見出し画像

【シン・エヴァ】最初で最後の、考察。

(2020年10月19日、追記&修正)

庵野秀明総監督による、エヴァンゲリオン新劇場版シリーズの最終作『シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇』が、来年1月に公開予定だ。

今、発表されている最新のポスターがこれだ。


碇シンジ君が、学生服姿で、線路の上で立ち止まっている。そういう構図になっている。個人的にはこれは、『シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇』のラストかもしくは終盤の類だと考察している。

その考察内容は後にしてまずは、エヴァンゲリオンを簡単に、新劇場版を核に見直していきたいと思う。

まずは構成から

1、ストーリーのおさらい

2、庵野秀明総監督の新劇場版制作発表コメント

3、ワタシの考察

4、総括

ネタバレ厳禁の方は、ここから先は全く読まない方がいいです。

1、ストーリーのおさらい

- STORY
2007年9月1日に公開され、全4部作のうち、序章的な位置づけにあたる。本作のベースとなったのは、TVシリーズのうち第壱話から第六話まで。14歳のシンジ少年が汎用ヒト型決戦兵器・人造人間エヴァンゲリオンに乗って正体不明の敵性存在「使徒」と戦い始める契機と、自分の暮らし、友人、街など身近なものを認識する過程が、丁寧なタッチで再び語られ、1本の映画として再構成されている。クライマックスは、国家規模のオペレーションを描いた「ヤシマ作戦」。日本中の電力を箱根の一点に集め、シンジのEVA初号機が狙う陽電子砲の起動エネルギーとする大プロジェクトだ。自在に変形と攻撃を繰り返し、ネルフ本部へ侵入しようとする使徒。人類すべての運命が自分の双肩にかかったとき、シンジの心中に芽生えたものは・・・。

- STORY
汎用ヒト型決戦兵器エヴァンゲリオンに乗ることで、自ら戦うことを選んだ碇シンジ。大きな運命を託された14歳の少年の物語は、ここから未知の領域へ突入する。綾波レイと人気を二分するヒロイン、アスカがエヴァンゲリオン2号機に乗って参戦。加えて魅惑の新ヒロイン、マリが登場する。謎の敵性体“使徒”とEVAシリーズの戦いは新エヴァンゲリオン仮設5号機の参加で、さらに激しくエスカレートしていく。スクリーンに続々と展開する、誰も見たことのないバトルシーン。驚異のスペクタクルの興奮は、未知の物語へとつながっていく。あえてTVシリーズと同じ出発点からスタートしてみせた新EVA伝説。この第2ステージからは新しい要素が加わり、大きく物語のポイントが切りかわっていく。

Q

- STORY
アスカのEVA改2号機とマリのEVA8号機は、静止衛星軌道上で“US作戦”を実行していた。円盤状のEVA Mark.04と激戦の末、初号機とシンジを奪いとるミッションだ。ようやく目ざめたシンジの前には、思いがけない知人らの姿があった。そこは14年の歳月がたっており、ミサトやリツコら元ネルフの職員は、新たなクルーを加えて反ネルフ組織“ヴィレ”を結成していた。(QのみNHK公式サイトから引用しています)

というものです。個人的には『:Q』が新劇場版で一番好みなんですが、なかなかの物議を醸し出したのも事実。実際のところ、新劇場版の中で『:Q』が一番好きだというと、宇宙人みたいな感じに思われることが大多数だった。ではここで、庵野総監督の『ヱヴァンゲリヲン』制作発表のコメントを見ていきます。

2、庵野秀明総監督の新劇場版制作発表コメント

我々は再び、何を作ろうとしているのか?

