人材の健全な流動性
おはようございます!
GAFAMの大規模レイオフが
報道されています。
このレイオフの日本での受け止め方は、
巨大テック企業でもレイオフするのかとか、
アメリカは簡単にレイオフするから
従業員は大変だ
といったものが多いでしょう。
しかし、
今朝の日経の「チャートは語る」を読むと
別な側面が見えてきます。
確かに、
巨大テック企業のレイオフはあるけれども、
その8割は3か月以内に転職先を見つけ、
4分の3は同じテック業界に再就職
しています。
テック業界では、
この2年間で給与水準が10-15%上昇し、
他の民間企業平均の7-8%を
上回っています。
活況を呈するテック業界においてでも、
大企業からベンチャーや中堅企業に
人材が循環していそうです。
給与水準もそれほど悪くならずに。
こうしてみると、
個別事情は悲喜こもごも
あるでしょうが、
大局観としては
健全な新陳代謝
と言えそうです。
*
こうした内容が日本で紹介されると
日本も新陳代謝を進めようと
人材の流動性を高めるべし
となりそうです。
ただ、日本はすでに
40%近くが非正規雇用者です。
人材の流動性は確保されています。
しかし、私の見るところ、
それは健全な流動性ではなく、
派遣社員を中心とした
安価・変動費用としての労働力の瀰漫
にすぎません。
経済とは経世済民からできた言葉
と聞きます。
その経世済民からはかけ離れた実態です。
日経で紹介された
アメリカのテック業界とは
似て非なるものです。
健全な流動性を日本にもたらしたい。
今日もよろしくお願いします。
安島