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渡米32日目 少し年老いた気分になる

週末、睡眠不足を補うように久しぶりによく眠った。忙しさの中で更新を怠っていたブログを更新し、大量に溜まったリーディングの課題に取り組む。来週から4週目に入ることもあるのか、各クラスのリーディングの量も一気に2、3倍に増えている。

毎週火曜日の監督クラスでは、課題となる箇所を読み込むばかりでなく、実際にクラスの中で、自分自身が先生役を務めて、その読書を通じて何を学んだのかを話し合う「リーデイング・リーダー」と呼ばれる役割も担当することになっていて、来週は僕の担当が回ってくる。監督術に関する本で、いかに俳優とコミュニケーションを撮って映画を作り上げていくかを学べるとても実践的な本で学ぶことが多く、とても役に立つのだが、リーディングの物量も多い。

さらに長男と一時間英語を教え、夕方、彼がはまっているポケモンゲームのイベントに付き合うために大学近くにある公園まで長男を連れていった。今日は一日曇天で、9月の冷たい雨が降り出した。今週末はボストン市内で、台湾映画祭が開かれていて、クラスメイトからそのレセプションに参加しないかと連絡があった。さらに一つ上の学年のクラスメイトのバースデー・パーティも開かれていて、そこにも誘われていた。だが、自分自身の目のことや抱えている課題の多さを考えた時、この雨の中を夜道を歩いて慣れない場所まで出向いていくことに、正直前向きになれなかった。

長男は雨の中、一人スマホを手に歩き回り、ポケモンゲームに興じている。一時間ほどするとバーチャルな空間での「イベント」が終わったらしく、「ありがとう」と言った。僕は結局そのままレセプションにもパーティにも寄らずに帰宅することにした。きっとそこに行けば、また新たな出会いがあり、それは今後の映画制作にも大きく作用することになったかもしれない。

しかし、様々な状況を総合的に判断して、僕は自宅に帰ってリーディングの課題を再開した。「パーティで楽しんでいるよ」と若いクラスメイトから返信をもらって、なんだか少し年老いた気持ちがしてならなかった。

DAY32 20230923土2D+0745-0803-0810

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