見出し画像

ロシア風邪はコロナだった?過去の感染症を振り返る

コロナウィルスに翻弄されて、早3年目に突入していますね。

オミクロンの感染拡大は危機感を持たないといけないけど、毎回煽るようなメディアの報道でいつまで視聴率ばかり稼ごうとするのかなぁと感じます。何が大切か分かりにくくなってきいたと思いました。

そうなった時は「歴史は繰り返す」「歴史に学べ」なので日経新聞が130年前に猛威を振るったロシア風邪がコロナだったのでは?という記事に興味を感じました

ロシア風邪は約6年間で100万人の犠牲者を出したのですが、これまで、インフルエンザとされていました。

ところが新型コロナウイルスに注目する科学者らがロシア風邪の症状と似ていると気づき、教訓を得ようと史実の検証に動き出したそうです。

そこで今日は

*19世紀後半以降に流行した呼吸器系感染症をみる
*ロシア風邪が流行った当時を振り返ると
*ロシア風邪と新型コロナの共通点

とみていきながら

弱毒化は終焉のサインかも?油断は禁物なので感染対策の継続を

という注意喚起にやっぱり戻り早い収束を願いたいと思います。

画像1

*19世紀後半以降に流行した呼吸器系感染症をみる

日経新聞にロシア風邪がコロナではなかったかという記事が出ていました。

コロナはなかなか強者で、収まりそうになれば変異して広がっていくを繰り返しています。

でも、過去の感染症を知る事で見えてくることもあるはずです。

そこで19世紀後半からの感染症を表にまとめてみました。

画像2

ロシア風邪は1889年にロシア帝国のブハラ(現ウズベキスタンの都市)で最初に確認されました。

90年にかけて世界で流行し、95年ごろまで流行を繰り返したそうです。

当時約15億人の世界人口のうち、100万人が亡くなったとされています。

*ロシア風邪が流行った当時を振り返ると

ロシア風邪は世界に拡大して明治時代の日本でも流行しました。

東京都江東区の深川江戸資料館には、流行した際に庶民の間で広まったおまじないの展示があります。

米屋の入り口に貼ってある「久松るす」の墨書のお札です。

当時は、えたいの知れないこの感染症を「お染風邪」と呼んだのでした。

それは江戸時代前期に大阪の油屋の娘と丁稚の禁断の恋の末に心中事件を起こした「お染と久松」という人気歌舞伎にちなんで名前をつけられたそうです。

「久松るす」には「恋仲の久松はいないからお染風邪は我が家には来ないで」との思いが込められたようです。

又、フランスの雑誌で1890年に載ったロシア風邪の風刺画ではフランス語でインフルエンザとの表記が残ります。

医学の進歩で、1930年代になってインフルエンザウイルスが確認できるようになりました。

研究が進み1918年~20年に流行して少なくとも5000万人が犠牲になったとされるスペイン風邪は、残った検体から後にインフルエンザウイルスが原因と特定されました。

ロシア風邪も症状などからインフルエンザウイルスが原因であると思われてきたのです。

しかし、その後、「インフルエンザ菌」はロシア風邪の原因ではないことが分かってきました。

*ロシア風邪と新型コロナの共通点

ベルギーのルーベンカトリック大学の研究チームは2021年夏、「ロシア風邪の英国とドイツでの医療報告は、新型コロナと多くの特徴を共有している」と論文で報告したそうです。

ロシア風邪と新型コロナの共通点は

味覚た嗅覚喪失など神経症状
肺などの呼吸器、胃腸といった多臓器への影響
潜伏期間がインフルエンザより長い
頭痛など比較的長期の後遺症

です。後遺症に関しても類似点があったそうです。

研究では、現在の風邪を引き起こすヒトコロナウイルス「OC43」について分子時計分析という手法で遺伝子の変化をたどりました。

分子時計は時計の針がリズムを刻むように遺伝子の塩基配列やアミノ酸に一定の速度で突然変異が起こると仮定し、変異の時期を逆算するものです。

1960年代に提唱されて、変異の違いから共通の祖先も判別が可能になりました。

OC43についこの手法で調べると1890年前後にウシのコロナウイルスから分岐した可能性があげられました。
これはロシア風邪が流行した頃です。

まずウシからヒトにうつるようになったコロナウイルスが感染症に無防備だった社会にロシア風邪を広げました。

しかし、そのうち人々は集団免疫を獲得して、ウイルス自身も変異を重ね、ほとんどの人が軽い症状で済む現在のOC43に至ったとする考えです。

コウモリからヒトにうつるようになった新型コロナも同じ道をたどるのか?

可能性は十分ありますが、一方で楽観視は出来ないと思います。

ロシア風邪当時と違い、世界の人口は当時の5倍に達して、地球自体が「密」の状態です。
現代はワクチンや治療薬という武器も手にしましたが、ウイルスの変異がどう対応してくるのかまでは分からないのです。
又、多くの人が感染すれば、変異の可能性も広がります。

今主流の「オミクロン型」は重症化率が低いとされいますが、感染者数が増えれば医療現場に負担がかかります。

ロシア風邪のコロナは風邪のウイルスになったかもしれないですが、ウイルスの気まぐれはあてにならないのです。

私たちはワクチン接種や感染対策、医療体制の拡充などを進める努力をする以外に道はないと用心しましょう。

弱毒化は終焉のサインかも?油断は禁物なので感染対策の継続を

死んだら元も子もありません。必要以上に怖がる必要はないけれど、習慣化した感染症対策は緩めず続けることのメリットは大きいと思います。

#ロシア風邪 #コロナウィルス #インフルエンザ #久松



 フィリピンの情報サイトを運営しています。
幅広く情報発信しています。ご覧くださいませ





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?