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突出した人を野放しにする社会

よくいいますね。日本社会は、突出した人を、周りの保守的な人が潰してしまう社会だと。

でも僕は必ずしもそうじゃないと思ってます。僕自身の経験で言えば、突出したことをやろうとすると、それに共感して支えたり盛り上げようとする人たちに恵まれた経験が幾度もあります。組織をあげて、応援しようという人たちに支えられどれだけ感謝と安心を感じたことか。

でも、何故かうまくいかないということも数多く経験してきました。何故か?

それをよく思わないほんの一握り(時にはたった一人)の人がそれを壊してしまうからです。よく思わない理由は、さまざま、嫉妬だとか、自己顕示欲だとか、他にもあります。とてもパーソナルな、少なくともやろうとしている大きな事に比べたら実に取るに足らないような理由。その人にとっては大きい事なのはわかりますが。

けれど、何故かその人が力を持ってしまう。立ち回りが上手かったりして、うまく回っていた歯車を狂わせて、最後は壊してしまう。

特異なのは、その時、うまくやっていた人たちが、そういう破壊活動に対して無力だという事です。このままではダメになるといくら訴えても、大丈夫、その程度のことで物事はダメになったりしない、と意に介さない。結果、壊されてしまう。その壊した本人も含めて、不幸になる。

日本は、突出した人を潰すというより、悪い意味で突出した人を諫めずに野放しにしてしまう事の多い社会だと思うのです。

何故そんな事を今になって感じたかというと、東京オリンピックの開閉会式の演出チームをめぐる一連のゴタゴタを見ていて感じたからですね。

見ていて、なぜか一部の人に壊されてしまう不思議な現象が、自分だけのものじゃなく、こんな大きな舞台でも起きている事に衝撃を受けたんですね。

本当にもったいない。そのまま普通に進めていたらすごいい結果が得られただろうに、何故か壊されてしまう。こういう事の繰り返しで、どんどんつまらなくて貧しい社会になっていくのかと思うと、やるせない。今こそ危機感を持つべきじゃないかなと思いますが皆さんどうでしょう?

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