台山原発事故が不安ならガイガーカウンターで調べよう。現状の深センは自然放射線そのままの数値（0.28uSv/h以下）で、人体に影響ないよ　このあと放射線が急上昇したらまたレポートします。

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有料マガジン「深圳ほかアジアで見たり考えた、ふわっとしたこと」では、こういう長い文章でなくて、街を歩いてて気づいた未整理の雑な情報をスマホあげるフォトブログをやってます。あとで間違いだと気づくようなものも多いので、読者を制限したくて有料ブログにしています。
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深圳で見たり考えた、ふわっとしたこと｜TAKASU Masakazu｜note

深圳の周りは原発銀座

僕は原発そのものや中国の原発政策には詳しくないが、新興都市の深圳市内には大鵬湾（僕のいる福田区から東に30kmほど）に中国最大の原発銀座があって、バスもタクシーも工場も電化されまくりの深圳を豊富な電力で支えてくれている。
市内の地下鉄がすごい勢いで増えているせいか、変電工事などでの停電は多いが、電力不足はきいたことがない。

↑僕のアパートはスマートメータ。今大家との契約は1度（1000w)で10円ぐらい（0.7元）なので、月の電気代はエアコンガンガン使う月で2000円いくかどうか、冬だと月500円とか。

台山原発で事故報道。4000円でガイガーカウンター買った。

東の大鹏湾じゃなくて、西に100kmほど離れた台山原発（珠海の西）で事故報道があった。燃料棒が何本か破損したらしい。中国は当初ごまかしていたとか、いかにもありそうな、でもホントかウソかわからない情報でネットは湧いている。中国&原発。マトモに議論できないテーマの二枚重ね。間違いなくネットはゴミの山だ。正直ウンザリである。

あらゆるシステムは事故を起こすもので原発も例外じゃないと思うけど、あらゆる技術は事故を糧にして成長するので、これで安全対策がまた進めばいいんじゃない？
米英中と科学大国がそれぞれ原発にBETしてるのは価値があるからだろうし
僕はほとんどの日本人よりも台山に近いとこにいると思いますが

— 高須正和@ニコ技深圳コミュニティ/TAKASU@Nico-Tech Shenzhen (@tks) June 14, 2021

僕自身は事故の第一報を夜中に見かけて（寝床で）こんなツイートをしているが、僕の意見は正直どうでもいい。人間にはどんな感情を抱く自由がある。
マズいのはデータを見ないこと、自分でデータを取ろうとしないこと、それでいて他人を動かそうとすることだ。集合知を得られる機会なのに、バカエコーチェンバーを作るのはダメだ。

科学的思考のない人にも大本営発表プロパガンダにもつきあうつもりはないので、タオバオで探してガイガーカウンターを買ってさっき届いた。

色んな種類があるが、どうせならPCにつなげてデータを取り込めて、ついでに切り替えれば電磁波も測れるやつを買った。
僕が買ったやつで240RMB(4000円ぐらい）

なんかM5Stackみたいなパッケージで届いた

今の深セン放射線量は0.20uSv/h(マイクロシーベルト）、問題ないっす

宇宙から降り注ぐ放射線があるから、地上のどこでも放射線はゼロにならない。0.28uSv/h(時間あたりマイクロシーベルト）以下は自然放射線量らしい。30分ぐらいつけっぱなしにして、0.15-26uSv/hのあいだ。
CTスキャン一回で6900uSv,東京ニューヨークの飛行機で200uSv（飛行機は太陽の放射線をモロにあびる）短期間で10万uSvとか浴びると健康被害の可能性があるらしい。

ちょうど来週出張で飛行機乘るから、機内でガイガーカウンターをOnにすればカウンターそのものの精度もわかるだろう。

僕の部屋ではpm2.5,pm10のセンサーも稼働させている。今だとpm2.5は7とか。東京や大阪の屋外で10-25とかなのでこちらも問題ない。大気センサーは室内でお香炊いたりして動作問題ないことを確認済みです。内陸や砂漠が近いところはともかく、海沿い多湿大雨の深センでPM2.5が問題になったことは、センサー買ってからまだない。

