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サハリン2、ロシア側に無償譲渡

プーチンがさらに暴走をしようとしています。
それは既に4月から最大級の採掘量をほこる天然ガスの供給を武器にして、EUやNATO加盟国に揺さぶりをかけているのです。

今回は日本も多額の出資をしているサハリン2をロシア企業にするという暴挙に出ました。

日本は脱炭素の世界の取り組みのために、火力発電を二酸化炭素の排出の少ない天然ガスに切り替えていたために、ロシアへの出資をしていた「サハリン2」は侵攻への開始が始まっても日本はこの事業は継続するといっていたのです。

ロシアは日本などの「非友好国」がサハリン2の権益を持っているのは望ましくないとして、日本や英国を名指しし「巨大な利益を得ている」と非難しまています。

一方で、英国はインドのエネルギー関連のコンソーシアム(企業連合)と売却交渉していることが5月末に報じられて脱ロシアの道をさがしているのです。

そんなサハリン2のロシア企業の独占へ

プーチン氏が大統領令

を出して押しすすめて

*三井物産と三菱商事、新枠組みで排除も
*権益「損なわれてはならない」
*サハリン停止の備えあるか?

とみていきながら

石油の国家備蓄や緊急時の協調放出のルールをつくり、消費国間の協調の礎を強固に

というロシアの強みを弱体化させる協力体制を築き上げることの大切さを考えていきたいと思います。

*三井物産と三菱商事、新枠組みで排除も

ロシアのプーチン大統領は同国極東の石油・天然ガス開発事業「サハリン2」をロシア側が新たに設立する法人に移管して、現在の運営会社の資産を無償譲渡する大統領令に署名したと報じられました。

現在の運営はサハリンエナジーが行っていて、外国株主は新有限法人株主として参加できるのですが、ロシア当局から提示された条件に同意する事が前提とされています。

これは実質ロシアに賛同する、最低でも欧米に同調しないことを求められるでしょう。

日本の電力会社や都市ガスはサハリンエナジーと10年単位の購入契約をしているのですが、今後とうなるか?について不透明感が増しています。

出資継続が認められない場合はロシア政府が定めた基準を満たすロシア企業に株式が売り渡されることになっているのです。

まぁ次から次へとやってくれるという感じですね。

三井物産が12.5%、三菱商事が10%を出資していて、出資だけでなく、生産量のうち約6割が日本向けであるだけに気が気でないですね。

*権益「損なわれてはならない」

この報道を受けて、木原誠二官房副長官は1日の記者会見で、

「日本の資源に関わる権益が損なわれるようなことがあってはならない」

と発表しました。と同時に

「日本企業の権益の扱いや、日本の液化天然ガス(LNG)輸入への影響は現在精査中だ」

と説明して、今後どうなるかはっきりしない様子です。

今後の対応について現時点で答える段階にない

と答えて、今日の岸田首相も

大統領令に署名してもすぐ天然ガスがすぐ来なくなるわけではない

と冷静に注視しながら対応する姿勢を見せています。

*サハリン停止の備えあるか?

日本を「非友好国」と敵視するロシアですが、制裁の中心的なEU諸国には既に、天然ガスの制限を始めていて、4月以降東欧やドイツなどへの天然ガス供給を打ち切っています。

岸田総理と見立てとは反対に、直ぐ供給を止められる危険を払拭は出来ない状況なのです。

サハリン2が止まれば日本の電力は危機に直面します。

天然ガスの代替先は現状、スポット市場しかありません。ガスの確保争いは激しくなり、過去の値動きや為替相場などから追加費用は最大年1.8兆円にもなると考えられています。

電気料金のさらなる上昇は不可避だからです。

これは国の危機であり、家庭の危機です。
夏は外気温32度でも28度程度下げれば何とか過ごせます。4度の温度変化でいいのです。しかし、冬は外気温10度としても20度ぐらいないとやっぱり寒くて辛いですね。10度温度を上げないと快適には出来ません。

今年の夏の電気代を考えるだけでも、食事を1品減らそうかとやりくりするのが、冬は毎日お粥を食べ続けることになるのでしょうか?

ガスの脱ロシアを掲げる欧州はロシア産ガスを7000万トン超減らす代わりに、スポット市場からのLNG調達や省エネの促進などで需給を保とうと試みています。

こちらが軌道に乗ればロシアに対して一貫した態度を維持できると思います。

スポット市場も自身の利益を確保しながらも、1国が力で他国を支配するリスクを考えて協力していく関係が大切です。

石油の国家備蓄や緊急時の協調放出のルールをつくり、消費国間の協調の礎を強固に

実は日本は2018年、産ガス国と消費国が集まるLNG産消会議で、欧州や国際エネルギー機関(IEA)などに多国間の融通体制づくりを訴えていました。

世界がLNG危機に直面するいま、日本の提案への賛同は集まるはずです。

足りないから奪い合う、とか力を利用して遣り込めるでは問題が長続きしたり遺恨を残したりですよね。

LNG輸入国である日本だから言える意見があります。
本当は核兵器に対してもそうなんですけどね、、、

#サハリン2 #ロシア企業 #LNG #日経新聞

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