マガジンのカバー画像

人生/社会観(若人へ)

59
運営しているクリエイター

2019年8月の記事一覧

敗戦の日を機に日本の将来を憂う(1)英霊に謝す

軍令部総長 永野 修身 「戦わざれば亡国と政府は判断されたが、戦うもまた亡国につながるやもしれぬ。しかし、戦わずして国亡びた場合は魂まで失った真の亡国である。しかして、最後の一兵まで戦うことによってのみ、死中に活路を見出うるであろう。戦ってよしんば勝たずとも、護国に徹した日本精神さえ残れば、我等の子孫は再三再起するであろう。そして、いったん戦争と決定せられた場合、我等軍人はただただ大命一下戦いに赴くのみである」 軍令部総長といえば、言わずと知れた海軍のトップ。永野修身軍令

敗戦の日を機に日本の将来を憂う(2)日本が平和主義国家?

マッカーサーが日本は太平洋のスイスになるべきと言ったとか言わないとか。また日本人が抱く牧歌的なイメージであるスイスの本質を書いてみたいと思います。 誰もがスイスは永世中立国だと知っていますがスイスが永世中立国になったのは1815年のウィーン会議であり永世中立を認めることはヨーロッパ諸国の利益になると記されてるように、軍事強国のスイスが他国と同盟を結んだり武力協力をしたりするとヨーロッパの力学的均衡が崩れるからであって、日本の敗戦の結果、アメリカの保護国になったのとは違います。

敗戦の日を機に日韓を問う

この時期戦争に関係する報道が多くなります。テレビで日本と韓国の学生の交流と、小グループに分かれてのディスカッションの場面を見ました。日本の教育では近代史は受験にでない(出さない)のでほとんど教えません。韓国では逆に特別に科目としてその時代の教育をしています。「日本の学生が、その時代の教育を本当に受けていないことにビックしりました」と韓国人の学生が言いっていました。確かにおじさん(私)も学校では教わらなかった。だから日本人が知るべき基本的なことを少し書きたいと思います。 まず

敗戦記念日 追悼(1) 意義

8月15日が近づいてまいりました。15日に靖国神社を訪れたことはないのですが、散華された英霊に感謝の念をお伝えするため他の日に行くようにしています。靖国神社ではなくても、各地の護国神社や氏神様の神社にも地元から出征した人の忠魂碑があるので場所にはこだわってはいません。ただ、靖国神社というのは、大東亜戦争で亡くなった人、法務死した人が奉られているので、それらの人のために祈るには靖国がふさわしいのではないかと思っています。 靖国神社というのは旧東京招魂社で戊辰戦争以降の官軍の戦

敗戦記念日 追悼(2) 目的

いうまでも無く神社に参る目的は、慰霊と感謝なのですが、誰に対してということになると私独特の考えがあります。それは自分が そこにいるような気がするからです。主に大東亜戦争に関する本の中では、写真の3冊をから軍の思惑と現実のギャップに驚きます。餓死した英霊たちを書いた藤原彰氏は まえがきで「大量餓死は人為的なもので、その責任は明瞭である。そのことを死者に代わって告発したい」と書いています。私もその思いには共感します。他の2冊も含め、大東亜戦争関連の書籍は、現場の指揮官や参謀に光を

敗戦記念日 追悼(3) 動物

日本人にとっても辛かった大東亜戦争。人間以上に大変だったのは動物かもしれません。靖国神社には遊就館の近くに戦歿馬慰霊像・鳩魂塔・軍権慰霊像が奉られています。大東亜戦争でも日本軍の輸送手段の中心だった馬。藤原氏のこの本によると、戦地に送られた馬の数、南方で約40万頭、総数は推測で100万頭近くいたのではないかという。国内の馬を根こそぎ供出させたということになる数です。戦後帰国できた馬は1頭もいないということです。人間の扱いですらあの状態ですから。 やせ衰えた馬は1枚2枚と数える