書評『働き方の損益分岐点』
おススメ度:★★★★★
【本書の概要】
主に前半で資本主義経済における給料の決まり方、後半で選択すべき働き方について述べられています。
資本主義経済下で働く全てのサラリーマン必読の一冊です。
【自分が付箋をつけたポイント】
・売上ー費用=利益、年収ー必要経費=実年収
→年収ー必要経費=実年収ということで、大事なのは年収ではなく実年収。
つまりいくら額面上の年収が高くても、生きていく経費に高いお金を使ってしまうと、手元に残る額は少なく貧しいまま。
逆に年収がそれほど高くなくても、極力お金の無駄遣いをしなければ、そこそこのお金持ちになれる可能性もあります。
僕はこれは結婚相手選びにも当てはまると考えていて、結婚すると自分の収入も妻の収入になる為、なるべく無駄遣いしない(必要経費の低い)奥さんを選ぶことがすごい大事だと思います。
・労働力を「消費」せずに「投資」する=将来への積み上げとなる仕事をする
→これは仕事選びにおいて超大事です。
僕が新卒で入った小売系の大企業は、その会社内のみで通用するスキルしか身につかない会社でした。つまり働くことで給料は当然貰えますが、その給料以外にスキル等何も手元に残りません。これでは労働力を消費しているのみで、何も将来への投資となっていません。こういう会社は日本に意外とまだたくさんありますが、貴重な20代30代の労働力/時間を企業から搾取されていると言えるので、こういう会社にいる20代の人は、タイムオーバーになる前に早く転職しましょう。(一生その会社で働きたいと考えている人は除く。)
・IT系などの変化が速い業界では、知識やスキルの賞味期限が短い。せっかく身につけた商品知識やスキルが数年後には無駄となってしまう可能性がある。
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