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PYNKIE, Victoria Canal…今週のおすすめ 5 Best Songs:2023-31
今週も新人の新譜から厳選して5組のアーティストを紹介します。音楽ブログ「abstract pop」の「5 Best Songs」の企画では、国内の音楽メディアでは紹介されないような、海外の新進気鋭なアーティストを毎週紹介していきます。過去に紹介したアーティストは下記にまとめてあります。
Spotifyのプレイリストも更新してます〜
PYNKIE
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ニュージャージーを拠点に活動するシンガー・ソングライターであり看護師でもあるLindsey Radiceのプロジェクト、PYNKIEが3作目となるアルバム『Songies』をリリース。インディー好きであれば『neoteny』のアルバムのジャケットを見たことがある人も多いでしょう。大学のときに友人の勧めでDTMの無料のソフトで音楽制作をし始めた彼女は、SoundCloudで楽曲を上げ始めると即座にカルト的に人気を博したアーティスト。『neoteny』を聴けばそのサウンドに耳を奪われること間違い無いかと。
今作はコロナ禍で制作したという作品で、これまでのベッドルーム・ポップ的な温もりのあるローファイさを出しつつも、斬新なコード進行やチューニング、奇想天外なリズム変化などにも挑戦したというアルバムとのこと。今までの作品になかったapril juneやShallohaloなどを客演に招いているのも新しい試みに挑んでいる姿勢が見受けられます。彼女の洗練されたポップさは、キラキラとしつつも少し陰りも出した甘酸っぱいムードが特徴で、少し初期のSoccer Mommyを想起させていいですね。
Victoria Canal
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以前にブログでも紹介した、アメリカとスペインにルーツを持つロンドン拠点に活動するSSW、Victoria Canalが1年ぶりとなる新作EP『WELL WELL』をリリース。今作ではS. CareyをはじめMadison CunninghamといったUSインディーの錚々たるメンツが参加した意欲作です。彼女がどのような半生を送ってきたかは前回のブログを参考にしてほしいです。
オーガニックで最小限の音に抑えて、より彼女の歌声の美しさにフォーカスしたEPに。清らかで流麗な声質に、甘美でシルキーな美声は最大の魅力で全曲通してうっとりしてしまいます。アコースティック・ギターやピアノ、ストリングス、アンビエントなどのサウンドアレンジも巧みで、やはり前作とは異なる壮大さも組み合わさったEPに仕上がっていますね。
Hadji Gaviota
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NYを拠点に活動するシンガー・ソングライター、Hadji Gaviotaが1stアルバム『wallflower』をリリース。客演にGao the ArsonistとChiris Patrickが参加。彼はPigeons & Planesの〈Best New Artist〉に選ばれるなど注目を集めるアーティスト。
父親のカーステレオからはThe ClashやThe JamなどのUKパンクから、The RamonesやGreen Dayなどが流れていたそうで、そのバンドサウンドに合わせてラップをして遊んでいたそう。そんなルーツからか、彼の奏でる音楽はインディー・ロックやパンクなどのアップビートなサウンドを軸に、ヒップホップやダンスミュージックを織り交ぜた、カラフルでエネルギッシュな作品に仕上がっています。色鮮やかなサウンドに乗せた、彼のメロディアスなフロウから矢継ぎ早なラップも最高です。Roy BlairからJean Dawson、Junior Varsityなど好きな方にはささるかと。
Erin LeCount
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UKのエセックス出身でロンドン拠点に活動するSSW/プロデューサー、Erin LeCountがデビューEP『Soft Skin, Restless Bones』をリリース。Fiona AppleやLorde、Lana Del Rey、The xxなどから影響を受けたというのが窺える音楽性で、幽玄でありながら煌びやかで輝きに満ちた両面を持ったサウンドを奏でています。
また儚く繊細な声質だけどもダイナミックさも持ち合わせた美声の奥行きには驚かされます。そのレンジの広さに合わせて楽曲それぞれさまざまな色を見せてくるEPに仕上げているので、それもなかなか面白いです。
L E M F R E C K
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UKのウェルシュを拠点に活動するラッパー/プロデューサー/シンガーなど幅広い顔を持つアーティスト、L E M F R E C Kが新作アルバム『BLOOD, SWEAT & FEARS』をリリース。彼はゴスペル・セッション・アーティストやグライム・プロデューサーとして活躍した時期があったそうで、その畑の広さを活かした洗練されたプロダクションを存分に楽しむことのできる作品に。
Samphaのようなエモーショナルで美しい歌声から、UKのグライムシーンを感じるスキルフルなラップを一人でこなしてしまう、技巧的な彼の才能にはこれ惚れしてしまいます。ビートや音楽性もブリストルサウンドからサウスロンドンのダークさを絡めた感じで、とにかくすごい。かっこいいな〜。
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