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アクスタをいい感じに撮りたい

こんにちは。takeです。
すっかり虹ヶ咲のオタクになってからアクスタを買うようになり、主に舞台となったお台場を撮り歩きながら、おもむろにペラペラの小人を取り出す異常者になってきました。

本稿ではアクスタポートレートとしての撮影に焦点を当てて、今現在の私がアクスタをいい感じに撮るために気にしてることとか機材のこととかについてゴニョゴニョします。語彙力皆無なので注意()
※基本的に一眼カメラ前提で書いています。スペックの近しいコンデジであればそのまま同じようなことができると思いますが、スマホの場合は最低限望遠レンズ搭載のモデルが必須になると思います。


1.アクスタを引き立てるためには…

1-1.基本的にはポートレートだが、思いのほか背景はぼける

・アクスタにピントを合わせた時、おそらく大抵のシチュエーションでは背景が盛大にぼけると思います。小さいものを大きく映す都合で近距離での撮影となり、どうしても被写界深度が浅くなるため、背景は大きくボケます
・人やモノをメインとして撮る場合、歪みの軽減や背景整理(+圧縮効果)を目的として中望遠域のレンズを使う場合が多いです。アクスタの場合も同様に広角よりも望遠側を使用することで被写体を引き立てやすいです。しかし、片手でアクスタを持って撮る場合は腕の長さの制約があるので現実的には換算70mmくらいで撮ることになると思います。いずれにしても望遠側の領域を使用すると被写界深度が浅くなるので背景はボケます
このように、アクスタ撮影はテキトーに撮っても背景がぼける要素が重なっているため、適宜絞ってボケ量を調整する必要があります。
被写界深度ってなんぞやって人はこちら…

1-2.光の使い方も重要

アクスタを撮るときに光をどう当てるか、ということが重要になってきます。
正面方向から光が当たると、アクスタ表面で光が反射してしまいます。また、側面から光が当たるとアクスタ内部に光が入り込み、イラスト部分に光が映り込んでしまいます。

強めの光源が横にあると光が入り込みやすい…
絶対的に悪い写真ではないと思うけど…

このような現象を回避する撮り方として2つ挙げられます。1つ目は、背面から光を当てることです。実践しやすいのが夕陽などの逆光環境での撮影です。アクスタの真裏から強い光が当たるようにするとイラストの輪郭や縁部分が光るように見えて印象的な写真が撮れます。

部分的に縁を目立たなくさせることもできる

2つ目は、そもそも強い光がアクスタに直接当たらないようにすることです。具体的なシチュエーションとして、曇天、日陰、暗所などが挙げられます。暗所は特殊なので無視するとして、日陰は結構撮りやすくておすすめです。明るさとかは現像で調整していますが…。

サンリオかすみん。かわいい…

1-3.フルサイズカメラでアクスタを撮るのは難しい

現在私はEOS R6というフルサイズミラーレスカメラを使っていますが、ほとんどなんでも撮れる万能カメラとして大変気に入ってます。多分壊れるまで使い倒すと思います。
しかし、フルサイズは小さいセンサーと比較して接写に弱い(同じレンズを使う場合)というデメリットがあります。被写体とレンズの距離は変わらなくても、センサーサイズが大きくなると広く映るので被写体に寄れない!と感じるのです。
また、望遠側を使おうとすると被写界深度が浅くなるので、アクスタ撮りにおいては背景がぼけすぎるという難点もあります。これが厄介で、アクスタにピントを合わせようとする段階で一度遠くの背景にピントが合ってしまうと、そのままではアクスタにピントが戻ってきません。一度広角側に戻すか、レンズとアクスタを下に向けるなどの操作が必要になります。
(機種やレンズによって程度の差はあるとは思います。私の場合EF24-105mm F4L IS USMという古いレンズを使っているので尚更なのかもしれません…)

NG例.背景にピントが合ってしまう…

さらに、私の場合アクスタを左手で持って腕を伸ばし、右手だけでカメラをホールドする撮り方が大半を占めているので機材の重さがネックになります。
※1.6倍クロップで疑似APS-Cとして使えば上2つの問題は解消できます。画素数が約770万画素になってしまうのもアクスタ程度ではあまり気になりませんが、やはり重さが…。元がフルサイズであるが故の強みを活かせるシチュエーションもありますが、それはまた後日…。

