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暗号通貨詐欺(国際ロマンス詐欺)突撃記録

私はTwitterを使っています。

私が考えて至った領域は、様々なステージで悩む方のヒントになると確信しています。
だから、少しでも役に立つかもしれないことをツイートしようと思ったのです。
それは日本に限らないとも思っており、ツイートした後に必ず英文でもツイートをしておくように心がけています。

そうこうしていたある日、海外の方からDMをいただきました。
「ためになることを言ってくれてありがとう」
というメッセージでした。
私は早速意味があったと、嬉しく思いました。

しかし、ここから望んでもいない、駆け引きが始まりました。
この手の話は、日本ではあまり精通していないようだし、あっても詳細が伏せられている場合が多いようです。
だから、有益な話になるかもしれないと思ったので、記録を残す意味でもここに情報を提供しています。
国際ロマンス詐欺の詳細をご確認ください
なお、暗号通貨に関する詳細は、小見出しの「3人目」に記載してありますので、そちらをご覧ください。
少し砕けた文章で失礼させていただきます。
内容について「けしからん」と思われることも予想しますが、リアリティがある方が参考になると思いますので、あらかじめご了承ください。

暗号通貨詐欺(国際ロマンス詐欺)記録

DMは5人の方(?)からいただきました。
全員女性で、容姿が整っていそうなアイコンです。
第一コンタクトのメッセージは「hi」「hello」
この時点で怪しく香ばしい臭いがしています。

怪しきには近寄らずが原則ですが、十分私自身も怪しいし、「思考を広めたい」という志には反する場合があるかもしれないと思い、4人については返信しました。

数回メッセージのやり取りをしていると、
「Twitterをいちいち開くのは面倒だ。lineかteleglamをやっていないか」
と聞いてきました。

4人とも全く同じことを言ってくる。逆に面白い。

ここからは一人一人への対応について記載します。

1人目ーtwitter内で完結ー

初めの「Hi」に対し、
「ありがとう、今後ともよろしく」と送ると、
返す返事で、lineかteleglamを使っていないか?とのこと。

「使っていない、いや使えないのだ」
と返事を出す。
すると、返信が返ってくる

「do you work in secret work or in the military?」
(秘密の仕事か軍隊で働いているのか)


これにはしっかりと返信

「Yes I do.」

そうすると、すぐに返信が来なくなりました。
この方にとってのmilitaryとは厳格なものなのだろう。
secret work? わかりません


2人目ー第3者のアカウントー

一回試しにteleglamを使ってもいいかと思い、わざわざアカウントを作って話に乗ってみる。
すると、相手からIDが送られてくる。
teleglamでそのIDで検索してみると・・・

ん?これはどなた?

全く違う方がでてきました。
一応、メッセージを送って見ると、

「Who are you」

とのこと(そりゃそうだ)

事情を話すと、
「IDを盗まれたかもしれない、教えてくれてありがとう!」
と逆にお礼をいただくことに。
それにてchatは終了

私のIDの入力ミスではありません。

何がしたかったのかは不明のまま・・・

3人目①ーサイトへの導きー

ここが話のメイン
teleglamのchatがスタート

聞いてもいないのに、相手が自分のステータスを話し始める

「I am a Master of Finance from University College London (UCL) and graduated in Financial Economics. My compulsory course is Advanced Quantitative Finance and my elective course is Private Equity and Venture Capital.」
(私はユニバーシティ・カレッジ・ロンドンのファイナンス修士課程で金融経済学を卒業しました。必修科目は上級量的金融で、選択科目はプライベート・エクイティとベンチャーキャピタルです)

「へーすごいねー」と言う返事を返していると、
話は暗号通貨の話へ
何やらweb3の最新テクノロジーに関する暗号通貨が75%の確率で上昇をすることが、投資チームの研究により明らかになった、とのこと
その暗号通貨の名は「OPMコイン」

実際に存在する暗号通貨のようなのだが、有名なサイトで検索しても追跡されていない等、詳細が確認できない。

ただ、ここまで来たなら、最後まで調査しておきたくなり、危険を承知で足を踏み入れてみることを決意。

興味を持ち、取引はどのようにしているか聞くと、専用のサイトを提示される

この画像、おかしな点があることにお気づきでしょうか。

サイト名は「tradetid」 
URLは「tradedes」

一致しない

そして、少し調べてみる。
「tradetid」をgoogle advance searchで英語圏に絞って検索。
すると、ヒットするものの、そこでのURLは「tranevn」になっている。
アクセスするとさっきと同じ「tradetid」と同じ画面が。
他にも、「tradeshw」など、多岐にわたるようだ。

