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フレンド・ライク・ミー(金管十重奏)

本記事で紹介するのはこちらの譜面です。

基本情報

曲名:フレンド・ライク・ミー(Friend Like Me)
編成:金管十重奏(Trp4, Hr, Trb4, Tub)
演奏時間:約2分20秒
難易度:中〜上級

前回に引き続き、映画「アラジン」の人気曲です。

こちらも原曲準拠の長さで、調もそのままでアレンジしています(d-moll→g-moll)
ラップ調の実写版も、なかなか中毒性があって好きです。

前奏~1番のサビ(冒頭~0:58)

トランペット4本の力強いオクターブユニゾンで始まります。
他の楽器もそれを支えるようにしっかりと鳴らすことで、インパクトのある前奏になります。

1番に入ったら一気にダイナミクスを落とします。
メロディは最初の8小節がトロンボーンの1st, 次の8小節がトランペット1stと2ndのオクターブユニゾンです。
この区間はメロディがp, 伴奏がppの指定です。

サビのメロディの1回目はトランペットの4thとホルンがmfで担当します。
伴奏はまだ小さく、mpないしはpです。
そしてサビの2回目、原曲ではそこまで盛り上がる個所ではありませんが、このアレンジでは山場を持ってきています。
トランペット1st~3rdがパワフルにメロディを吹き、伴奏もfでそれを支えます。

転調までのつなぎの部分(0:59~1:47)

続く8小節間はトロンボーンの2ndと3rd, その次の8小節間はトランペットの3rdと4thがメロディです。
このあたりはややコードが不確かで、原曲と完全に一致しているかわかりません。曲として成り立ってはいると思います。

再び出てくるサビのメロディは、今度は少し小さめのmfで、トランペットの2nd→1stがリレーします。

冒頭と同じ譜面を8小節吹いた後、転調までのつなぎ部分に入ります。
このあたりはトランペットの1st, 2ndが少し難しくなっています。
他のパートもダイナミクスの指定が細かいですが、1つ1つやることでメリハリのきいた演奏になると思います。

2番~終曲(1:48~最後)

転調してからの16小節間はリズムのパターンが多く、全体で吹くと少しごちゃっとします。
これが原曲のハチャメチャ感につながるので、各パートあまり遠慮せず吹いて大丈夫です。

最後のサビ以降はメロディに常に2パート以上割り当てています。
担当を交代しながら、最後に向けて盛り上げていきます。

最後の8小節間は全体的に音も高く大変ですが、かなりアドレナリンが出る譜面になっているので、テンションを上げてそのまま最後まで駆け抜けます。

終わりに

もともと原曲が金管楽器に向いているということもあり、かなり特性を活かしたアレンジにできたと思います。
体力的に大変な部分もありますが、そのぶん最後まで吹き切った時の興奮もひとしおです。
音出しして遊ぶだけでも楽しいと思いますので、お試しいただければ幸いです。


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