見出し画像

奇跡のComback Crossing Switzerland

Crossing switzerland 2022

『奇跡のCOMEBACK!Crossing Switzerland』

両膝から砕け落ちた瞬間、冷や汗が一気に💦
只事じゃない事が起こったと一瞬にして分かった

骨が折れたか?
筋肉の断絶か?

焦るオレ、冷静に落ち着けって
自分に言い聞かせながらも
全く立ち上がることも出来ず・・・
よけいに焦る、冷や汗も止まらない・・・

這いつくばるように身体を反転させしばらく放心状態が続いた

あー・・・
3年振りの長ウルトラレースは終わった

身も心もストックも
ボキボキボキっと
音を立てて崩れ落ちた・・・

絶望のどん底にあった・・・

Crossing Switzerland 2022参加
Switzerland の東端隣の国 LICHTENSTEIN Vaduz〜西端レマン湖Montreuxまで
山岳と街を繋いで走る約390km累積標高約D± 24,000mトレイルランニングレース

大会関係者から出されたスケジュールによると
8セクションに分けられていた。

オフィシャルスケジュール

これを自分なり解釈して
6セクションの構成にして臨んだ。

そして、このCrossing Switzerlandの記録は6セクションに分けて残していきます。

オフィシャルスケジュールに手書きで距離と標高を記録

内訳は、こうだ!
・スタートVADUZ〜第1ライフベースBRAUNWALDまで約81.7km累積標高 D± 約4,872m D-4,038m
・第1BRAUNWALD〜第2ライフベースENGELBERGまで約153.1km累積標高D±8,154m D-7,611m
・第2ENGELBERG〜第3ライフベースLauterbrunnenまで約237km累積標高D±13,359m D-13,025m
・第3Lauterbrunnen〜第4ライフベースLENKまで約307km累積標高D±18,647m D-18,041m
・第4LENK〜第5ライフベースL’Etivazまで約348km累積標高D±20,844m D-20,167m
・第6L’Etivaz〜第7finish MONTREUXまで約390km 累積標高D±23,254m D-23,340m

スタート直前

スタートVADUZからライフベース地81.7kmまで3つのエイドを通ってを着くのだけど
割と順調に進んで山岳パートに入っても計算通りの時間配分に近い状態だった。

第1エイドを出た直後



ただ、夜中で41km Foopass 2171mを通った時、2,000mを越えても
蒸し暑いと感じていた。
しかし、水分摂取量がいつもより少ないと思っていたけどそんなに気にしてない

夜明け前


これが、第1エイド手前で熱中症になるとは、思いもよらなかった。
夜明けとともに太陽が容赦なく照りつけ
瞬く間に30℃越え、湿気は少ないものの・・・


66km RICHETLIPASS 2,129m いっきの下り約1,700m
ここで水分が無くなってしまった。
エイドまで直ぐだろうとスケジュール表を見なかったことも仇となった

手書きのスケジュール

実は、降りきったあと約600mの登り返しがあったのだ。
全く計算していないオレは、極度の水分不足ナトリウム不足
オマケに、食料もこの時摂取し忘れていた
完全に自分の怠慢さだった

これが引き金になり登れる体力・気力が完全に低下し
ふらふら〜
ヤバい状態だった。
そこで、休憩を何度か入れて立て直しを図るも
時すでにおそい。

一度、熱中症になった身体は簡単には元には戻らない
しかも、レース序盤だ
残り、ゴールまで見積もって230kmくらいあった
このレース展開に緊張感が足りなかったと自覚した
それにしても、どうやってライフベースまで行こうと
思っていた時だ
草下から大量の水が流れているところを発見
すかさず、10分くらい頭・身体を冷やした
少し回復でき、なんとかライフベースまで歩いていける
そう思って300mくらい登った時サングラスを忘れたことに気づき
水浴びしたところへ戻った

熱中症でボーッとしているので
注意力が散漫だった
気を取り直し2km先のライフベースへよちよち歩いて登った
すると、ゴンドラ降り場がありアイスクリームを売っていたので
ここでアイスクリームを身体内からの冷却をって思って食べた
最高に美味かった

序盤から波瀾万丈の展開が待ち受けていた
後に、この序盤の熱中症によって地獄の底へいくことになるとは
この時は、知るよしも無かった。

まとめ
・気温が予想以上に高かった
・水分摂取量が思ったより少なかった
・ナトリウム不足だった
・高低表の確認不足だった
・熱中症になった

エピソード2へ続く

レース中の一コマ


よろしければサポートお願いします。これからの活動費に充てさせて頂き、更なる良い情報をお届け出来るように頑張っていきます