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生きていることが幸運

またひとつ歳を重ね45歳になりました。

誕生日当日に特別イベント事はなく、今日の休みを利用して衣替えをしようと思っていたけど今日も暑い。「今日も暑いからいいかな」とやらない方向に納得しつつこのnoteを書いています。

中々note記事制作に集中できず、携帯電話を触ったり、折角誕生日だからと唐突に本を整理し始めたり。紙袋に15冊くらい溜まったからあとでブックオフに売りに行こう。売りに行った時の待ってる間が好きです。大した金額じゃないと分かっていてもドキドキし、ランチ代にはなるかなと思った量でもジュース代程度だと笑ってしまう。”開運!なんでも鑑定団”で高値を期待していたのに1,000円と提示され思わず笑う出品者のように、期待していた自分に笑ってしまう。

衣替えをしない代わりに溜まった本の整理をしようと思いついたのかもしれません。
自分の中で何かはしたかったのでしょうね。
兎に角、誕生日の日に整理して物が片付くのはいいことです。

本棚には普段触れないような一角があります。確定申告の書類や色んな契約書類や勉強した形跡のノートなど、文庫や雑誌以外の物を置いています。いつもは気にしないのに何気なく丁寧に整理していくと、アイデアや思い付きが書かれた埃まみれの白いノートが出てきました。ページがランダムに使われていて、日記も書いてあるし英語の勉強をした跡もありました。

いつ書いたものだろう。

子供のノートのような使い方に、自分てアホだなあとニヤケながらページを捲っていくと、小さい字で1ページに目一杯書いてある文がありました。

自分の遺書でした。


自分の中であの頃と思い当たる節はあり、10年以上前の事。
自分に絶望し、世の中に絶望し、生きる力を完全に失った頃がありました。

遺書を書いた記憶はないけど、自分の字なので書いていたようです。

自分では信じられないような人格で、まるで他人が書いたような内容でした。
さぞ苦しかっただろうし、悩みもがいていたと感じる内容に胸が詰まり苦しくなりました。

どうして遺書が残っているのか分かりませんが、生還できて良かったです。

そして誕生日の日に何気なく整理した本棚の奥から自分の遺書を見つけるなんて不思議な偶然です。

本当に生きてて良かった。


そしてあの頃に「生きる」を選択したことで人生をやり直していたんだと気づきました。

こんな幸運なことは無い。


これは余談ですが、幸運と思うとあのドラマを思い出します。

2015年ドラマ「天皇の料理番」で篤蔵(佐藤健)が働く東京に母(美保純)が会いに来た時に、母が篤蔵に言った言葉。

「幸運な人は何倍も頑張らないといけないよ」

癇癪持ちで積み上げたものを壊してしまい何も築けない篤蔵を兄周太郎(鈴木亮平)はいつも心配していた。秀才で期待され勉強家だった周太郎は病魔に侵され道半ばで床に臥せてしまう。周太郎は自身の夢を叶えることは不可能と知り篤蔵の料理人としての夢を自分に重ね、親からの遺産を前倒しで貰いそのまま篤蔵のフランス留学費にしてほしいと父親を説得し旅費を支度した。
ーそんな経緯があっての上記のセリフ。

「天皇の料理番」脚本 森下佳子

ボロボロに泣いたシーンでした。

楽をするための幸運ではない。
誰よりも幸運ならば誰よりも努力しなければならない。
それが幸運の使い道。

45歳になった日に、人生を再確認し、改めて歩く方向を見つめることができ、これもまた幸運から来るもの。

45歳目一杯走ります!!


京都に行ってきました。初めての平等院。
10円玉だけでなく一万円札にも。




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