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ASO VOLCANO TRAIL 2024

日本語を覚えたての外国人が話す感じで

『おまえ、やれば出来るじゃん!』


スタート前

きっかけは
FunTrails Round 秩父&奥武蔵 100km レースに出場したとき
20時間以内ゴールを目標にしていた
しかし、レース前半を飛ばし過ぎて中間地点で完全に脚も身体も胃腸も終わっていた
このレースを教訓にレース展開を考えてレース運びをすること
トレーニング方法も見直した。

そして1年前、このレースで20時間以内を目標にしていたけど
23時間35分…
撃沈。


スタート位置は右側

ASO VORCANO TRAIL115km
阿蘇の外輪を走れるコース。阿蘇山を中心に時計周りでガツンと登って外輪トレイルをトレースしたりロードを走ったり、下りに入ると一気にトレイル・ロードで降っていく様なイメージ。


大観峰へ

1年振りに帰ってきた。このコースを走っていたから情報がインプットされていたことは精神的に大きかった。

スタート直後、林道に入っていくとシングルトラックが続く。
早い集団に入っていたことにリザルトみて気づいた。早い人たちは、登りも早いし多少のアップダウンも走る。このペースに乗った僕は第一エイド 21kmミルクファクトリーに入った時には、脱水症状になっていた。両脚モモが攣りそうだった。こんな早い段階で脚にきたことがないから驚いた。


大観峰からの眺め


ここから次のエイド国造神社36kmに向かう道のりは辛かった。大観峰に登る道は一歩一歩がスローモーション。後ろから来た選手に次々と抜かされる。加えて胃の調子がおかしなような...気のせいとか誤魔化さないで対応を考えたが…



ゆっくり進むしかないとペースを大幅に落としてもキツくない草原や土の上を進むが走りきれず歩きばかりが目立つ。やっとの思いで辿り着いた国造神社、食欲が全く無い。こんな時は、必殺技をやるしかない。

ドボンだ!

全身水浴びして身体を冷やすと回復する作戦。10分くらい全身びしょ濡れにして、寒気がしてきたらOK。2回繰り返す
コレで食欲が回復。ちゃんこやバナナをいっぱい頂き元気が出て出発。


A3エイドを目指していく。外輪に出るまでのトレイルはガッツリ登り、草原に出ると走り出す。多少のアップダウンは、ほぼ走れるまで回復したので無理しないペースでひたすら走る。ロードが多いことは分かっていたから安心出来た。
A3坂梨公民館51km入り、バナナ・味噌汁・おにぎりを頂く。エイドでゆっくり過ごしてしまう癖は直らない

ドロップバックの有るA4旧上色見小学校64kmを目指してエイドを後にした
さっきのパートは、回復していたけどココはあまり調子が上がらない。
ロングレースではよく起こる症状。我慢の時間帯だと言いきかせて進む。
ロードは、急勾配意外は走りきる。
天気が良かったから、遠くにいる選手が見えて目印になり良かった反面、自分の精神状態によっては、先が見えすぎるが故にウンザリすることもある。


トレイルは、雨が降る前だったから走りやすい。去年苦戦した泥エリアは、今年は気持ちよく下れた。
ドロップバックがあるA4エイドに入る頃、
夕暮れにつつまれて体育館の灯が『ほっと』させてくれた。

エイド食は、カレーとそぼろ煮が選べた。
ここは、カレーにトッピングの形でそぼろ煮を添えてもらった
美味しいはずが、熱中症から完全に回復しきれていないため
胃が弱っていて食欲が進まなかった
着替えなども準備していたが、寒くなる予報ではなかったので
アームカバーだけ装着してエイドを後にした。


長いロードを下りトレイルへ登るのかと思いきや、ひたすらロードの登り
走れるはずが、いまいち調子が戻ってこない為、全て歩いてトレイルへ
入っていった。ここでも下り以外は、歩きが多くなりペースダウン。
ヒル祭りの高森峠だったけど、まったく絡まれず助かった

高森峠エイド80㎞、早めに出るようにして
白湯とお茶にボトルを切り替えた
最終エイド 熊本ゼミナール童夢館93㎞を目指していくも中々たどり着かない。
去年の間隔だと、3時間以内位のイメージでいたのでメンタルが崩れ落ちそうに
なりかけた。しかし、これまでの歩みを回想し20時間以内ゴールだけ…
そこだけで持ちこたえていた

時計が0時50分くらいに童夢館の灯が見えた。雨もポツポツ落ちている
ここまで来れば、ゴールまでのトレイルは荒れないことが分かっていたつもり
童夢館エイド食は、シチュー。ガッツリ食べたかったけど、食欲不振と冷めたシチューにスプーンが進まない。切り替えて、お湯・お茶作戦でゴールを目指した。

残り19㎞。時計は午前1時8分
意外と長い。ロードも多い(登り・下り)ある程度。昨年より下りは走れる。
これは、午前5時までにゴール出来るかなと脳裏をよぎる。トレイル入るまでの
登りロードは無理しないで歩くを選択。トレイルは、緩やかなアップダウンだから
走れるだろうと思っていたが、酷い濃霧と疲れた身体は思い通りに動かない。
走れない。時計を気にすることを捨てて、怪我しないように進もうと
守りに入り地蔵峠まで下ってきた。

ここで時計をチェック。午前4時10分。ゴールまで下り基調6㎞残り。
トレイル時々、ロード多め、トレイルでフィニッシュ。
さぁ、間に合うか?!
もう考えても仕方ない。走れるスピードで走ってダメなら仕方ない
割り切りも必要と覚悟決めて走り出した。100㎞走って山の中では
走れなかった身体が動く。
サボっていたんだ俺は・・・
脳と身体の演技に騙されていたメンタル
最後のロードを登りきったとき、4時56分・・・
ゴールの灯やアナウンスが聞こえる
間に合ってくれと必死に下り坂を駆け下りた
ゴールテープ手前時計を確認、
32秒
ゆっくりお辞儀をしてゴーーール
19時間59分35秒
ほぼ、タイムスケジュール通りのレース展開だった。

ASO VOLCANO TRAIL
19時間59分59秒内にゴールを目指す旅だった


ゴール

自分の心の声も…
     『やれるもんなんだ』

今まで100マイルや200マイル完走してきたけど
タイムを気にしたことがあまりなかった
けど今回は
エイドに入る時間も考慮してタイムスケジュール組んで
ここまで狂いのないタイムだったことは、ぶっちゃけ一度もなかった
これは、これでちょっと嬉しかった。

さぁ、次はどんな旅になるのだろう


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