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「空気電池」空飛ぶクルマの動力源に

東京オリンピックが終わり、次は2025年の大阪万博ですね。地元だけに期待感が膨らみます。

とは言えユニバーサルスタジオに行く時でさえ大渋滞で、電車で行っても朝のラッシュのようなすし詰めで向かうのも辛いと思っています。

そんな中で発表されたのが「空飛ぶ車」で会場と各地を送迎するというのです!

イメージは強大なドローンに乗って移動するみたいな感じですかね。

そのテクノロジーで欠かせないのが「空気電池」です。

軽くて大容量という空を飛ぶためには欠かせない条件をクリアしています。

今日はそんな新しいテクノロジーを

*空気から電気をつくる究極の蓄電池
*道路の渋滞が年に10兆円以上の経済損失
*世界で取り組む空気電池

とみていきながら

燃やさないために酸素を電池に使う!発想の大きな転換が必要

という「お前の常識を疑え」とか「自分の殻を打ち破れ」という熱血ドラマのセリフに出てきそうな気持になれるように勉強してみます(笑)

*空気から電気をつくる究極の蓄電池

空気から電気をつくる究極の蓄電池が近い将来に実現できる見込みだと日経新聞が報じていました。

空気電池は、従来のような電極が要らず、重さは既存のリチウムイオン電池の5分の1だそうです。

世界各国でも開発が進んでいて、韓国や中国勢を交えた開発競争が過熱しています。

空を飛ぶ際に重要なのが「重さ」です。もちろん重いものを飛ばすためには大きなエネルギーが必要ですから、本体が軽くするために大きなウエイトを占める蓄電池の軽量化はマストなんです。

リチウム空気電池は、負極にリチウム金属を使いますが、正極側には空気中の酸素を使い、化学反応を起こして充放電する仕組みです。

正極側を簡素化できるため、同じ容量の電池を作る場合もサイズを約5分の1のサイズに出来て、正極の代わりに酸素で代用空いたスペースにリチューム金属を詰め込める為大容量可が可能になるというわけです。

現在主流のリチウムイオン電池の5~8倍の容量を実現できるとのことです

*道路の渋滞が年に10兆円以上の経済損失

日本は連休のみならず、毎日の通勤でも大渋滞で疲れてしまいましょね。

かといって道を拡げると言っても立ち退きや道路工事の期間を考えると現実的ではありません。

車離れで台数が減るというのも即効性もなく、いくらリモート会議で外出機会が減ったとしても渋滞解消までの変化は起きないでしょう。

NEXCO東日本によると、管轄内の渋滞の理由は

交通集中渋滞約73%
事故渋滞は約17%
工事渋滞は2%

で圧倒的に車が多く、特定の道路に集中してしまう事が原因です。

渋滞で予定より遅れる「総損失時間」は年間約50億時間
平均賃金時給を掛けて算出する損失は10兆円になるそうです。

大坂万博で空飛ぶ車が導入されますが、時代の流れで環境問題を考えると化石燃料エンジンは不可だと思います。

技術的には時速40-50㎞で飛ぶタクシー現在の飛行時間5-10分から飛行時間を延ばす必要があるそうです。

実際に1970年の大阪万博の後に「動く歩道」が日本中一般に普及したように大阪万博で導入される「空飛ぶ車」は意外に早く普及していくのかもしれません。

*世界で取り組む空気電池

そんな夢の空飛ぶ車ですが、世界中で開発の取り組みがなされています。

中国

中国自動車電池研究所はリチウム空気電池で電極の構造を工夫して、1キログラムあたり769ワット時の容量を実現しました。

769 Wってどれぐらいか?といえば、1Wの機器を1か月間無停止で利用した場合の電気料金 : 約22円になるので電気代で16,918円ですから、1家庭で1か月の電気を賄えそうですね。

わずかな量の材料を調べただけで電池に仕上げるには課題が多いのですが、将来は「航空宇宙産業や電気自動車に使える可能性がある」といいます。

韓国

サムスン電子や蔚山科学技術院は、酸素が通る部分の劣化を抑えようと有機材料をセラミックに代えました。

その結果充放電の回数を10回以下から100回に増やせたそうです。
リチウムイオン電池の約4千回には及びませんが、電解液の改良に活路を見いだすとの事です。

米国

フォーム・エナジー社は鉄と酸素で働く鉄空気電池を実現して、再生可能エネルギーで作った電気をためる用途などに使う計画で

日本

物質・材料研究機構(NIMS、茨城県つくば市)とソフトバンクが、現在のリチウムイオン電池の約2倍の性能を持つ「リチウム空気電池」を開発しました。

次世代電池のひとつとして注目されており、5~10年後の実用化をめざしています。

とかなり各国が手掛けています。

現実には特に都心では新しい道を作るのは、物理的に厳しいですね。であれば新しい活路で空を飛ぶは有効ではあります。

SF映画でよく見ていた、空を飛ぶ車
今までの発電は殆ど酸素で燃やすことでつくりだしていました。

燃やさないために酸素を電池に使う!発想の大きな転換が必要

発想の転換は、実際の社会で活用していく為0からルールを作ることにも必要ですよね。

だれも使わなかった空にルールをつくるには、道路の常識は通じません。飛行機がやたら飛ぶに近い感覚ですからね。

ともあれ新しい技術で夢の世界が現実になることにはワクワクしてしまいます。

#空気電池 #空飛ぶ車 #rリチューム #日経新聞

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