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自然を味わう


先週は気仙沼の海にサーフィンをしに行った。
予報ではウネリは弱そうであったが前日までWindyと睨み合い、東ウネリに期待して夜中の3時に出発した。雪が溶けたこの時期では、冬に2時間半掛かっていた道のりも2時間まで縮まる。この30分はデカい

思ったよりも早く着いたのはラッキーだったが、やはり期待していたほどのウネリはなかった。

しかし、逆に落ち着いて黄昏時の海を眺めることができた。波が良いと忙しなく着替えてすぐに入水してしまうので、良い機会だったと思う。

まだ薄暗い世界の中で、少しひんやりした空気、弱い風、優しく打ち寄せる波の音に包まれる時間がたまらなく幸福に感じた。潮が引くまでに時間はたっぷりあるし他の人もいない。しばらくぼーっとしていると、自身の身体が周囲の自然と溶けて、境界線が朧げになっていく感じがした。まさに眠りに落ちていく瞬間のような心地よい感覚だった。

太陽が昇って、空が目の覚めるような青色に染まってくるにつれて現実に引き戻されていた。
いつも寝坊しがちな友達とも合流して、河口で1R。小波ながらも軽くフローターのようなライディングもできて満足。

海から上がった後は地域のビーチクリーンに参加して、ローカルの人たちと和気藹々と何でもない話をしては、気紛れにスケボーに乗る。初夏を思わせるような気候で、そんなスローでチルな時間が心地よい。

自然の中で過ごすと、幸せの閾値が下がっていると思う。
些細なことに幸せを感じるようになると人生の満足感が違う。禍福は糾える縄の如しというように幸福と不幸は平等に訪れるというが、幸せの閾値が下がると単純に得しているなと思う。

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