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オイラ大地を退職します 〜急成長ベンチャーで収穫した5つの学び〜

上田貴弘

2019年12月末を持って、11年在籍させてもらったオイシックス・ラ・大地株式会社を退職します。

入社当時の社名はオイシックス株式会社で、メディア事業の立ち上げ(4年間)、スマホ&アプリECのリード(3年間)、UX室のリード(1年強)、外部ECコンサル(3年間)と、振り返ると社内的に前例がない仕事ばかりを担当させてもらってきました。

オイシックスの前は、WEBデザイナーやWEBプロデューサーという、どちらかというと受注業なキャリアだったので、ベンチャーな事業会社に飛び込んでからは目からウロコな学びが多すぎたのですが、その中でも大きな収穫だったと思うことを5つ挙げてみます。


(1)勝ち癖スパイラルに入れ

オイシックスには、むちゃくちゃ高い目標に対して「絶対に達成する」ことを非常に重視しているカルチャーがあり、入社直後はここまで熱いのかって面食らったのですが、そのやり方が生み出すGOODな作用があります。

事業の目標って、自分たちで決めるものなので、極論、今週は達成しなくても来週に取り返せば良いかって妥協することだって出来るんですけど、そこを踏みとどまって、何とか達成しよう!って決めて動いてみることで生まれる工夫だったり発想だったりがあって、実際にそれを実行したことで達成できたら(お客さまが喜んでくださったら)、また次も達成したい、チャレンジするぞ、というエネルギーがふつふつと湧いてくる・・・。

この「勝ち癖」のスパイラルみたいなのに入れると、仕事をめちゃ楽しめる様になりました。


(2)ファクトは定量だけじゃない

オイシックス・ラ・大地の社内推薦図書の1つに「ブーメランの法則
という本があるのですが、これは、顧客と対話することの重要性についてそれを実践している社長の言葉で綴られている本です。オイシックス・ラ・大地の代表は、この本に習って、顧客の家まで伺ってインタビューすることを創業当初から続けているほど顧客の定性のファクトを重要視しています。

その理由として、そもそも提供したい価値として、食品「通販」事業だけど、この事業は売って終わりじゃなくて、無事にお届けして、調理いただいて食卓で楽しい会話が生まれたかどうか、そこがもっとも重要という考え方があります。だからこそ、サイト上の行動データだけでは知ることができないお客さまの定性のお声を、メール、お電話、対面などの方法を駆使して集め、意味合いを考えることを日々行っていて、メンバーの対話には「お客さまはどう言ってた?それってどういう意味だろ?」という対話が溢れていてほんと圧巻です。

一見すごくアナログで遠回りに見えるけど、お客さまの気持ちに対しては最短ルートなんだって気づいた時はシビレました。


(3)ロジカルだからフレキシブル

代表がマッキンゼー出身なこともあって、社内には論理的思考のフレームワークを使った資料やホワイトボードが溢れています。(2)で得た定量、定性のファクトについて、論理的に問題解決の仮説を生み出すというサイクルを回すのが日常です。

このやり方が良いのは、ある打ち手を実施して、想定よりも効果が出なかった時に、どういう仮説だったけ?どういう意味合いだったけ?そもそものファクトなんだっけ?と振り返りが容易にできることです。根拠ないの思いつきだと、なぜ効果がでなかったのか、他の策はなかったのか?と振り返りをするのが困難(ほぼできない)ですが、ロジカルに整理した上で施策を考案すると、間違いポイントを見つけて再考することがやりやすく、同じミスを再発させることも防止しやすい。

「ロジカル」って頭が固そうな印象があるかもですが、逆に「柔軟」に行動をやり直せるフォーマットで、めちゃくちゃ仕事がやりやすくなりました。


(4)失敗なくして成功なし

オイシックスではたらくまでは、実行するアイデアや打ち手(デザインとか企画案)は必ず「成功」して欲しい、という思考が強い方でした。受注業なので提案は通ってほしいから120%の精度まで高めてからプレゼンするのが身に染み付いてました。

しかし、明日の目標達成が未達だったなら数カ月後に会社が倒れるかも知れない、自分の給料が出ないかも知れない、とリアルに思える事業会社の現場においては、仮説考案と実行をスピーディ且つ数多く実施する必要があります。そうしたプレッシャーがある環境ではあるものの、経営含め、いろんなチームのリーダーやメンバーが、「良さそうだからやってみよう」「最初からうまく行くわけはない」「うまく行くまでやろう」こうした言葉を言ってくれたので、超石橋叩く派だった私も、だいたいあってそうな気がするからまずはやってみる、といった行動が出来るように変わって行けました。その結果、多数の失敗群の中からこそ、成功する方向性を発見できるようになると知りました。失敗は「悪」ではなかった。

「私は失敗したことがない。ただ、1万通りの、うまく行かない方法を見つけただけだ。」というエジソンの有名な言葉がありますが、その意味を、その重要性を実体験を持って知れたのは、私にとって本当に価値があることでした。


(5)課題発見&課題解決>組織図

ベンチャーなので常にリソースは足りません。その分、やらないことを決めて、やると決めたことに対しては、達成に必要な人財を集めてスピーディに突破するという行動原則がありました。そうしたアクションを幾つか体験するうちに、いつの間にか「私の担当はここ」みたいな意識が薄れて行き、サービスが今抱えているこの問題って、あのチームとあのチームと一緒にやったらすぐ解けそうだな、相談するか、みたいな思考が日常的になり、自分の担当領域を越えた問題解決思考が染み付いて行きました。

私の場合は越境しすぎとツッコミを受けることが多くなるくらいになってしまったので面倒なヤツ感があったかも知れないなとも思いつつ、延長線にないソリューションって、人と人との新しい化学反応から生まれるなぁと実感することが多くって、個人的には越境しながら問題解決のアクションをしている時が一番刺激的で楽しかった気がしています。


長文になりました・・・汗
5つの学び、ここまでになります。
読んでいただきありがとうございます!

振り返ると本当に濃密な11年間で、関わってくださったオイシックスのメンバーには感謝しかありません。

そして最も感謝を伝えたいのは、Oisixのお客さまです。

Facebook広告にコメントを投稿いただいたお客さま、
おためしセットをスマホで購入いただいたお客さま、
スマホでのお買い物体験をインタビューで見せていただいたお客さま、
アプリで購入したあとにご意見をいただいたお客さま、
様々な仮説案に真摯にお応えいただいたお客さま・・・

皆さんにたくさんの示唆をいただいたおかげで、
私はサービスを良くすることに邁進する日々を送れました。
お客さまのご意見は私のエネルギー源でした。
心から、ありがとうございました。


・・・今後について

2019年12月は、有給消化でまるっとお休みします。
平日も休日も関係なく、街を出歩いていると思うので
友人の皆さまには、気軽にランチとか飲みとかにお誘いいただければ嬉しいです。
プライベートで新たに取り組みたい活動があって、
そんな話も聞いてやってください〜。

2020年1月からは、株式会社プレイドにJOIN予定です。


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上田貴弘
スクワット/ストウブ料理/ラク書き/鹿島アントラーズ/