Q4OSのこと ~non-SSE3 CPUでQ4OS~[Ice SSBの章:Chromium系ブラウザに頼らずGoogle Web serviceを使う!編の5]
※今回は基本的にHowToではなく検証記事です。
non-SSE3 CPUでは現行のChromium系ブラウザが使え無い事から、旧いChromiumをインストールする手段を御紹介して居たのだが、
如何してもChromium系!の動機に為るであろう、ウリであるウェブアプリを、Chromium系ブラウザ無しで再現するのも好いんじゃない?
と言う事で、Ice SSBかWebapp Managerを使って、Firefox系ブラウザ環境でChromium的なウェブアプリを再現しよう!と考えた此の企画。
前回まで3回に亘ってWebapp Managerの導入と利用について御伝えして来た。
愈々今回はIce SSBに附いて検証していく。
Webapp Managerの章ではリポジトリの追加をメインに考えて行った訳だが、Ice SSBではのっけから選択肢から排除である。
LMDE4と言うDebianベースの配布物を持って居たMintと違い、 Peppermint OSは何処を如何切ってもUbuntuベースなので、危険度が段違いだからだ。
UbuntuはDebian派生なので共通する特徴を幾つも持ち合わせては居るが、両者の開発姿勢に大きな隔たりが有る為に、「混ぜるな危険」と謂われる程に大元以外の枝葉が異なって居る。
此の所為も有って、途轍もじゃ無いがリポジトリを登録して迄冒険する気には為れ無い。
サードパーティなアプリ開発者などは両対応な互換性を謳う場合も在るが、然うした場合でも、まあ大概はUbuntu20.04≒Debian10と言う一般的なユーザー認識とは異なって、Ubuntu18.04≒Debian10という互換性保証に為って居る物なのである。
話が逸れたので、閑話休題。
先ずはPeppermint OSのサイトからIce SSBをダウンロードして来よう。
選んだのはPeppermint OS最終版である、Peppermint 10 Respin(Ubuntu18.04ベース)用の、ice_6.0.8_all.debである。
早速インストールチェック。
推奨パッケージにchromium-browserの名前が有るが、Debian/Q4OSにはそんな命名のパッケージは無いんだよなぁ。強制じゃなくて良かった。
python3関連のパッケージがインストールされるが、OS標準外の依存ライブラリのパッケージを要求されたりは仕無い様だ。良いね。
では早速メニューから起動して…アレ?立ち上がらんぞ?
コマンドラインから叩いて見るか…
あ、パーミッションエラー吐いてる。と為れば、
sudo ice
っと。
うん、立ち上がったね。然し困ったな。
一昔前ならgksu/gksudo使うのが主流だったのだが、今はこのコマンド削除されてるんだよなあ。
ググって視ると、何々、今はpolkit使う方法が推奨と。
↓Gdebi使える様にしたからpolkitはインストール済みである。↓
お、Mint使ってた頃に御世話に為ってたサイトに情報が有るぞ。
pkexec使うのが良さそうだ。
タスクバーメニューで右クリックすると選べる「アイテムの編集」をクリックして…
コマンド欄に注目。
起動コマンドを
ice
↓
pkexec env DISPLAY=$DISPLAY XAUTHORITY=$XAUTHORITY ice
に変更して、💾アイコンをクリックしてセーブ。
メニューから起動すると、
パスワードを聞かれる。好々。
上手く行ったな。
メニューの場所の選択肢が餘旨くないなあ。
faviconが全くヒットしてくれないのでフリーアイコン必須。
適用して、メニューから
…って、無いじゃん!
何回か遣って視るが、ダメ。
セーブしようとすると上書きの確認を求められるので、生成其の物は出来てるっぽい?
あ!真逆…
思い付いて/root/フォルダを漁ると、
あっちゃあ。Iceがroot権限で起動してるから此処にデスクトップエイリアス作ってくれてるのんかい!
/usr/share/配下か、~/user/.local/に移す方法も有りそうだが、͡斯時点でギブアップ。
流石に其な工程をウェブアプリケーションを登録する度に行うのは現実的では無い。
と言う訳で、纏め。
Ice SSBをQ4OSで使うのは止めて措こう!
※2021.9/30時点でQ4OSの最新stableはDebian bullseyeベースの4.6に成って居る。
此方だとWebapp Managerのインストールは非常にスムーズに為って居て、Mintリポジトリから
webapp-manager_1.1.5_all.debを落として来てインストールするだけで、全ての依存関係に問題無く導入が可能。と為ればIce SSBは全く出番は無い。
Q4OSでの推奨は文句なくWebapp Managerである。
結構時間喰ったのになあ。まあpkexecのQ4OSメニューでの良い遣い方を覚えたので良しと し よ、う…😢
👉メニューエディタを使って、スーパーユーザーモードで使いたいアプリのQ4OSメニューの項目をコピー&ペーストし、起動コマンドを
pkexec env DISPLAY=$DISPLAY XAUTHORITY=$XAUTHORITY [ ** ]
(オプションコマンドの%U等が付いている場合は纏めてシングルクォーテーション[ ' ]で囲んで[ '** *' ]という書式にする事)と遣れば、好きなGUIアプリケーションをスーパーユーザーで使用出来るぞ!
次からはQ4OS 4.6 Geminiのインストール記事の予定!
それでは又、次の記事で…
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?