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隔離中:ギーク的な健康を実現するために、自らの肉体を数値管理しながらハックする。ホテル隔離中に #NT血糖値観察会 開始から1ヶ月を迎えて

11月8日から深圳に戻ってきて隔離生活がスタートした。ホテルの部屋から出れない生活があと1週間続く。
それでも深圳に戻ってこれたのは嬉しいが、ここ1ヶ月はそれどころではない人生を左右するようなテーマに振り回されている。ダイエットだ。幸い隔離の間も体重は落ち続けているので順調ではある。この記事は将来また太ったときに、何やったら痩せたか(ついでに、いくらかかけたか)を忘れないために書くものだ。
これまでの人生で無視していたダイエットに必死で取り組んでいるのは10月13日からスタートした #NT血糖値観察会 がきっかけになる。

機械で遊ぶつもりが不健康を自覚させられる

僕は大抵の人より活動量が多くて元気だ。もちろん太っているし血液検査の数値もやばいのだけど、もう46歳にもなるので身体になにかあるのは当たり前だし、普通に連続してイベントに出れるし、あまり不健康を自覚していなかった。

この #NT血糖値観察会 も、フリースタイルリブレというガジェットが面白そうだから色々試してハックしたくて、むしろ身体に悪いものを食べまくるつもりで始めたのだ。ところが上にも書いたとおり、僕の数値だけ、何を食べても血糖値スパイクのような上がり方をする。一緒に始めた誰よりも悪くて心配され、僕も怖くなって慌ててダイエットを始めることにした。
健康診断の血液検査で糖尿病予備群と出ていたので、糖尿病予備群ぽい血糖値の上がり方をするのは当たり前なのだが、自分より歳上とか重いとかの人も参加してるので、自分の数値だけ際立って悪いとは思っても見なかった。

血液検査の数字が悪くなったのは、歳をとったからというよりも太ったからだ。僕はこれまでの人生で太っているのがあたりまえで、痩せぎすだったことはない。ご飯も普通の人より多く食べる。でも2014年、40歳のときの血液検査はいたってまともだったと記憶している。その時は体重75kgぐらいだった。それから海外を飛び回る生活が始まり、だいたい年間5kgぐらい太り始め、ここ2年ぐらいは96kgぐらいで安定していた。

左が2014年(75kg)、右が2019年(96kg)。もともとダボダボした服をよく着てるし、自分の写真なんかろくにみないけど、確かに違う。

原因は食べ過ぎと運動不足なので、食事制限と運動をしなければならない。体重を減らすのがゴールでなく、健康になるのがゴールである。

ホテル隔離が始まる。どうやってダイエットをすればいいんだろう?

10/13に身体にセンサーを付け始めて、翌日からダイエットを心がけ始めたものの、これまでの人生で狙って体重落としたことないのでどうやればいいかよくわからない。しかもそれから1ヶ月後の11/8からは中国渡航してホテルの部屋から出れないし弁当漬けの2週間が始まる。
とりあえず、2週間体重が測れないのはありえない。使い捨てるつもりで体重計を買ってみた。安すぎるので精度は怪しいけど1kgぐらいだし今も隔離ホテルにそのまま持ち込んでいる。

ダイエットやったことないのでロクに知識がない。最近読んだこの漫画には影響されていて、
-炭水化物を控える
-とはいえしっかり食べる
-何よりも運動をする
の3つを心がけることにした。

日次で身体のP/L、損益計算書をつけよう

とりあえず普通の食事とおかずはそのままで、ごはん類をやめて生野菜を倍食べるようにすると、血糖値は上がらないし、体重もスイスイ落ち始めた。もともと太り過ぎなので、最初が好調なのは当たり前だが、体重が落ちたほうが落ちないよりは良い。
とはいえ、体重は結果に過ぎない。血中グルコース濃度が連続的に見えるのは、「この食べ物が太りやすいかどうか」の把握にはすごく役立って素晴らしいが、一つの数値に過ぎないので、もういくつかKPIがないと心もとない。

