都道府県対抗男子駅伝のここ8年の健闘の要因

茨城県チームは今回、大会新記録と過去最高記録で過去最高順位タイの6位でした。その要因3つの事ついて述べていきます。

①小学生、中学生の長距離ランナーの増加と競技人口の増加とによる裾野の広がりと高校での継続率の大幅増加

②選手の意識の変化

③指導者の指導力のレベルアップ


①小学生と中学生の競技人口の増加と継続率の増加について

私は小学生と中学生が所属している陸上クラブの指導者です。私の所属する陸上クラブでは年々長距離種目をやりたいという子が増えています。特にここ5年ぐらいはそう感じます。7,8年ぐらい前までは小学生や中学生でも長距離を走りたいという子はほとんどいませんでした。それが小学生では半数近くが長距離をやりたい又はまたやっても良いという子に、中学生は5名程度から今では20名以上に。他クラブでも競合クラブの数が増えている中でもクラブの人数や長距離希望の人数が増えていると聞いています。今までサッカーやバスケットなどに有望選手が流れていたのが陸上、駅伝を続けるというパターンも増えてきました。

②選手の意識の変化
①でも述べましたが競技を続けたいという子が増えました。続けたいとなったのは長距離や駅伝に対するイメージの変化が大きいと考えられます。7,8年前は、【辛いと苦しい】イメージ。今は【楽しい】【かっこいい】イメージへと変わったと思います。陸上の指導をしていてもネガティブな発言を聞くことが昔はよく聞かれましたが今はほぼ聞くことはなく、むしろ長距離の練習やりたいという言ってくる子が増えました。それが競技人口の増加と継続率にも繋がっていると思います。また、2012年に都道府県対抗男子駅伝で6位入賞した事によって茨城県も入賞を狙える能力があると自信がついた事が近年の躍進に繋がっていると思います。またぜ全中駅伝や高校駅伝での近年の健闘なども意識の変化へ繋がっていると思われます。

③指導者のレベルアップ

以前と比べて化学的な事を取り入れたり、動きづくりなどのスプリントドリルなどを取り入れる学校や陸上クラブが増えました。ただ走る量を増やす練習方法からスピードを意識したトレーニングになり3000mや5000mのタイムがトップ層でかなり上がりました。また以前は指導者の力が強すぎて選手主導ではなく指導者主導で練習していてやらされている感が強い感じでしたが今は指導者と選手が同じ目線で対等に話し合えるような環境になり選手が自分で考えて練習するようになったり、指導者に意見を言えるようになり、指導者自身もそれを取り入れるようになりました。【やらされる練習】から【自ら進んで練習】へ。また最近のSNSの普及やスマホの普及によって指導者も選手も最新の練習方法や強豪校の練習方法を調べられる環境になった事も指導力アップや競技力アップに繋がっていると考えられます。

以上の3つの事がここ最近の茨城県チームの躍進に繋がっていると私は感じています。私が中学生や高校生の頃は茨城県は40位台や30位台後半がほとんどででした。その時は茨城県が今のように優勝争いに絡み、上位入賞するとは夢に思っていませんでした。その時と比べて競技人口も大幅に増え、選手の意識もかなり前向きになり、指導者自身も精神論から合理的な練習へ代わっていきました。その事が茨城県チームの躍進に繋がっている事は間違いないと私は感じています。

最後になりますが、ここ3年中2年は茨城県チームが首位で中継所で襷を渡しました。茨城県チームは優勝を狙えるチームになっているのは間違いありません。初優勝へ小学生から大学生・実業団の選手の育成が【ワンチーム】になって優勝へ、、、。

女子も。

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