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Q4OSのこと ~non-SSE3 CPUでQ4OS~[Chromium系ブラウザに頼らずGoogle Web serviceを使う!編:序]

さて、2回程SSE2迄の拡張命令までしか備えないCPU(Pentium Mや初期のAthlon 64等)でChromiumをインストールする/使う方法について記事にして来た訳であるが、VivaldiやSlimjet等を含むChrome/Chromium系ブラウザのインストールの意義はと言えば、YoutubeやGmail、Map、Googleドライブ、或いはTwitterエトセトラ…のGoogle関連のWebサービスを使いたいから、だろう。

Chromium系ブラウザにはPWA(プログレッシブウェブアプリケーション)と言う仕組みがあり、対応するWebページにいてURLのカラムをロールオーバー/クリックすると、「インストール」アイコンが表示される様になって居る。

「インストール」を行えば、あたかもデスクトップアプリケーションをインストールしたかの如く独立したウィンドウが開く様になり、又、デスクトップやタスクバーメニュー(Windowsで言うスタートメニュー)にそのウィンドウを開く(=アプリケーション的に起動する)為のショートカットを配置する事が出来る様にもなる。

かつて推進されて居たChromeアプリケーション(ブラウザアドオン形式のスタンドアロンアプリ)に代わって、現在の主流である。
*とは言え、Chromeアプリを畳んで欲しくは無かったなあ。オフラインで使うには便利な場面も多かったし…Google的にはう言う緊急避難的用途にはAndoriodアプリ使え(Chromebook前提)と言う事なのかもしれないが、其れだとWinやLinuxやMacで、当然Chromebookでも、共通のアプリで便利に使うってのには支障が在るんだよね。シームレスにデータのり取りも仕難しにくいし。

対するFirefoxにもPWA同等のSSB(サイトスペシフィックブラウザ)と言う仕組みが実装される予定が以前は有った。
Ubuntu14.04でCanonicalがSSB実装の動きを見せて居た事に連動した物だ。
一度ひとたびは実験的実装がされたりもしたのだが、残念ながら計画はキャンセルされて、ブラウザ本体からも機能が削除されてしまって居る。

ところが、Mozillaコミュニティ(とCanonical)の此の決定に異を唱えたLinuxディストリビューションが在った。

今は亡き(主幹の逝去に伴って新規活動を停止した)Pepparmint OSである。
*Peppermint 10 Respinが、だベースとなったUbuntu18.04のサポート期間中の為、メンテナンス活動は継続中。

Ubuntuをベースとし、軽量級のWeb連携OSを目指して立ち上げられたPeppermintは、独自にIce SSBと名付けたユーティリティを開発し、ウェブページをアプリケーションとしてデスクトップやメニューに追加出来る様にしたのだ。
Ice SSBの出発点はChromiumブラウザを対象にした物であったが、バージョンアップを重ねる事に依ってFirefoxも対象ブラウザとし、支持を拡大した。

Linux Mintは後に此れを取り入れ、Webapp Managerと言う改良版ユーティリティをリポジトリに登録して居る。

本家たるUbuntuも、Ubuntu Webと言うブランチプロジェクトに於いて、脱Googleのポリシーの下、Ice SSBをよりFirefox向けにリライトの上で流用して居る。
現在は非公式扱いであるが、いづれ公式フレーバーとして取り込まれる日も来るかも知れない。

前置きが長くなった。

Chromium R88が公式から消えた今、SlimjetやVivaldiもふるいバージョンを使わざるを得なくなった今、32/64bitを問わずSSE3未実装のCPU達にどんなブラウザをインストールして行くのか。

サポートが終了したブラウザバージョンを使い続ける事は、やはり躊躇ためらいが生まれるだろう。

勿論Firefox系ブラウザであっても、Googleウェブサービスの該当ページをブックマークしてれば、Gmailやマップを使う事は出来る。
しかし、Chrome/Chromium系ブラウザを使っている時の様にデスクトップアイコンやタスクバーメニューをクリックすれば直ぐアプリとしてアクセス可能な環境に比べると、如何どうしても見劣りしてしまう。

其処そこで、Ice SSBかWebapp Managerを用いて、Chromium系ブラウザ無しに、Chromium環境下に於けるPWAを再現する作業を行いたいと思う。

作業本編は次稿にて…😅


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