電磁波も測れる。僕の仕事的にはこっちのほうが役立ちそうだなあ。

PCとつなげてドライバーを入れてみた。これ、全部中華文字列固定アプリだな。。英語設定なさそう

このブログが続くなら問題ないんじゃない？

ガイガーカウンターには57日間ぐらいのデータをためておけるらしい。とりあえずUSB電源につけっぱなしにしておけば推移はとれるだろうし、何かしらそばで事故があったときにここ数日と比べるとかもできるだろう。
いちいち右往左往するのにくらべたら、240元は高くないし、もともと電磁波系やガイガーカウンターなんとなくほしかったし。

すごい数値が出たらまたレポートします。

過去の事故で素晴らしい活動をしてくれた、偉大なる先達に捧げます。

尊敬する友人であるバニー・ファンたちは、福島原発事故のときにガイガーカウンターが売り切れたときに、カウンターをDIYしてデータを共有するSafecastというプロジェクトを始めた。

Homepage

同じく尊敬する友人である八谷和彦さんや尻Pたちは、福島原発事故のときにガイガーカウンターを持って集まることでデータに基づいた話をできるようにする「ガイガーカウンターミーティング」というイベントを何度も開いた。

ガイガーカウンターミーティングが漫画になりました！！

こういう活動をする友人たちは、僕にとって「こんなふうになりたいなあ」と思う目標だ。このブログ記事も同じところを目指してるつもりだ。

シェアのお願い

噂で右往左往し広めようとしている人を見つけたら、ぜひシェアしてもらえると嬉しい。中国や原発を憎むのも盲信するのも勝手だが、他人と話すならきちんとしたデータに基づいて自分の頭で考えるべきだ。

今ほど沢山のセンサーを簡単に扱え、簡単にシェアできる時代はない。未来はもっとそうなるだろう。信頼できるデータは自分でつくろう。そして他人とシェアしよう。

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深圳で見たり考えた、ふわっとしたこと - 2020-11｜TAKASU Masakazu｜note

2021/07/16日追記 ガイガーカウンターと校正証明書

今日noteにログインしたら、このブログについて言及されているのに気づいた。

僕はガイガーカウンターや放射線の分野には素人だ。なのでこのブログが言いたいことも、どのぐらいちゃんとわかっているのかは自信ない。

大筋で言いたいことっぽい、「手を動かせば何でもいい、というわけではない」というのはそのとおりだと思う。反ワクチンやイソジンが効くみたいな活動も、本人は科学精神と善意でやってるんだろうが、やらないほうがマシだし大声で批判すべきだ。このブログは、自分にできる範囲で検証しながら書いたものだし、識者からのフィードバックが来ることは検証の一部だ。

このブログでの知見として、ガイガーカウンターの精度は、校正証明書というもの公開して証明すべきなのだそうだ。なのでこのカウンターの校正証明書をここに添付します。

出所は製品ページ。上には画面キャプチャしか挙げてないので、製品ページへのリンクもはろう。付記して言われているトレーサビリティというのが、何をどうトレースする可能性について書いてあるのかはよくわからなかったが、製品ページには分解率など、他の情報もある。

僕は、ガイガーカウンターについてはよく知らないけど、タオバオで売ってるものや、中国におけるこういう書類が怪しいことについては一定の知見があるので、「このカウンターを持って飛行機に乗ればわかるだろう」（飛行機に乗ると、放射線を防いでくれる大気が減るので線量が上がる。詳しくはこことか）と書いた。書類と飛行機に乗って検証する方法のどっちが良いのかは自分にはわからないが、矛盾することはなさそうなので、飛行機に乗る検証もやります。前のブログでは「来週」と書いたが、結局深圳空港でコロナ陽性者がでてフライトが中止になり、7/20のフライト（上海いき）の予定です。