自#319「本当に死ぬほど忙しいなんてこは、今の私には、残念ながらもうないんですが、忙しくなったら、食事を抜く、これは私が若い頃から実践している、ルーティーンです」

          「たかやん自由ノート319」

 アエラで食事との飲み物の記事を読みました。小島さんと加藤さんと言う二人の管理栄養士さんが、食についてのアドバイスをしています。小島さんは、夕食は遅くても、PM8時までに食べて、翌日、ちゃんと朝食を食べられるように、生活のリズムを整えることが大切だと仰っています。飲んだ後の最後の締めが、ラーメンだったりすると、翌日、多分夕方くらいまで、摂取したものを、身体が消化できてないと推定できます。締めのラーメンは、未経験ですが、飲み過ぎて、翌日の夕方まで、二日酔いに苦しめられて、身体が満足に機能してなかったみたいことは、若い頃、嫌というほど経験しました。不思議ですが、PM5:00になると、身体はリセットされて、元に戻りました。が、これは20代だったからです。歳を取ると、回復してないのに飲んで、身体に害悪を与え、生活習慣病に陥って、早死にすると云う展開になってしまうわけです。

 アルコールを、PM8:00で止めることは、できなくはないですが、飲む意味が、激減します。今、時短営業で、PM8:00までしか店はopenできなくなっていています。アルコールの展開が、序破急ですと、PM8:00頃は序の段階。PM10時頃が破。で、AM12:00頃、一気に急になって、お開きみたいな飲み方が、オーソドックスだろうと推定できます。その後、急いで終電に駆け込むと言ったことも、鉄道会社が深夜営業をしなくなったので、不可能になってしまいました。アルコール好きにとっては、受難の時代です。

 アルコールを飲んでいたら、PM8:00のエンドラインは、守れないと思いますが、食事なら決めたらできます。要するに、それまでに食べればいいんです。これは、やろうとすれば、絶対にできます。私は、PM8:00以降、夕食は摂りません。ライブや大会が遅くなって、夕食ができないことは、しょっちゅうありましたが、それは、私がコンビニを利用したり、外食をしたりはしないからです。普通の人は、コンビニでサラダチキンとおにぎりを買って来て、夕食をするくらいの時間は、どんなに急がしてくも、作り出せる筈です。

 小島さんが、PM8:00までに、夕食を済ませるようにアドバイスをしているのは、栄養学(消化学と言ってもいいのかもしれません)に基づいて、仰っているんだと思います。就寝するまでに、消化がある程度、終了してないと、睡眠の質が、明らかに低下します。ぐっすり眠れる質の高い睡眠と、遅く食べて、お腹がぱんぱんで、輾転反側してました的な眠りとでは、翌日の活動に、大きな差が出てしまいます。眠りのメカニズムの本質は、解明されてませんが(何故、眠るのか正確な理由は解ってないんです)私は、脳の老廃物をクリアーしていると考えています。ぐっすり眠れると、その日一日の脳の疲れはクリアーされます。ぐっすり眠れなければ、疲れが蓄積されて行きます。

 PM8:00までに夕食を済ませれば、翌日の朝は、食欲があって、食べられます。朝、しっかりとした朝食を摂ることが、勉強をする学生さんにも、お勤めをするサラリーマンにも、家事仕事と昼メロで忙しい主婦のみなさんにも(あっ、主婦=昼メロと言うステレオタイプの思考です。すみません。まあ、これくらいのことで、炎上はしないと思いますが)その他すべての人々にも、必須だと、小島さんに限らず、すべての栄養士のみなさんが、考えているんだと思います。学校の保健室の先生も、日頃から、朝食はしっかりと摂るようにと、生徒たちを指導しています。

 栄養学という文化世界があります。管理栄養士のみなさんは、大学3、4年の時、必死に勉強して(おそらく大学受験の時より勉強した筈です)管理栄養士の資格試験に合格されました。管理栄養士=栄養方面の守護神と言っても過言ではないかもしれません。で、具体的に、朝食は、他水化物とタンパク質をしっかり食べる、昼食は脂質もOK、バランス良く主食+主菜+副菜の定食スタイル、おやつはナッツ、じゃこ(じゃこっておやつ?)ドライフルーツとか、夕食はPM8:00までに、低脂肪の肉か魚+食物繊維を摂るみたいな、アドバイスをされるわけです。

 栄養士、管理栄養士、栄養と調理を学んで学校で食を教えている教え子とかも、います。栄養学の文化を、否定するつもりは、まったくありません。私も病院に入院すれば(もう入院するつもりはなく、在宅ケアをする覚悟をしていますが)栄養学に基づいて提供される食事を食べます(さすがにジャムとかマーガリンとかプリンとかはパスしますが)。
When in Rome,do as the Romans do. 郷に入っては、郷に従えってやつです。

 が、栄養学とは違う、別個の文化も存在します。一日、一食主義の方は、案外と沢山いる筈です。シリコンバレーのIT系のエグゼグティブの方々は、案外と、一食主義の人が多かったりするんじゃないかと推定しています(じゃないと超過密なスケジュールをこなせないだろうって気がします)。私は、一日、二食主義です。室町時代まで、日本は一日二食でした。長い歴史の裏付けがあります。その昔、人類が狩猟採集生活をしていた頃は、獲物が獲得できれば食べられるし、獲得できなければ、何日も食べなかった筈です。ごくたまにちょっとだけ食べる、そういう文化を維持している人が、インドの修行者たちの中にはいます。人間は、食べなくても、水があれば、30日くらいは、普通に生きて行けます。

 私は、朝と夜の二食です。つまり、昼食なしです。それ以外に、朝と昼、昼と夜のパターンも、二食主義にはあります。どれがベストかと言えば、朝と昼です。朝と昼の二食主義を突き詰めて行けば、多分、昼の一食主義にchangeします。

 diversityの時代ですから、栄養学とは別個の文化があっても、構わない筈です。朝、しっかり食べなさいと言う意見には、私は、さほど与(くみ)しません。朝、食べない方が、午前中、頭がフル回転して、効率的に仕事ができると考えている方は、世の中にいくらでもいます。私は、忙しくなると、朝食を抜きます。別段、何ら支障はありません。より仕事は捗ります。食べると、消化するために、消化器官に血液が送り込まれ、脳に送られる血液が少なくなるんです。2限の後の中休みに早弁をし、3限のあと購買でパンを買って食べ、お昼休みにこっそりウーバーで出前を頼んで、プール脇で受け取って、カルビ丼を食べたりしたら、5、6限目は、嫌でも眠くなります。

 懐石料理は、もともと、質素なほんの付け足しの料理だったんです。江戸前の会席料理などとは言葉のルーツが違います。禅寺は、朝と昼の二食です。夕食はせず「懐石」。懐石と言うのは、懐(ふところ)に石を入れて、食べたという「てい」で過ごすみたいな意味です。朝は、おかゆとタクアン。昼はご飯と野菜の煮物と味噌汁(つまり一汁一菜)。夜は、懐に石です。

 栄養学的に言うと、禅寺の食事の栄養素はまったく足りてませんが、禅僧には長生きした人が、沢山います。栄養学だけが、科学的に真実だと言うわけではありません。栄養学は、多くの文化の中のone of themです。

 私は、忙しくなると食べません。3、4日食べないと言った日は、ザラにありました。が、食べないと、食べることに、さらに興味がなくなるんです。私は、意志の力で、食べますが、普通の人だと、拒食症になると思います。ですから、食べないと言うことは、お勧めしません。PM8:00までに夕食をすると言うのは、私にも、完全に納得できる意見です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?