クイズミリオネア

人間生きてりゃ黒歴史の1つや2つあるってもんです。
そう、この僕にも。

僕は中学3年の頃に人生で初めて好きな人が出来ました。いわゆる初恋ってやつです。その子の名前は、ルカちゃん。佐々木希似の可愛い女の子です。僕がルカちゃんを意識しだしたのは二学期の中頃です。

僕がよく遊ぶ友達グループ、仮にAグループとしましょう。ルカちゃんがよく遊ぶ友達グループ、Bグループとしましょう。運のいいことにこのAとBめちゃくちゃ仲が良かったんです。なので放課後や休日よく遊ぶことが多く、僕は次第にルカちゃんに惹かれていきました......

そして卒業式の日、下駄箱がザワザワしており様子を見に行ったら当時親友と言っていいくらい仲の良かったまさ君がルカちゃんに告白をしていたのです！！しかも公衆の面前で堂々と！
まさ君は背は低いですが男らしく堂々としていてしかも溝端淳平に似てるくらいのイケメンです。
僕も告白するつもりでしたが、一旦保留にしてその日は帰ることにしました。

悶々とした日々が続きました。まぁ実際には3日くらいなんですけど。

ただじっとしていても始まらないと思った僕は告白することを決意します。
ただ相手は溝端淳平です。当時あだ名がコブダイだった僕は正攻法で行ったって叩き潰されるだけです！！
コブダイのタタキはまっぴらだ！！！
何か手段はないか！何かいい告白の仕方はないか？必死に考えました。
そんな時、僕は1冊の漫画を手に取ります。

いちご100%です。

主人公の真中淳平がヒロインの西野つかさに告白するシーンです。淳平って名前は気に入りませんでしたが、正攻法では落とせないと思った彼は懸垂をしながら告白をします！
結果はOK。それを見た瞬間僕はこれだ！！と思いました。
面白い告白をすればいいんだと思い、次の日実行しました！

クイズミリオネア形式での告白です。

え？なんでなんでなんで？なんでそうなっちゃうの？？？
え？どうして？キモすぎるって。キモキモすぎるって。モンスターキモキモだって。
そう思った方、多いと思います。

僕もわかりません！！！！

兎にも角にも夕方５時にルカちゃんを学校へ呼び出します！春休みなので誰にも見られることはないと思ってたらルカちゃんがＢグループ全員(4人)を引き連れてやってきました。
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これでオーディエンスはバッチリ！
意を決して僕は口を開きます

｢さて突然ですが問題です。わたくし井上雄太はルカちゃんの事が好きです。この後あなたはどうするか以下の４つの中から選びなさい。1付き合う、2付き合わない、3一旦家に帰って考える、4殴る｣
正気の沙汰じゃありません！気が触れてます！！脳みそぶっ壊れてます！！いっその事4番と言って目を覚まさせてほしいくらいです！
ですが当時の僕は本気でいけると思っていたのです！

そしてルカちゃんはだいぶ戸惑ってました。
そりゃそうです。クイズミリオネア形式の告白なんて面食らい過ぎてアンパンマンなら顔無くなるレベルです。

ですがルカちゃんは優しいです。ちょっと照れながらも｢ありがとう｣と言ってくれました。

ただその後｢ちょっと待ってて｣と言って友達の方へ戻っていきました。

ライフラインのオーディエンスです！

オーディエンスを使うくらい僕とまさ君で悩んでくれている！そう思った僕は少し光明が見えた気がしました！

そしてルカちゃんが戻ってきました！

｢返事今度でもいい？｣

3番とは言ってくれませんでした。そしてファイナルアンサー？も言いそびれてしまいました。
ですが！あの溝端淳平似のまさ君とイーブンまで持ってきたぞ！もしやいけるのでは！？

そう思って家に帰り着いて30分後にルカちゃんから電話が。

ここにきてテレフォンです。使い方は若干違いますがそんなことはどうでもいい。
そして電話に出ました。電話先でルカちゃんが一言

｢友達としてしか見れない｣

そう言われて切られました。

涙が止まりませんでした。気付いたらポルノグラフィティのサウダージを聞いてました。

誰にも見られたくなかったので逃げるように風呂場に行きました。そしてシャワーを浴びながら鏡に写った自分に向かってこう叫びました。
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ざああぁんねええぇん！！！！！

少しでも笑ってもらえたら当時の僕が救われると思います。
最後まで読んでいただいてありがとうございました
(^^)
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