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せんせい、あのね(昭和59年11月26日 月よう日)

「こうかいしたこと」
きょうあお木くんにえをかいてもらいました。
そのえはキャプテンつばさの三すぎじゅん、という人のえです。
それでふじわらくんがそのえを見てかっこいいから「うつして。」といいました。
ぼくはだから2まいうつしてあげました。
つぎは「10まいうつして。」といいました。
(※先生コメント。このときの気もちは?)
ぼくはまず学こうで10まいのうちの1まいをうつしました。
かえりのかいのときふじわらくんがれんらくちょうをわすれていたから1まいあげたらえは9まいでいいといいました。
つまりそのあげた1まいが2まい目になっていたのです。
ぼくはいえで4まいかきました。
ぼくはたいへんつかれました。
こんなにつかれたのでこうかいしたなあとおもいました。

(先生コメント)キャプテンつばさは、なかなかみんなの人気もののようですね。はじめの2まいうつしたとき、うつすのはたいへんだとおもってたら「10まいはちょっとむりだよ。」っていわれたかもしれないけど、そのときはどうでしたか。

キャプテン翼、たしかになかなかの人気者だったと思う。
当時、ノートの下に敷く下敷きを持っていて、その絵を白い紙にうつしてなぞって書いていたりしたと記憶している。
だから友達が上手に描いた絵を、さらに「うつして」描いたりしていたんだと思う。

10枚の約束をしたけど、連絡帳の1枚と引き換えに9枚にしたりして、1年生なりになんとか交渉しようとしている。でも「うつしているのは自分なんだから」と強くは出られない性格だったんだろうな。
まあ自分も人からもらった絵をうつさせてもらって、下請け的な感じでやっていたので、あまり強く出られなかったのか?
確かに先生が気持ちを書くように勧めてくれたのもちょっとわかるような気がする。

「後悔」という言葉、結構難しい言葉だと思うけど、1年生で知っていたんだな。あと「つまり…なのです」、こんな言い方、どこで覚えたんだろう。


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