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文章が読めない話

うつ病が再発し、退職してから2ヶ月が経った。
未だに家でゴロゴロしている。経済的にはジリ貧で、直ぐにも再就職しなければならないのだが、どうにも動けない。

私はうつ病とは20年近くの付き合いである。騙し騙し付き合ってきたらそんなに年月が経っていた。
うつ病というのは個人差が大きい病気で、完治する人もいれば、一生付き合わなければならない人もいる。未だに原因がわからない病気であるので、治療法はあれど必ず治るとは言えないのだ。
症状も様々で、私の場合はめまいや頭痛、首すじのコリが酷くなる。気分の沈み、自殺衝動もある。ただ、割と軽度であるのか、私の意志が強いのか、自殺衝動に負けたことは今のところない。自殺衝動が起きた時は、周囲への迷惑を考え、衝動が過ぎるのを待つ。生きていても迷惑だが、死んでまで迷惑かけてたまるか!の一心だけで、数分耐える。衝動自体は数分で過ぎてしまうからだ。
この衝動に耐えられなかった人は、自死を選んでしまうのだろう。そのことは同情するが、同時に羨ましく思ったりもする。楽になれたんだな、と。
強い自殺衝動とは別に、稀死概念は常にあるのだ。

現在の日本では、生涯に15人に1人の割合でうつ病にかかるという。身近な病気ではあるのだが、個人差が大きいこと、症状が様々なこと、そしてうつは甘えだという偏見で、なかなか説明が難しい病気だ。
私自身、甘えと言われるとそうかもな…と思ってしまう部分もある。だが、自分に厳しくしようとした結果がうつ病だったりする訳で、全部が全部甘えではない、ということだけは言っておきたい。
原因は不明であるものの、ストレスが大きく関係していることは確かで、真面目な人ほどうつ病にかかりやすいという話もある。日本人は真面目でストレスを溜め込みやすい。皆様もどうか気をつけていただきたい。

ともあれ、退職前から外出ができずゴロゴロしていたので、少しでも何かをしようと思って始めたのがこのnoteだ。
私の場合、うつ症状が酷くなると文章が読めなくなる。集中力がなくなるし、文字が上滑りしてしまって全く頭に入ってこなくなる。論理的な思考もできなくなり、どんどん負のスパイラルに陥ってしまう。そうすると自殺衝動に襲われる。耐えられるとは言え、本当に辛い。
そこまで落ちないよう、自分で短い文章を書こうと思って始めた。だからリハビリと銘打っている訳だ。
毎日、何か思いついた時に書いている。そろそろネタが苦しい。引き出しが少ないので、話題を広げられないのである。
こうして何とか1000文字程度の文章にはしているが、今はこれが限界。新しい情報をインプットしたいのだがまだ長い文章が読めない。興味を惹かれたnoteの記事もすべてを読むことができない。読書好きな私にとってはもどかしい限りだ。
ただ、この「文章を読めない」ことがうつ状態の指標にもなっていて、今は日常生活は何とかなるけれど正常ではないのだな、とわかる。慣れた仕事なら大丈夫なのだろうけれど、新しい仕事の内容や環境には付いていけないだろう。
早く長い文章も読めるようになりたいものである。

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