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「頭脳のOS」をバージョンアップする

僕たちは日々、いろいろな場面で他人と比較されることがある。その中でもよく比較されることのひとつとして挙げられるのが「頭の良さ」です。

その比較の対象は学校であれば同じクラスメイト、職場であれば同僚、家族であれば兄弟とさまざまです。人間関係が構築されていく中で他者と比較されるのは、いわば仕方のないことだと思います。

しかしここで僕が問いたいのは「同じ勉強をしていてなぜ差がつくのか?」ということです。

みなさんにも思い当たる経験がないでしょうか。
例えば同じ学校に通っている友人がいたとする。その友人と僕は同じ授業を受けて、同じ部活動に入っていて、同じ塾に通っているのにもかかわらず、成績はいつも友人が好成績。家に帰ってからも一生懸命勉強しているのにこの差は一向に縮まらない。

すると大半の人はこう思ってしまう。
「彼は天才なんだ。元から頭の作りが違うんだ」と。
つまり遺伝的な要素が原因だから自分がいくら頑張っても、頭のいい友達には追いつけないんだと。

たしかに「頭の良さ」と遺伝的要素の相関関係は少なからず比例するでしょうが、必ずしも遺伝的要因がすべてではなく、その人の育った環境的要因によっても左右されることもあるはずです。
つまり様々な要素が重なってここで言う「頭の良さ」は形作られている。

「頭脳のO S」とは?

まずはじめにOSとソフトウェアについて理解する必要があります。「OS」とはオペレーティング・システムのことであり、わかりやすい例で言うと、PCであれば「Windows」や「MacOS」、スマホであれば「iOS」や「Android」がそれにあたります。

それに対し「ソフトウェア」とは「EXCEL」や「Word」、「PowerPoint」。スマホであれば「アプリケーション」がそれにあたります。
どんなに最新の便利なアプリをインストールしたとしても、OSのバージョンが古ければアプリを起動することはできません。

つまり、どんなに勉強意欲をもって学習に取り組んだとしても「結果が出る人」と「結果が出ない人」で差が出てしまうのは「頭脳のOS」がアップデートされず、OSのバージョンが古いままだからということです。
高校の数学を学ぶときに「頭脳のOS」が小学生のままでは内容が頭に入ってこないように、いくらインプットの量を増やしたところで頭には蓄積されていかないのです。

「頭脳のOS」をバージョンアップするには?

〜自分に問いかける10のマジックワード〜
 1.「原因分析力」なぜだろう?
 2.「自己表現力」どう思う?
 3.「問題解決力」どうしたらいい?
 4.「抽象化思考力」要するに?
 5.「具体化思考力」たとえば、どういうこと?
 6.「積極思考力」楽しむには?
 7.「目的意識力」何のため?
 8.「原点回帰力」そもそも、どういうこと?
 9.「仮説構築力」もし〜どうする(どうなる)?
10.「問題意識力」本当だろうか?

日常生活の中でこれらのマジックワードを常に自分に問いかけることが重要となります。何気ない日々の中で得られた知識は、点を結び線となって、難しい課題や応用が必要な場面に直面した際に、瞬時に内容を理解し、その効力を発揮するのです。

「頭脳のOS」のバージョンが古いままの人は学校であれば授業の時だけ、仕事であれば仕事中にしか学んでいない。しかし「頭脳のOS」が最新の人は24時間、365日、寝る時以外は全てが学びとなっているため学びの総量が桁違いなのです。

最後に

僕は小学生・中学生の頃、本がまったくと言っていいほど読めませんでした。読んではいるのですが、字面だけを目で追って内容は全然頭に入っていませんでした。だから国語の成績も5教科の中ではダントツで駄目でした。

でも大人になってから立ち寄った書店で久々に本を手に取ると、内容がスッと頭の中に入ってきました。まさにこれは「頭脳のOS」が子供から大人になったことでアップデートされたからです。

大切なことは色々なものに興味を持って、疑問を持ち、考え、原因を模索すること。つまり考えることをやめない人が「頭の良い人」なのだと思います。

【参考文献】
同じ勉強をしていて、なぜ差がつくのか? 著者 石田勝紀

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