1-4.アクスタを撮るためにサブカメラを買うバカがいてもいい

というわけで、EOS R10 レンズキットを買いました。13万円です。アクリルのペラペラの小人を撮るために13万のカメラを買いました。と書くと常軌を逸していると思います。

EOS R10 + RF-S18-45mm F4.5-6.3 IS STM
レンズ合わせて560gくらい

というのは冗談なのですが、いや半分くらい正しいですが…(どっちだよ)
これにはワケがあってですね…野球とかサッカーとかで女性声優がゲストで登場するイベントで望遠域を稼ぐ手段としてAPS-C機が欲しかったんですよ(一度大失敗してるので)。また、一回り小型軽量で気軽に持ち出せるカメラの1つくらい持っててもいいんじゃないかとか、そもそも聖地徘徊でいちいちレンズ交換するのだるいからボディもう1個ほしいとか…欲しい理由がいろいろあったところにちょうどアクスタ需要がかみ合ったんです。
少し話が逸れましたが…現フルサイズユーザーが同メーカーのAPS-C機を(レンズ使いまわす前提で)欲しい理由がある人は勝手に買えばいいと思いますが、本当にアクスタ撮りだけが目的でセンサーサイズが小さいカメラが欲しい人であってもエントリークラスのAPS-Cやマイクロフォーサーズのカメラを買うのは大いにアリだと思います。
これは余談ですが、一般にセンサーサイズが小さいと高感度ノイズに対してシビアになります。アクスタ撮りにおいては被写体ブレ(アクスタを持っている方の手がブレる)を回避するためにシャッタースピードを上げつつ、ボケ量を調整するために絞るので意外とISO感度が上がりやすいです。ここで何が起こるかというと、いい感じにうっすらノイズが乗るおかげでアクスタの印刷のザラザラ感が抑えられるというミラクルが起こります。嬉しい誤算でした。

2.できるだけ等身大っぽく撮りたいよな?

前項では、アクスタを引き立てる撮り方や、撮りやすい機材について書きました。ここからは、アクスタをあたかも等身大の人間っぽく撮るために意識していることを紹介します。

2-1.アクスタ全体を撮らないようにする。特に足。つま先。

これは私が無意識にやっていることなのですが、アクスタの足は映さない方がリアリティが増すような気がします。というのも、キャラクターの絵はだいたい踵が少し浮いてつま先立ちしているように見えるからです。その度合いや角度はイラストによってまちまちですが、等身大っぽくリアリティを求める場合は足を映さない方が無難です。(1-2項で挙げた作例もつま先までは映してないですね)

2-2.アクスタが等身大っぽい大きさに見えるような構図整理etc.

これが一番難しいと思います。例えばすぐ後ろに人がいたら、後ろの人の方が明らかに大きく映るのでいかにもモノを撮っているようになってしまいますが、後ろの人が遠ければ小さく映るのでアクスタを等身大っぽく撮ることができます。
楽な例で言えば、1-2項の夕陽の写真のように遠景をバックに撮ると簡単に等身大っぽい写真が撮れます。しかし、手前側(アクスタの近く)にフェンスなどが映り込んでしまうと、途端にモノを撮ってる感が出てしまいます。アクスタの近くのモノが映らないようにすることで、安易にサイズ比較をさせないことが重要です。

3.最終奥義、縁消し加工

少し前に、Google Pixelの消しゴムマジックという編集機能を使ってアクスタの縁を消す、というのが話題になりました。これにより、キャラクターの実在性がより一層増した写真に仕上げることができるようになりました。
消しゴムマジックはGoogle PixelユーザーでなくてもGoogle Oneというサービスに加入すれば使用できるそうです(250円/月)が、私はAdobeに毎月1000円以上払っているので、どうせならPhotoshopで似たようなことをしてやろうということで、最近はフォトショを使ったアクスタの縁消し加工にハマっています。
とはいえ、アクスタの縁があることを活かした撮影というのも奥が深いので、どっちも楽しんでいきたいですね。

夕陽の逆光。アクスタをアクスタらしく撮るには最高のシチュエーションだと思う。

フォトショでアクスタの縁消し加工をするやり方とかはまたの機会にするとして、今回はこの辺で失礼させていただきます。

ではでは~。

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