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【映画】『TOO YOUNG TO DIE ! 若くして死ぬ』は地獄とロックと胸キュンとが混ざり合ったカオスな映画だぜ、マザーファッカー!!!! (2/365)

セリフの使い方とか、ちょこちょこ出てくる小ネタとか、さすがクドカンだな。

音楽がカッコ良かった。地獄にメタルは合わないわけがなくて、でも、歌詞は「俺の声は忌野清志郎!」とか仏教の五戒とか、ハチャメチャだった。さらにcharやら野村義男やらROLLYやらホンモノのギタリストがさりげなく出てきて、興奮した。みうらじゅんもいたよ。

そのカオスな世界観についていける人は面白いのだろうけど、そうじゃない人はとことん訳の分からないグチャグチャでビチャビチャでドロドロな血みどろ映像に苦しめられることになる。まさに地獄、マザーファッカー!!!!!!

ただ、中盤からグダグダしてきて、よくわからなくなった。それまで、地獄のマザーファッカーと人間道の胸キュンストーリーとが良い感じに混ざり合っていて、序盤の伏線を回収して、どんどん作品にのめり込んでいたのに、後半からよく分からない雑な映像とノリで気持ちが冷めてしまった。

最後までしっかり走り抜けて欲しかった。後半のグダグダ感は時間を埋めるためのものだったのか? ベースで殴りあったり、ドラムスティック投げたり、変顔でチョーキングしたりするシーンは必要か? Hコードとは結局なんだったのか?

後半のグダグダシーンを入れてしまったせいで、本来のストーリーを見失ってしまった。もう、神木隆之介が地獄で「あたたー!!」とか叫んでるシーン辺りから、早送りしながら観ていた。

なんだか不完全燃焼な映画だった。本当、途中までは面白かったのに。とっても、勿体なかった。


以下、あらすじをFilmarksより引用。

フツーの高校生・大助は、同級生のひろ美ちゃんに片思い中。修学旅行中のある日、大助は不慮の事故に遭ってしまう。目覚めるとそこは―深紅に染まった空と炎、髑髏(どくろ)が転がり人々が責め苦を受ける、ホンモノの【地獄】だった!!なんで俺だけ?!まだキスもしたことないのに、このまま死ぬには若すぎる!!慌てる大助を待ち受けていたのは、地獄農業高校の軽音楽部顧問で、地獄専属ロックバンド・地獄図(ヘルズ)を率いる<赤鬼>のキラーK。彼の“鬼特訓”のもと、生き返りを賭けた大助の地獄めぐりが幕を明ける―!!

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