米国では詐欺が横行しているのか、しっかり怪しいサイトをチェックするサイトが設けられている。
チェックの仕方はURLを貼り付けて安全判断をする、と言うもの。

つまり、多くのURLが作成されているのは、この辺の包囲網を掻い潜るためのものであると考えられる。

3人目②ーサイトの特徴ー

話をchatの続きに戻す
先方はご丁寧にサイトのアカウント作成、使用方法について積極的に、且つ丁寧に教えてくれる。スクリーンショットを駆使し、chatは進行

この仕組みの面白いところは、「招待をうけた」形式になっているところ

その気にさせるには十分なシステム
しかし、私に振られたcodeは「0OWN」でした。適当すぎ

そしてどんどん登録手続きは進んでいく

途中でマイナンバーの入力が求められたり、身分証明をアップロードしなければならなくなったのですが、

いづれも適当にいれたら手続きは進みました。

マイナンバーは適当な番号、身分証明はスキャンした画像に加工を施したものでも、何も問題ありませんでした。

これでアカウントの作成が完了

セキュリティはパスワード一つのみ。
これから暗号通貨の取引を行おうというのに、このガバガバ感
自分が仕掛ける側だからという安心感からなのだろうか。

とにかく、いよいよ取引が始まる

3人目③ー暗号通貨で暗号通貨を買うー

先方「バ〇ナ〇スかビ〇〇〇ンクというサイトで口座をつくってください」

と、さらに口座の作成を要求してくる自称ロンドン大学卒の方。
曰く「ビットコインでOPMを買うのです」

ここも興味深い特徴の一つ、暗号通貨で暗号通貨を買う、という形式をとるということ。
ドルでも円でも直接の購入は「tradetid」ではできそうにありませんでした。
暗号通貨の性質やシステム上、しっかりとした防犯対策の対策をしている、という印象。

たまたまビ〇〇〇ンクのアカウントは持っていたので(過去に少し触ったことがある)
スムーズ(?)に話は進行。

続いて、暗号通貨の送金方法についてレクチャー。
暗号通貨は受取側のプラットフォームから入金用アドレスを取得すれば、送金は容易に行うことが可能なようだ
他の暗号通貨は試していないので詳細は定かでないが、少なくともビットコインはこのように単純に行うことができる。

「tradetid」からの送金も同様
ビ〇〇〇ンクのビットコインでの入金を選択し、アドレスを取得すれば、手続きは容易に行える。

用意周到(?)に少額で引き出しができるかをレクチャーしてくれる

この時は約5,000円を手数料約3,000円差し引き2,000円程度がビ〇〇〇ンクに戻るかを実験し、滞りなく成せたことを確認する

この間もOPMは上昇を続けている
返金ができるという安心感、上昇し続けるコインのチャート
これは安心する人も多いのだろう、という感想を持った

3人目④ーまとめー

私はとりあえず初めに10万円だけビットコインを購入して試してみた
ずっと上昇しているだけあって、翌日には約12万になっていた
当然、先方からはこう言われる
「もっと入れたらもっと稼ぐことができる」
私は答える
「わかりました。Forexの口座の一部を崩してきます」

と、言いつつ、tradetidからの全額引き出し処理を実施

送金処理の後、しばらく「成功」表示がされなかったので心配したが、
無事に送金完了

そしてそのままフェードアウト

先方は「はやくForexの口座から金おろしてこい」ばっかり言うようになったので、

交通事故に遭ってもう金が作れない

と言って無視していたら、連絡が来なくなったので、そこでブロック
無視する前に、「なおさら金が必要だ」とか言い出したので、
心無いこと言われてシャットダウンしたという、一応シナリオ設定をしておいた

ということで、手口をまとめよう

  • 相手の得意なソーシャルメディアに誘導(Twitterの場合)

  • 多くの入り口を持つ(URL)サイトに誘導

  • 暗号通貨での取引を求める

  • 実在はするが、一般的には調べられない暗号通貨を推薦してくる

大別するとこういったところだろうか。
同じような機会に遭遇した時、上記の点を気にしていただけると被害は避けられるのではないだろうか。

ちなみに、OPMの週足チャートを挙げておく
このでたらめなチャート、詐欺だからなのか、暗号通貨ならではなのだろうか、私には勉強不足でわからない

4人目ー国際ロマンスに私はかからないー

最後の一人は、相手の話に乗らずにどこまで話を引っ張れるのかを実験

序盤は家族・人生・社会等について意見を交わしあい、
思ったより充実した時間にできてしまった

強い意志の主張、背景のリアルな描写もしてきたことから、もしかしたらこの女性自身は実在して、雇われているのか?と思うほどのコミュニケーションの密度だったと思うほど

しかし、相手は詐欺師(かもしれない)
やはり、金が必要だという話に自然となり、暗号通貨素晴らしいという流れになる

しかし、私はひたすら「金が素晴らしいわけがないだろう」という立場で主張を続ける

揚げ足をとり続けた結果(3日間ぐらい続けた)
先方「あなたは病んでいる、頭のおかしい人との会話は終了だ」
と言われたので、「お幸せに」と添えてあげて、トーク終了


英語を訳してみてください。改めてみると、私のウザさが際立っている。

終わりに

つたない文章で恐縮ですが、以上が私が体験し、いうなら内部潜入してみた結果のレポートです。
少し砕けた調子で記してきましたが、
非常に危険なことには違いないし、もしかしたらまだ私のもとに危険が生じていないだけかもしれません。
ただ、実際誰かが同じ状況に立ち会ったとき、その行き先がどのようになっているかをイメージできると見通しも変わってくるはずです。
必ずお役に立つ情報であることは確信しているので、ここに報告させていただきます。

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