リアル15巻

道徳の教科書に成り代わるべき漫画第一位（俺調べ）のリアルの15巻が出た。（若干ネタバレします。）14巻から6年ぶりの新刊だ。14巻の巻尾の次巻予告を見ると、「リアル15巻、2016年春、発売予定!!」と大きく書いてある。2016年春。……うん。いや、ありがとうございます井上先生。続きを読ませてくれて。
さぞかしいろいろあった事でしょう。
「3ヶ月で歩く」とずいぶん前に作中で白鳥に言わせて、今巻で「大幅にずれてしまったが」とようやく立たせた姿にも、自分を重ねていたのかもしれない。

リアルには確かな希望が描かれているから好きだ。確かな希望を描くには確かな絶望と確かな成長も必要だ。
彼らに与えられた試練と自分の身に降りかかることなんて比ぶべくもないが、リアルを読むと自分の今やそれまでの生き方を振り返ってみたくなる。
14巻が出たのが6年前の2014年だから、シャビーを解散した翌年、ソロ活動や26時を始めた年だ。今は落ち着いてきた自律神経がぶっ飛んだ年でもある。
あれから6年、結婚して、子供も2人できた。
頑張ってきたような気もするし、ただ流されてたどり着いただけのような気もする。

今まで何度も光を掴みかけたのに今巻でまた崖から突き落とされる登場人物達を今の自分に照らし合わせても、うーん、進むべき場所も越えるべき壁もわからない。
そんなことを考えながら2周目を読み進めていると「道がわからなくなったら原点に戻りなさい」というメッセージに気がついた。

とりあえず来月自分の原点のようなライブがあるから、こんな情勢ですが無事開催されることを祈って、今はそれに向けて頑張ってみよう。

15巻を読み終えてまた次巻予告のページを見てみると今度は「REAL VOL.16 WILL BE RELEASED IN THE FUTURE!!」と書かれていた。約束するのはやめたらしい。
16巻を読むIN THE FUTUREの俺、次はどうなってるかな。待っててくれよ。

あ、バガボンドの新刊も待ってますからね。