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my sweet art : モンドリアン展 純粋な絵画をもとめて

緊急事態宣言が延長になったタイミングで再開されたモンドリアン展の最終日に行ってきました。再開の判断をされたSOMPO美術館の皆さまには感謝申し上げます。

生誕150年記念 モンドリアン展 純粋な絵画をもとめて
2021.03.23(火)- 06.06(日)

どんな展示?

初期の風景画からキュビズムの影響を受けた時期の作品、そしてその後の有名なコンポジションシリーズまで、モンドリアンの作風の変遷を一挙に観覧できる企画でした。

見どころは?

ⅰ)フロア毎に変化の激しさを体験できた
展示は2フロアに分かれてたんですが、それぞれのフロアで作風に大きな変化が発生しているので、展示フロアの真ん中に立って左右に首を振って作品を見ると、パッと見、とても同じ作家の作品とは思えないです。言い過ぎではなく。

ⅱ)同時代の作家やデザイナーの作品が見れる
モンドリアンだけでいいじゃん?って一瞬思ったんですが、当時の表現、物の味方のトレンドの中で、他の作家がどんなチャレンジをしていたのかを知ることで、モンドリアンとの違いや共通点を知ることができて、より立体的に当時の状況を感じることができました。

ⅲ)コンポジションの意外な細部を知れた
一見するとツルっとしてそうなコンポジションシリーズですが、その実は油絵なので、やっぱり実物は立体的だったりしていて、そこにシンプルにハッとさせられました。さらに展示の解説にもあった様に、あの黒塗りの部分、実は1ユニットに見えて4ユニットの塊なのか!といった発見もありました。

タカナリなポイントは?

ほぼ同一作家の作品とは思えん!という作風の変遷ですが、コンポジションに至るまでに何か共通点があるとしたら、初期の風景画にあった「白」かなと思っています。全体的にはダークな茶色、黒、濃いグリーンで構成された風景画が多いのですが、その中で、空、川、牛、洗濯物、という要所で、暗さを引き立てるためかの様に強い白が入れられていました。コンポジションのベースになっている白は、この時からモンドリアンにとって重要な色だったのかなぁなんて想像しながら観ていました。

おまけ

当日はモンドリアン柄のワンピースを着ている方や、モンドリアン柄風の着物の方もいらっしゃって、テンション高い場になっていました。展示会をファッションでも楽しむのってありですね。

あと、展示は終了しているので、この記事でモンドリアンの作風の変遷が気になった方はこちらの動画も参考になるかも知れないので貼っておきます。


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