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ヘルムート・ヴァルヒャのCDに関する備忘録、前半。

自分が音楽を聴くようになった要素は幾つかあるが、それを挙げてみると

①子供の頃に遊んでいた様々なファミコンゲームの音楽。
②学生の頃に中古屋で買ったYngwie Malmsteen1st7th
③近所のレンタル屋で借りたHelmut Walchaのオルガン作品集2(※確か作品集1がリヒター演奏のコンピCD)。

おそらくこの3つが始まりで、それがずっと根っこにある。今では以前より色々な音楽に触れるようになったが、それを支えている土台はおそらく変わっていない。その内、ヴァルヒャの音源を可能な限り入手出来たのもあるので初回note記事はこのヴァルヒャの音源情報まとめとする。

ヴァルヒャの主な音源は2021年現在、ユニバーサル・ミュージックワーナーミュージックの2つから発売されている(ArchivDeutsche Grammophonの音源は前者、旧EMIの音源今はParlophoneとして後者から入手出来る)。
未だにCD化されていない
のはFSMから1977年に発売された『Musik Auf Historischen Instrumenten (FSM 123007/08)』というLP作品での演奏のみになる(調べるとテルデック関連のレーベルっぽいが、今ならワーナーから出せないだろうか?)。

まず現ワーナー側からのまとめ。
ヴァルヒャのチェンバロ演奏は東芝EMIでまず発売され(13枚組ボックスなんかも出た/苦笑)、90年代にリマスターCD化(更に2003年にARTリマスター盤も出た)。以降は『ゴルトベルク変奏曲』と『インヴェンションとシンフォニア』だけが廉価盤でよく出され、他作品はなぜか出なかった。
死蔵されかけていた音源が復活したのは2017年、「プレミアム・クラシックス」シリーズで最新リマスターがなされジャケットもオリジナルLP準拠で見事に復活した。

・インヴェンションとシンフォニア(WPCS-28084)
・イギリス組曲(WPCS-28085/6)
・フランス組曲(WPCS-28087/8)
・パルティータ(WPCS-28089/90)
・イタリア組曲、半音階的幻想曲とフーガ、パルティータ ロ短調(WPCS-28091)
・平均律クラヴィーア曲集 第1巻(WPCS-28092/3)
・平均律クラヴィーア曲集 第2巻(WPCS-28094/5)

これらは最新リマスターのおかげもあってか、やや音量が大きいが視聴に問題は無い(録音時の不備で音質に問題があった『パルティータ』も意外と改善されている)。
2017年の再発で『ゴルトベルク変奏曲』だけ漏れている理由が不明だが、ゴルトベルクは2015年に米Celestial Harmoniesからリマスター盤が出ている(13318-2)。ワーナーの2017年リマスターと比べると音量を上げておらず、控えめなリマスタリングという点で昨今の流行に沿っていて自分は良いと思う(このレーベルからは『平均律クラヴィーア曲集』も4枚組で出ている)。

普段こういう類の文章を書かない人間なので、ここまで書くだけでも結構苦労してしまった。後半にあたるユニバーサル系列での演奏は日を置いてまとめようと思います(;´Д`)

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