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ジャンプ混合団体、高梨なぜ失格? スーツをめぐる競争
北京オリンピックは「ゼロコロナ政策」というとても緊張した状況の中で開催されていますよね。
ロボットが調理・配膳したり、ホテルスタッフはもてなしより感染対策に追われたりで選手も四六時中緊張を強いられていると思います。
そんな中で行われる競技ですが、アスリートが特別な思いで望む大会だけあって「筋書きのないドラマ」が展開されて、人々に感動を与えていると思います。
一方で「筋書きのない」部分でいえば、多くの番狂わせも各競技で起きていますね。
そんな中でジャンプ男女混合で、ジャンプ後に行におこなわれる着用スーツの規定違反が判明して日本を代表するジャンパー高梨選手を含む5名が失格になりました。
オリンピックの大舞台に出るぐらいのトップ選手が5名同時に失格なんて聞いたことがありませんでした。
とても気になったので今日は
*今回スーツの違反で失格になった4カ国5選手
*厳格なルールと曖昧な運用面の問題
*高梨選手を励ます選手を見ていて
とみながら
用具の性能が左右するから公平性が常につきまとう!だから納得感あるルールを
と選手が本来の力で勝負できる舞台について考えたいと思います。
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*今回スーツの違反で失格になった4カ国5選手
今回から行われる初めての競技「ジャンプ男女混合」は混乱の幕開けになってしまいました
失格した4か国5名の選手ですが
日本の高梨選手以外に
オーストリア
ダニエラ・イラシュコシュトルツ 選手
シュタイアーマルク州レオーベン郡エイゼンエルツ出身のスキージャンプ選手、元サッカー選手だそうです。
グループ1・10番目に登場して記録83.0mでした。
ノルウェー
シリエ・オプセト選手
彼女はフィンランドのラハティで開催されたFISノルディックスキー世界選手権2017に出場しました。 2018年冬季オリンピックに出場し、女子ノーマルヒル個人で16位になりました。
ノルウェーは決勝では2位だったのにアンナオディネ・ストロム選手を含む2名の失格で脱落してしまいました。
ドイツ
カタリナ・アルトハウス選手
ドイツバイエルン州オーベルストドルフ出身のスキージャンプ選手です。
2018年平昌オリンピック個人銀メダリストで、ノルディックスキー世界選手権でもメダル獲得しています。
*厳格なルールと曖昧な運用面の問題
今回のことを受けて、ドイツ代表コーチのホルンガッハー氏は
私にしてみれば、操り人形の舞台のようだ。今季はずっとスーツが問題になっている。信じられないほどの怒りで理解できない」。
ドイツ代表で4個の金メダルに輝いたカタリーナ・アルトハウス選手は国際スキー連盟(FIS)に対して
「FISは今回の運営で全てをぶちこわした。私は彼らが女子ジャンプをぶちこわしたと思っている。私は彼らが何をしようとしているのかよく分からない」
とインタビューに答えました。
又、スーツのチェックには
「これまで経験したことないほど長い時間、上から下までくまなくチェックされた。何か見つかるまで検査が続くような感じだった」
とも語っています。
ノルウェーのシリエ・オプセト選手は
「ただショックを受けている。起こったことが何も理解できない」
と落胆していたそうです。
もちろん失格になった憤りはあるので、そういうコメントになると思うのですが、今までの流れではないチェックの仕方が行われたようにも思います。
この競技はオリンピックで初めて採用された競技です。ジェンダー平等ということもあってか、男女が一緒に一つの競技に取り組むとても良い種目だと思いました。
もし、「初めての競技だから不正のないように厳格にチェックしないと」という意識でチェックした結果であれば、他の試合も同様に同じ基準でチェックすべきだと思います。
一流選手が「いつもと違う」と感じるというところが引っかかりました。
体格は全員違うので一律の決まりをつけることが難しいと言われています。
又、人が計測するので「毎回誤差はつきものだ」とも言われているのです。
様々な分析によると
気温が-16度と非常に寒くて、パンプアップして膨張した筋肉で測定した筋肉が寒さで収縮したのではないか?
とか
この1週間、隔離されていて、きちんと食事を取っていなかったことによる結果だと思う。
という専門家からの意見が出ています。
スーツによる失格は、自動車レースで例えればドライバーは悪くないのにタイヤ交換でピットインした時、規定から僅かに外れてしまったタイヤを装着してしまった!みたいなものです。
もちろんそれも含めての競技と言えばそれまでですが、落ち度のないドライバー=スキージャンプ選手の苦悩は図りしれません。
ネットでみた情報には測定は選手と測定員の2名で行われると書いていました。
測定の公正さを考えるなら第3者も加えるべきだと思います。
*高梨選手を励ます選手を見ていて
今回のアクシデントを通じて別のことも感じました。
それは、呆然とした後に嘆き悲しむ高梨選手を多くの選手が慰めて支えようとしたことです。
優勝したスロベニアのニカ・クリジュナル選手が高梨選手に駆け寄り額を合わせて抱きしめながら慰めようとしてくれていました。
本来ならライバルなのですが、同じ競技者として思わず出た行動だと思います。
同じ失格になったドイツのある選手は泣き崩れる高梨選手の横に座りそっとティッシュを差し出す姿が報じられています
同じ日本チームも心から高梨選手の頑張りに感謝とエールを送っています。ゴールドメダリストの小林陵侑選手も言葉ではなく暖かいハグで高梨選手を励ましました。
1本目が失格という異常事態の中で2本目も98mも飛べたというアスリートとして尊敬の念を抱きます。
日経新聞の締めには
メーカーとタッグの開発競争はもはや競技と切り離せず、「失格」という流れ弾に当たる選手の不幸さえ、このドラマの一部となっている。
となっていました。
でもこんなことが「仕方がない、運が悪かった」みたいなことで繰り返されて、もし高梨選手もモチベーションが途切れて競技から距離を置く事になってしまえば、大きな損失を皆が被ることになると思います。
用具の性能が左右するから公平性が常につきまとう!だから納得感あるルールを
高梨選手が本気で取り組んできたから周りが認めているのだと思いますが、この暖かさとジャッジの後味の悪さが、競技の公正性につながることが一番の今回の選手への慰めになると思います。
【#スキージャンプ】混合団体
— gorin.jp (@gorinjp) February 7, 2022
1回目で失格のアクシデントに見舞われた #髙梨沙羅 選手。今大会最後のジャンプとなる2回目は98.5mの素晴らしい飛躍で締めくくりました。#Beijing2022 #gorinjphttps://t.co/bAXQIwtZrL pic.twitter.com/i22PlZHiSR
#スキージャンプ男女混合 #失格 #スーツ #北京オリンピック #高梨沙羅
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