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【初公判】京アニ放火事件

※) 非常に個人的な見解で書いております。気分を害されるおそれがあります。精神疾患当事者として、またアニメオタクとしての、あくまで個人的で正直な気持ちです。



やっと初公判。
多くの人命と才能を奪った、あの事件の公判が開かれた。
詳細はたくさん記事が出ていると思うので、そちらでご確認ください。

おそらくそうだろうな、とは思ったが、弁護側は無罪を主張。
精神疾患による心神喪失により無罪、あるいは、心神耗弱による減刑を訴えている。

これで納得できる人はいないだろう。

こういう事件を聞く度に、重度の精神疾患を患う人間を強制措置入院にできないものか、と思う。
長野の事件も統合失調症であったことがわかっているが、本人が頑なに病院へ行くことを拒否しており、結果として4人もの方が亡くなるという惨劇が起きた。
これができないのは、精神疾患者を強制的に入院させ、虐待してきた過去があるからだが。

精神疾患を患う者として、確かに一律にリスクがあると思われるのは心外ではあるのだが、明らかに他者を害するおそれがあると判断される状態であれば、本人のためにも入院させるべきなのではないか、と思う。
京アニの事件も、長野の事件も、事前にトラブルを起こしており、その危険性は明らかであると思われる。

精神疾患は周囲の理解と協力なしに良くなることはない。原因も分からず、対処のし方も難しい病気である。一刻も早く、専門家に診てもらい、治療する必要がある。
だが現状では本人の承諾なしに病院へ連れて行くこともできず、必要なサポートも受けられないまま、どんどん悪化してしまうケースが多い。
逆に、何故多く見られるかと言えば、精神疾患が周知され、憑き物や物狂いではなく、病気であるということが認識され始めたから、ではある。昔ならば座敷牢に閉じ込められたり、身内によって殺されたりしていた訳だ。
治療法がある、治療が必要である、とわかる現代ならば、何とか治療を受けられるような仕組みがあっても良いのではないだろうか。

京アニ事件の公判は長期間に渡ることが報道されている。
被告の現在の状態がどのようなものか知らないが、正しく現実を認識し、反省していることを願う。

司法的なことや倫理観を横に置いて、個人的に望むことは、被告が心身共に健康になり、自分の犯した罪の重さ、人命と才能を身勝手な理由で理不尽に奪ったことへの後悔と自責の念を背負って、尚、死にたくないと思いながら死刑になって欲しい。死への恐怖に怯えながら、残りの人生を被害に遭われた方々への償いのためだけに送って欲しい。

それくらい残酷なことをした。到底許される所業ではない。と、個人的にはそう思う。

この事件によって生命を奪われた方々のご冥福をお祈りし、怪我を負われた方々の一日も早いご回復をお祈りします。

そして、けしてこのようなことが繰り返されぬよう、精神疾患を患う方々が適切な治療を受けられますように。

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