大学職員と私⑤-新人時代の学生とのかかわり

③で述べたような環境の中で、学生支援部署での日々の仕事を続けていた。クラブ・サークル担当という立場、しかも、各クラブ・サークルと非常に特殊な関係性を築いている大学だったので、これは一度全てのクラブ・サークルの公演や試合、発表を見てみようと考え(体育会は除く)、ほぼすべてのサークルの活動に足を運んだ。ネタでなく本当に足を運んだ。大学の公認団体は、公演や試合、発表などを行う場合、届け出を大学に出すことになっており、その届け出を受けるときに、出しに来た学生とコミュニケーションを取り、行く約束を取り付けてそのままGo、という具合に。公演を見終わると、暇そうなサークルのメンバーに声をかけ、その後一緒に飯を食いヒアリング(という名の雑談)。こんな日常を年間のほぼ半分くらい過ごしていた。

今考えると、相当奇特な職員だったと思う(今更かよ・・・)。

この活動?のおかげで、スタジオの機材入れ替え時の機材選定や、音楽練習室の改修、新しい援助金制度の開設時に適切なヒアリングを行え、スムーズに仕事を進めることができた。趣味と仕事が入り混じったような日々だったが、これはこれでとても楽しかった。

また、学生団体の学内での生息場所というか、部室を持たない各サークルのテリトリーも昼休みに調査していた。このサークルはこの学食のここに溜まるとか、〇号館のベンチに溜まるとか。手帳に当時のメモが残っていた。この散策活動で、ダンスサークルの代表とかと知り合いになり、学内各所で音楽を鳴らし、踊りまくる彼らとよくやりとりをし、キャンパス内でのダンスを(場所を限定して)踊ることを許可できるように取り計らったりもした。
こういうのを振り返ると、仕事というか趣味である。

もちろん、仕事はふつうにバリバリこなしていた。そのうえでこのような活動をしていたので、仕事と仕事後の活動、そしてバンド活動(この頃はまだバンドをかなりちゃんとやっていた)を並立されるのに四苦八苦していた。そして合間にひたすら飲んでいた・・・・・・

ちなみに、この頃やりとりした学生とは、今でも連絡を取り合っている。劇団の代表だった学生とは、彼が演出をする小劇団の舞台の案内をもらい、毎年観に行く関係性が続いている。久しぶりに観に行って、下北とか新宿、高円寺の汚い酒屋で一緒に酒を酌み交わしたい。

今回は全く仕事っぽくない話になってしまった。

ということで今日の1曲。theピーズの「日本酒を飲んでいる」。マイナーでライブ映像もYOUTUBEにないようだ・・・・・社会人3年目くらいまでは毎日通勤・退勤時にピーズを聴いていた。自分もクズだったからだな、きっと。


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