「エヴァンゲリオン」という映像作品は、様々な願いで作られています。

自分の正直な気分というものをフィルムに定着させたいという願い。
アニメーション映像が持っているイメージの具現化、表現の多様さ、原始的な感情に触れる、本来の面白さを一人でも多くの人に伝えたいという願い。
疲弊する閉塞感を打破したいという願い。
現実世界で生きていく心の強さを持ち続けたい、という願い。

今一度、これらの願いを具現化したいという願い。

そのために今、我々が出来るベストな方法がエヴァンゲリオン再映画化でした。
10年以上昔のタイトルをなぜ今更、とも思います。
エヴァはもう古い、 とも感じます。
しかし、この12年間エヴァより新しいアニメはありませんでした。

閉じて停滞した現代には技術論ではなく、志を示すことが大切だと思います。
本来アニメーションを支えるファン層であるべき中高生のアニメ離れが加速していく中、彼らに向けた作品が必要だと感じます。
現状のアニメーションの役に少しでも立ちたいと考え、再びこのタイトル作品に触れることを決心しました。

映像制作者として、改めて気分を一新した現代版のエヴァンゲリオン世界を構築する。
このために古巣ガイナックスではなく自身で製作会社と制作スタジオを立ち上げ、初心からの再出発としました。
幸いにも旧作からのスタッフ、新たに参入してくれるスタッフと素晴らしい面々が集結しつつあります。
旧作以上の作品を作っている実感がわいてきます。

「エヴァ」はくり返しの物語です。
主人公が何度も同じ目に遭いながら、ひたすら立ち上がっていく話です。
わずかでも前に進もうとする、意思の話です。
曖昧な孤独に耐え他者に触れるのが怖くても一緒にいたいと思う、覚悟の話です。
同じ物語からまた違うカタチへ変化していく4つの作品を、楽しんでいただければ幸いです。

最後に、我々の仕事はサービス業でもあります。
当然ながら、エヴァンゲリオンを知らない人たちが触れやすいよう、劇場用映画として面白さを凝縮し、世界観を再構築し、
誰もが楽しめるエンターテイメント映像を目指します。

コメント抜粋終わり。

コメントの中の太字強調部分、ファンの間では庵野総監督はループ説を匂わせている、いやそんなことを言っているのではない、と時たま取り上げられることもあります。

私個人では、これは「ループ説」だと思っています。

4、私の考察

個人的に、例の最新ポスターをみて思ったこと。それは、シンジが、これから、分かれている線路のどちらかを選ぶのではなく、今きた道を振り返った瞬間を絵として書き起こしたのではないのか?ということである。

一つの線路が、いわゆる「新世紀版」そしてもう一つの線路が「新劇場版」。この二つが、一つになり「碇シンジの物語」は、『シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇』で完結するということを示しているのではないのか?と考察している。だから「繰り返しの物語」なのだろう

エヴァの世界は誕生と終焉を繰り返し、その過程で「ヒト」も生まれる。そして、進化していき、エヴァを生み出し、やがて終焉を迎える。これがこの世界の理(ことわり)。しかし、その終焉の中心にいた碇シンジは、『シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇』を持ってその役目を終える。これからも世界は誕生と終焉を繰り返す。その中で碇シンジもいる。エヴァも生まれる。だけれども、彼は彼の道を歩いていく。だから「さらば、全てのエヴァンゲリオン」なのだと思う。この言葉は、シンジがエヴァの物語から卒業する意味として、存在するんだと思う。碇シンジの自分自身で生きていく物語は、この映画が終わった後から始まるんだ、そいうものをポスターの中から感じたのである。

5、総括

正直、考察系で当たった試しがない中で、考察モノの筆頭としてあげられるエヴァについて、書いてみた。皆さんの上記のポスターをみて、「二つの線路」を、これからシンジがどちらの線路を選ぶのかという起点からの考察がほとんどで、個人的には「庵野がそんな単純なことを表現するわけないじゃんw」と思ったところから、この考察は始まった。

西暦2020年6月27日公開予定だった本作も、このコロナ禍の中で、未定となっている。近日公開という表示になっている。世界の形もなんというか「世界」から「シン・世界」と変わっていくように思える。そんな中、私は『シン・エヴァンゲリオン劇場版』公開までひたすら待ち続けようと思う。

(追記)
『シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇』の新公開日が、西暦2021年1月23日に設定された。
今年、突如現れたライバル『鬼滅の刃』が打ち立てた初週興行収入45億を果たして破ることができるのかすごく気になるところです。
しかし大作が軒並み延期され、そこで突如出現した社会現象となった鬼滅の刃には、びっくりです。コロナ禍においても社会現象は発生することに、意外性を感じました。

それでは、来年1月の映画公開まで、ひたすら待ち続けようと思います。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?