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保険の流通革命
こんばんは。
高澤経済研究所です。
最近、保険業界におけるさまざまな問題が世間を騒がせていましたよね。
私が若い頃の生命保険の加入方法は、ダントツで保険のおばちゃん経由が多かったです。
しかし、現在は保険のおばちゃんだけでなく、ショッピングモールなどに店舗をかまえる保険ショップやファイナンシャルプランナーから加入することもあります。
あのニトリまで保険を扱えるという…
消費者は選択できる場所が多すぎて、なかなか選べませんよね…
いつ頃から変わりはじめたのかを調べたときに手にした一冊を皆さまにシェアします。
保険の流通革命という本です。
保険ショップのリーディングカンパニーである、
ほけんの窓口の前身である会社について書かれている本です。
ほけんの窓口がきっかけで、保険の流通が変わったというのが一つのきっかけではないかという仮説もたてられます。
簡単に本の内容をまとめてみます。
ライフプラザホールディングスの特徴
日本初の来店型保険ショップを全国展開して急成長した会社。のちに、ほけんの窓口グループとなる。
来店型保険ショップとは、消費者が自ら足を運ぶ、店舗型の総合保険代理店のこと。複数の保険会社.商品のなかから自分や家族にあったオーダーメイドの保険を選ぶことができることが特徴で消費者の支持を集めたモデル。
ライフプラザホールディングスは、そのリーディングカンパニーとして、生命保険と損害保険あわせて40社以上と提携し、どのようなオーダーにも対応できる体制を整えている。
店舗数の推移
2000年3月 第1号店を出店
2008年2月 保険ショップ店舗数 100店舗
2023年6月 保険ショップ店舗数 780店舗
上記のような成長を支えた原動力は何だったのか。
ヒントは創業者の考え方にある。
“お勧め”ではなく“提案”
この当時の保険営業では、押し売りや説得型、お願いセールスなどが一般的だった。言い換えると、消費者に“お勧め”して販売するスタイルである。この“お勧め”ではなく“提案”していくスタイルを社員に根付かせたことが消費者からの支持を獲得した。
消費者は、丁寧なカウンセリングを受け、社員にアドバイスを受けることによって、保険の真の役割と必要性に気付かされていく。
保険のセールスは厳しい世界であり、販売しなければ最低賃金で働くことになる。業界内では「さいちん、さいちん」という言葉が飛び交っていた。
これを阻止し、保険業界およびそこで働く営業マンの社会的地位を上げたいという創業者の使命感があったという。
人を育てるのは大変なコストがかかるが、人材育成にエネルギーを投入する創業者の原動力はすべて使命感だといえる。
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