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【映画】『マッドマックス 怒りのデス・ロード』を観たので感想文を書くね。(29/365)

★★★★☆:4.0点

最近、テレビで放映されネットで話題になったので、俄然興味が沸いて観てみたいと思い、今回、ようやく観ることができた。

この映画は「ガチムチな男たちが、肉弾戦を繰り返すスカッと爽快なアクション映画」だと勝手に思ってたし、そういう映画は自分には合わないと食わず嫌いしていたので、今回、新たな道が開けた気がした。

物語は、水も食料も無くなり、暴力が支配する混沌とした世界が舞台。主人公は、そんな混沌とした世界で、過去のトラウマに苦しめられながら生きている元警官のマックス。放浪の途中で暴徒に襲われ、独裁者が支配する国で輸血用の人間として利用されてしまう。

多くの人たちを救えず、日々その記憶のフラッシュバックに苦しめられる元警官のマックス。ここぞ、という時に過去の記憶が幻覚や幻聴を見せてしまい、力を発揮できなくなる。

なんだか思っていたのと違った。というのも、いい意味で裏切られた。

カーアクションと肉弾戦がメインでストーリーは後付け、なのかと思ったけれどストーリーも考えさせられる映画だった。

ガチムチ男達がイカツイ車に乗ってぶつかり合う話なのかと思った。

でも、そうではなかった。これは女性の解放についての話なんだね。支配者から子どもを産む機械として扱われる女性達の解放。本当の戦士は彼女たちだった。

だけど、これはネタバレになってしまうので細かくは言わないけど、物語の結末がなんだか切なかったし考えさせられた。

支配された国から逃亡し、ボロボロになりながらも目的の場所へ辿り着けた、めでたし!で終わるのかと思ったけれど、そんな話ではなかった。

一応はグッドエンドなのだろうけど、なんだかシコリが残るというか「結局は、そういうことになるんだね」となんだか切ない気持ちになってしまった。

世界観や登場キャラクターが個性が強いので、その世界観を楽しめることができた。

カメラワークなどの演出も観ていて壮大だったから、映画館で観たらさぞかし大迫力だったのだろうと思った。

あと音楽が格好よかった。戦士を鼓舞する為にエレキギター弾いている男が、どんな状況になっても決してギターを離そうとしないのが面白い。

この作品の中でお気に入りのセリフは、マックスが言った次のセリフ。

希望はもたない方がいい。心が壊れたら、残るのは狂気だけだ。

ちょっとネタバレっぽいセリフになってしまったかしらん。

この映画は非日常からぶっ飛んだ世界にトリップしたい人にオススメ。

マッチョなアクション映画が苦手な非マッチョの人も、きっと頭を空っぽにして楽しめると思う。

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