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カウンセリング理論 - 発達的アプローチ

現在通っているキャリアコンサルタント養成講座で学んだことを、復習を兼ねてまとめています。
(2024年3月に受験予定です!)


発達理論

理論的背景

主要な概念や技法

≫エリクソンの発達理論 - 漸成的発達理論

人の障害発達の中で8つの発達段階を想定し、心理的社会的発達の漸成説を提唱。人は暦年的な発達に伴って、発達の危機を遭遇し、その危機を克服して発達課題を達成していく。発達課題を生涯にわたって達成していくためには、危機と克服の繰り返しが必要とした。

カウンセラーが自己の発達過程を整理したり、クライエントが発達のどの段階にいるかを知ることはクライエント理解や介入、カウンセリングの実践に有用。

※アイデンティティ
青年期の発達に獲得することが課題とされる。アイデンティティの獲得がなされている状態とは、「自分は何者か」「自分の目指す道は何か」「自分の人生の目的は何か」「自分の存在意義は何か」など、自己を社会の中に位置付ける問いかけに対して、肯定的かつ確信的に回答できることである。
そして、それは人が生涯にわたって、維持・修正し続けなくてはならない重要な課題とされている。

※モラトリアム
青年期のアイデンティティの確立のための猶予期間のこと。成人としての確立はさまざまな過程を通して形成されていく。その過程におけるハードルを超えるのは容易ではなく、時間も必要である、私たちはこの過程にどのように接するのかしっかりと考える必要がある。

≫レヴィンソンの発達理論 - 生活構造的発達理論・成人発達理論

レヴィンソンは、青年期以降の成人には次のような年齢位と生活構造に伴う特徴的な発達記があることを分析した。
成人の発達プロセスは4つの発達期(児童期と青年期、成人前期、中年期、老年期)から構成され、生活構造の安定期(築かれる時期)と5つの過渡期(変わる時期)が交互に現れ進んでいくとした。

それらは段階的により工事の発達段階へ発達するというよりも、むしろ「四季」のように平面的に移ろいゆくものであり、一つの発達期から次の発達期へつ映る際に「過渡期」が必ず訪れ、それらの安定期と不安定期における発達課題を確実にクリアしていくことが価値ある人生を実現していく上で重要とした。

特に、40-45歳の「人生半ばの過渡期」がもっとも重要とし、「中年の危機」を指摘している。

≫ハヴィガースト - 発達段階に対応する発達課題の概念を提唱

発達課題とは、発達の各段階において解決すべき心理・社会的課題のことであり、それぞれ一定の時期に完了しなければならないとした。
適切な時期に課題が達成できなかったり、時期を逃してから達成すると、その後の発達課題の達成に問題が生じると主張した。

≫ピアジェの発達理論

認知発達論
ピアジェは、思考・認知の発達を、質的に工事なも恩へと発展していく4つの段階にまとめた。

同化と調節
シェマとは認知の枠組みのこと。ピアジェは、既存のシェマにより情報を取り入れている同化の過程と、シェマ自体を変更する調節の過程の2つが、適応や発達にとって重要であるとした。同化と調節は相補的に作用し、繰り返していくことで、より適応的なシェマを発達させることを「均衡化」と呼んだ。
同化・・・認知や行動を新しい対象物に対して一般化すること。
調節・・・認識や行動の変更を行うこと。

ピアジェの発達理論とカウンセリング
アイビイは、ピアジェの発達理論を援用した発達心理療法を提唱。カウンセリングの過程における暗い胃炎との変化をこのように示した。

「均衡化」(まだ自分の考えを変えようともしていない状態)
 ↓
「同化」(自分の視点で物事を見ている状態)
 ↓
「調節」「同化」(カウンセラーによる需要により、今までとは違い視点で物事を見ようという気になる状態)
 ↓
「新たな均衡化」(新たな自分を発見できるかもしれない可能性が生まれる)


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