体に良い、というのは昔から言われていることではありますが、それだけでこの組み合わせは考えつかんやろ!と。
人間の知恵って本当に凄い。

ところで、昔は関東ではタコはあまり食べられてこなかったそうです。流通にも時間がかかりますものね。
今では全国どこでも食べることができる。これもまた、人間の知恵の結晶です。
先人の知恵と海の恵みに感謝しつつ、手を合わせる食卓であります。

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