#NT血糖値観察会 のきっかけにもなったShao1555さんが試していたGobe3というガジェットを導入することにした。このガジェットは身体に強い光を当て続け血液の濃度を測ることで、吸収されたカロリーと消費されたカロリーの両方が取れる。

上に出ているのが吸収したカロリーの山、下に出ているのが消費したカロリーの山。どのぐらい正確に取れているかわからないが、Gobeのサイトで「中国広州で40人を対象にテストしたところ89%の正確性」と公開されているのは好感が持てる。こういう健康系のガジェットやサプリはオカルトの山になっていて全然信用できないなかで、テスト人数が少ないことや、理想的な環境を用意しても89%程度の精度しか出ないことを自分で言ってることは好印象だ。

つけてみて試したところ、吸収されてるかどうかは自覚がないからどうにもわからないが「ウソではない」ぐらいの実感がある(カロリー多くて吸収が良いもの食べるとその後確かに山が大きくなる)し、消費の方は運動をかなり正確に反映している。

何より、1週間単位のカロリーP/L(損益計算書)が出るのが最高にありがたい。紫が消費のほうが多いとき、ピンクが吸収のほうが多いとき。上の表で際立ってピンクが多い日曜日のは、まさに中国にフライトした日だ。6時間のフライト中は動けない。飯は出てくる。食べてすぐ寝る。ダイエットにいいことはなにもない。コロナ前まで僕は年間100回ぐらいはフライトしていた。太るわけだ。

必要なのは食べないことでなくて、消費すること

ホテル隔離中はこういうご飯が昼夜でてくる。
各自の部屋までまとめて持ってくるのでちょっと冷めてるし、脂っこい味付けがそもそも苦手な人は辛いだろうけど、味も栄養バランスも悪くない。白飯に手を付けないことにすれば対策としては充分で、このぐらいのカロリーをガッツリ消費することのほうが大事だ。
朝はお粥+麺とかでぜんぶ糖質なので断って、通販したおからビスケットみたいなのを食べることにした

売上を上げて利益を出そう。運動でカロリー消費だ。

とはいえ、取るカロリーを減らすだけではむしろ健康から遠ざかってしまう。ガッチリ運動をしよう。それまでは1日5kmぐらいウォーキングをしていて、体重は減らないものの血液検査の数値はだいぶ改善して健康に近づいていたが、もっと運動強度を上げる必要がある。しかもホテルの部屋にいながらだ。

たまたま、任天堂のオンライン通販でリングフィットだけの抽選にはあたっていた。中国の家に帰ればスイッチ本体があるけど、隔離の14日間に運動するだけでも何か器具があったほうがいい。
転売屋から高額でゲーム機を買うのはやりたくなかったけど、Switch Liteならもう定価で売られ始めていた。調べれば、別にジョイコンを買ってSwitch LiteにペアリングすればLiteでもFit boxingやリングフィットが遊べることがわかった。ちっちゃい画面でやるのはつまらないが、同じ本体をもう一個転売屋で買うよりマシだし、普通のスイッチよりちょっと安い。

脂肪1kgを燃焼させるには7200カロリー。1日700カロリー以上は運動で消費したい。

リングフィットのまめちしきにでてきただけなのでどの程度信憑性がある話かはわからないが、脂肪1kgを消費するには7200カロリーの運動が必要らしい。10日で1kgの脂肪燃焼を目指すなら720カロリー分以上は運動したいところだ。

フィットボクシングを40分x2、リングフィットアドベンチャーを40分x1ぐらい、計2時間ぐらい運動していると、だいたい750-900カロリーぐらいの運動になる。(もともと持ってたHuawei Watch GT 2で計測。僕のやつは中国で買ってアカウントも大陸版だけど、多分これと同じ)

