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vol.2ファンがグループを生み出す新しいデビュー方式とその魅力について

vol.1から少し経ちまして今回も音楽の題材を扱っていきます。私事ですが大学の開始が1ヶ月伸びたので更新頻度は維持しそうです笑。では今回の運びはこうなります!

最近のデビューの仕方が変わってきている?

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引用元:https://jo1.jp
昨年の秋から冬にかけてInstagramのストーリーを流し見していると「投票よろしくお願いします!」というような文面がちょこちょこ見られるようになりました。なんの事かと調べてみるとPRODUCE 101 JAPANというプロジェクトのものでした。名前だけだと分かりにくいと思いますので一言で説明すると、「視聴者の投票結果でデビューするメンバーを決めるオーディション番組」です。


これは韓国で行われている大人気オーディション番組のPRODUCE 101の日本版であり、メンバーの選抜方式やプロセスも韓国で行われているものと同じ方式を取っています。

続いてはこのグループ。

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引用元:https://avex.jp/genic/
このグループは知らない方も多いのではないのでしょうか?avexから今年デビューアルバムを発売するGENICというグループ。このグループも昨年の春から夏にかけ、YouTubeのチャンネルを通してメンバーを選抜し正式に7人組グループとして活動を始めました。

この2グループの共通点はグループ発足発表時にはメンバーが確定しておらず、ファンの声がグループメンバーの構成に直接影響を与えるということです。これは日本国内では今までにはあまり見られなかった形式であり、音楽シーンにとっても新たな試みになる動きになったと思います。ではこの形式を取ることでどのようなメリットが生まれるのかを次の章で見ていきましょう。

プロセスを見せる事で獲得するのは○○力?

今回取り上げるプログラムは以前からも日本では行われていましたが、ここまで大々的に取り上げられるようになったのはここ数年のお話なのかなと思っています。

では、なぜここに来てオーディションの様子を一般人に見せる形をとるようになったのか。その理由としては"共感力"と"認知"にあると思います。1つ目の"共感力"に関してはここ数年のSNSの普及が大きな影響を出しているのではと考えます。芸能人と一般人が同じアプリを使い同じように発信が出来ることになった事で、距離感が縮まりオンライン上ではありながらも交流がしやすくなりました。実際にライブ以外にもファンミーティングを開くアーティストが増えるなど、ファンとの交流の仕方も変わっています。特にアイドル業界ではお馴染みの握手会などは一昔前では考えられなかったイベントです。距離感が縮まった事で友達のような感覚になり、芸能人のプライベートを知る機会も増えていきました。

少し話が逸れたので本題に戻します。

オーディション番組を見ているとオーディションを受ける人達の裏側や人柄にフォーカスするシーンが多く見られました。そこで出るワードは「苦悩、葛藤、迷い」など少しネガティブ要素の強いものが殆どです。人は不利な状況や弱い立場にある人を応援したくなる心理があります(アンダードッグ効果)。少し言葉が汚くなりますが、弱みを見せ同情を得ることでパイプの太いファンを獲得する事が出来るのです。そしてそこに一生懸命に頑張る姿を加える事でよりその人物に対する共感を生み、結果として数多のファンを付けることが出来るのです。

2019のヒットチャートを見ても

米津玄師さんのLemon
あいみょんさんのマリーゴールド
Official髭男dismさんのPretenderなど
曲の世界観は少し哀愁のあるものでかつ聴いていて
「あぁ。それめっちゃ分かる!!」と思うようなフレーズが残っているのではないのでしょうか?

一時代前にはあまり無かったユートピアよりリアリティやエンパシーを刺激するものが大衆にウケる時代になった事も"共感力"が大切だと言える根拠になると思います。

2つ目の"認知"に関してはデビュー前から注目度を高めていくことで売れるまでのスピードを上げる狙いがあると考えました。インディーズやアンダーグラウンドのアーティストをレーベルがプッシュするといった形に近いと思います。また、オーディションに落ちた人でも他のルートからデビューをしたり、オファーを受けるといった事も十分に有り得ます。

まとめ

若い世代が自己表現をする場所を大きな企業などが用意する事で早咲きのアーティストがとても増えています。これはとても素晴らしいことであり、簡単に動画などを上げられるSNSなどで注目を浴びて表舞台に立つ人達は増えていくでしょう。それ故に自己表現の仕方にも自分で責任を持たなければなりません。そういったリスク管理も出来るオーディション番組は今後も是非広がっていって欲しいと思っています。走り書きになってしまいましたが今回はここで終わりにしたいと思います。vol.3はもう少し丁寧に作成していきたいと思ってますので、文章のスタイルが確立するまでもう少し拙い内容にお付き合い頂ければと思います。では!


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JO1オフィシャルサイト
https://jo1.jp/

GENICオフィシャルサイト
https://avex.jp/genic/

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