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海外旅行専門店スタッフによる新型コロナウィルス奮闘記 .vol2

本日は6月4日。まだまだ旅行会社の苦戦は続いている。
GO TO キャンペーンも政府があれだけ大々的に発表したのに、話が進展しない。反対意見も多々あるようなのでどうなることやら・・・と、政治的批判的なことを始めると長くなるので、奮闘記を再開します。

イタリアに緊急事態宣言で都市間の移動制限区域が設定される。
そう、映画や小説でしか登場しないいわゆる「ロックダウン」の始まりだ。

このロックダウンにはミラノもベネチアも含まれていた。
イタリアの予約を承っているお客様は9割方この2都市に滞在している。

最近の旅行はインターネットが主流で、問い合わせから予約、そして出発帰国まで一回もお客様とお話しすることなく終わることが多い。

しかしここから約1か月間、個人旅行課のスタッフは誰かが常に電話応対をしている。普段なら上司は歓喜して夜は焼肉にでも連れて行ってもらえるところだが、今回は・・・そう、新型コロナ不安での問い合わせと取消の電話の嵐だ。

仕事終わりが連夜22時を過ぎるので焼肉どころか、行きつけの居酒屋に30分一本勝負の濃密愚痴会の連夜開催。

それでもまだ僕らはどっかで楽観的だったと思う。
アメリカにもハワイにもセブにもまだ行ける。
ヨーロッパもイタリア以外の予約がない訳ではない。
キャンセルになるのはキャンセル料の発生しない1か月以上先の予約で、近い出発日はキャンセル料の案内をすると出発するのだ。

・・・この「キャンセル料発生」は、今思うと一番やってはいけない対応の一つだったと後悔のはもう少し先の話だ。

続く。