いい年なので運動中に負荷あげすぎて倒れるのも怖いけど、スマートウォッチで見る限りは負荷も問題ないようだ。
そもそもこれまでロクに運動してなかった初老の男性が50分も動くのだから、負荷が上がりすぎるはずもない。
隔離中で部屋から出れないし、2時間も運動で時間が潰れるのは望むところだ。筋肉痛がでるぐらいの負荷ではある(特にリングフィットがつらい)から、隔離で精神不安にならないし、食事や部屋に多少不安があってもお腹いっぱい食べられるしよく眠れる。

ある日のリングフィット50分。すごいキツいつもりでいるけど、実際は心拍がとんでもなく上がるのは一瞬。

とはいえ、回復に一晩かかるぐらいの負荷をかけてもらえるのはありがたい。

開始1ヶ月で7kg減、筋肉量は増加、内臓脂肪は減少

体重計には一応毎日のっている。ダイエット開始から1ヶ月、96kg→89kgほどで、7-8kgは減った。筋肉量は増えていて内臓脂肪などが減っているので、今のところまあまあ良い成果が出てるんじゃないかと思う。

体重は減っている。とはいえ、もともとがブクブクだったのであたりまえ。

骨格筋や体水分が上がってるのはいい兆し。運動せずに炭水化物を抜くと筋肉が水分を保持しなくなるし、そもそも筋肉が落ちるらしい。

一番落としたい内臓脂肪が落ちているのが何しろありがたい。
何人かの友達にはプロテインを進められて、隔離の飯がまずかったりしたときの代用食にソイプロテインを1kg持ってきたけど、食事には十分肉があるし、内臓脂肪を落とすことが優先なので、朝飯が足りなすぎて辛いときにちょっと飲むぐらいしかしていない。

さっき撮った写真はこんな感じ。
なんとなく痩せているような痩せていないような。。。

体重計は決算、他にP/Lと速報値が必要だ

毎日体組成を測定するのは決算のようなものだ。いちばん大事な数値なのだけど、決算だけでは赤字企業の経営改善に必要なデータが不足している。
顕著に太りそうな生活になってないか調べるための速報値としてのリブレ(たとえば食後に寝るとよくないことがわかる)
日次の損益計算書としてのGobe3の3つを組み合わせることで、ここまでの1ヶ月間はかなりよい経営改善ができた。今はいいモメンタム(勢い)にある。

とはいえ、普段の僕の生活は、普通にやりたいように振る舞っていては太っていくようになっている。そうじゃない体質とモメンタムを、たぶん年単位で作っていかなければならない。

結局は黒字(消費カロリーが摂取カロリーより多い状態)を作るしかないし、それには食事と運動をいじるしかないのだけど、太った理由、太り続けている理由は様々なだし、わかっていても言い続けないとできないことも多い。ライザップは経営コンサルみたいなものなのだろう。

戦いはこれからだ

今のところいい調子とはいえ、どんなダイエットも序盤はうまくいくのは当たり前。来週から外出できるようになって、あるきまわってエネルギーは消費できるようになるけど、毎日2時間も家で運動するのは難しくなるだろう。
食べ物を自分で選べるようにはなるけど、誘惑も会食も増える。
今でもちょっと炭水化物を食べるとかなり急激な血糖値上昇が見られるので、「週イチぐらいではラーメン」みたいな、普通の中年の食生活に戻れるのは人並みに痩せてからで、今ぐらいの体重だとこれぐらいの節制と運動を続けるのが大事なんだろう。

幸い、今回買ったガジェットは使えばなくなるようなものではないし、フリースタイルリブレも中国で手に入る。さらに「身体の脂肪燃焼具合を、吐息の成分から分析する」とか、「より厳密に体組成を測る」「汗から血糖値を測定する」などの健康管理ガジェットは、いずれも中国のほうが安く簡単に手に入る。

コロナが落ち着いてまた年間100フライトの生活に戻る前に、戦いをつづけて身体の方を健康に戻しておきたい。
中国の健康ガジェットを買って試すのも楽しみだ。

ちゃんとした媒体に載せるような記事にならない、そうしたライブっぽい内容(写真中心に、なんか見つけたときにスマホで更新することを心がけています)を、Noteのマガジンで雑に更新しています。ご興味ある方はどうぞ。

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