渡米9ヶ月 え、もう夏休み突入!?

(更新中)2024年5月

【大学院の状況】
5/2(木)に春学期が終了し、その翌週から連日、卒業制作の短編映画とドキュメンタリーの上映が続いた。その後、5/20(月)からサマーセメスター(夏学期)がスタート。この夏学期には、「Color Correction」のクラスがあり、週2回8時間の授業を通じて、映画やドキュメンタリー作品のポストプロダクションに欠かせない色補正の技術を学んでいる。DaVinci Resolveを駆使し、理論だけでなく実際に色彩を操るプロを養成する夏の特別講座で、必修科目ではないこともあり、残念ながらフルブライトからは授業料がカバーされないものの、教授の計らいで特別に聴講させてもらえることになった。

また1ヶ月間は、他のクラスメイトの卒業制作などを手伝っり、春学期に制作した作品の音楽やサウンドデザインをバークリー音楽大学の学生とコラボレーションして仕上げ、全米各地の映画祭への応募を進めている。明日には、アカデミー賞の学生部門の締め切りが控えているため、NOTEの更新も早めに切り上げて、このあと再び編集作業に戻る予定だ。

そして今月、また一つ、新たなチャンスが舞い込んできた。なんと秋学期から大学生の授業を週に2コマ、正規の教授陣の中に入り混じって、映画制作の基礎クラスを教えることになったのだ。希望者も多い中でまだ大学院一年目にして、この大役を任されることになるとは思ってもみなかった。受け持つ生徒は27名、語学力をブラッシュアップしたり、秋学期の14週分のカリキュラムやレジュメを準備したりと、やるべきことは多い。正直不安もあるが、人に教えるということは自分を違う角度から成長させる大きなチャンスにもなるだろう。またこの教職を通じて5500ドルの給与が得られることになるため、一般のオンキャンパスの仕事よりも実入りがよく(もちろんそれに伴う責任も大きい)、経済的にもとてもありがたい。また、学内で応募した別の奨学金も少額ながら得られることになった。

【家族の状況】
長男の脊髄炎の予防に向けて、5/3と5/28に2度、免疫グロブリン(通称IVIG)の点滴を投与を受けた。今後、8月まで残り3回の投与を予定している。家族向けに加入したAIGの海外旅行保険が初診日から半年まで全ての医療費をカバーしてくれることになっているが、8月中旬以降はその期限が切れるため、今後の診察費などをどのように補うか、要検討だ。その後、体調面では特に問題がなく、このまま無事に回復することを願ってやまない。だが長男が学校に馴染めない様子は相変わらず、「学校に行きたくない」と漏らす日もある。今月中旬、学校を欠席した際には、僕も全ての予定を変更して長男と向き合い、今後の英検対策も兼ねて英語をみっちり4時間教えることにした。パパと英語を勉強することになるよりは学校に行ったほうがいいと思ったのか(笑)、また翌日からは通学している。
今の長男にとっては、毎週金曜日の夜に日本の友達とオンラインでゲームをするのが大の楽しみだ。その際、時折こちらの学校のことなどについても話をしている。

「こっちの学校に初めてきた時にさ、プレゼンをしなきゃいけなくて、その時、片言の英語でなんとかプレゼンしたわけよ。まあ、今も片言だけど。そしたら、そのあとで、アメリカ人の友達がバーって寄ってきてみんなでハグしてくれたんだよね」

そう、嬉しそうに話しているのが漏れ聞こえてきた。そうか、そんなこともあったんだなぁ。よかった。その光景を思い浮かべるとなんだか胸が熱くなってきた。あまり心配しすぎずに様子を見守りたい。

次男も授業はあまり楽しくないというものの放課後、校庭で遊んだり、サッカーやプールなどの習い事を日々楽しんでいる。今月初めに、担任の先生とと面談があり、本人が書いた作文などを見せてもらった。そこには、英語で週末パパとサッカーをして遊んだことが書かれていた。一緒にサッカーするのが今の次男にとってはかけがえのない時間になっているみたいだ。視力も悪くなってもうドリブルもろくにできないけど、こんなパパでも彼にとっては大きな存在なのだと改めて気付かされ、また胸が熱くなるような思いがした。ありがとう。英作文を見ていても普段の英語の発音などを聞いていても、もちろんネイティブには遠く及ばないが、英語での表現力が徐々に伸びてきているのを感じている。こんな僕の父親にしてくれた家族には、感謝の言葉しか思い浮かばない。

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