第4節ホーム藤枝戦

藤枝は強かった。
チームとしての錬成度、哲学の浸透度に関しては藤枝が10とすれば甲府は1程度。

キャンプで昨年度までの積み上げをデフォルトし、ゼロからの積み上げがようやく始まったところ。

個の力、技術で優る甲府がチーム力で圧倒されるのか、個の力で粘り、勝ち切るのかに注目したい。

結果は2対1で甲府の勝利。
待望の今季初勝利をなんとかもぎ取った。

攻撃の迫力、連動については藤枝はやはり凄かった。70分あたりでガス欠になるのも懐かしさを覚えながら、須藤監督のチームに流れる確かなイズムを感じられたことはとても良かった。

決定機も何度も作られたが、河田が神セーブで救ってくれた。正直負けゲームと言っても差し支えない内容だったが、個の強さ、芽生え始めた局面の連携で、藤枝の得点数を上回って試合を終えることができた。

悪いなりに、勝つ。
勝ちながら課題を克服するのが最も素晴らしいこと。それがこの試合で出来たことは本当に良かった。

長谷川の前向きのプレーが増えてきたことが収穫。1G1Aと、結果を残した。走力も増し、奪い切る力までつけばますます手のつけられない選手になる予感に満ちる。

ジェトゥリオの高さは圧倒的で、サイドハーフながら、打点の高いヘッドや、威力あるシュート柄期待できるのは大きい。

長いリーチでボールを奪い、インターセプトもする。昨年度から動きの質はあっただけに、今のインパクトに、走り切る力をプラスできれば大化けしそうだ。

ウタカは、このままではスタメン確保も難しい出来。チームとして彼との共存をうまく描いていかないと宝の持ち腐れになる。ウタカの現状は彼だけの責任であるはずがなく、なんとかしないといけないことのひとつだろう。

次節は岡山戦、チームの練度、選手の質ともに格上である。個の質を支えて互いの良さを引き出すチームの共通認識をいかに積み上げられるか。ようやく始まったチームの積み上げをより加速させていくことでしか打開はできない。


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