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Antony Szmierek, Crimewave...今週のおすすめ 5 Best Songs:2023-11

今週も新人の新譜から厳選して5組のアーティストを紹介します。音楽ブログ「abstract pop」の「5 Best Songs」の企画では、国内の音楽メディアでは紹介されないような、海外の新進気鋭なアーティストを毎週紹介していきます。過去に紹介したアーティストは下記にまとめてあります。

Spotifyのプレイリストも更新してます〜

Antony Szmierek

UKのマンチェスターを拠点に置く作家/ラッパー/トラックメイカーなどマルチに活動するAntony Szmierekが、新作EP『Poems To Dance To』をリリース。
内省的で詩的な内容を、クールなスポークン・ワードからメロディアスで浮遊感のあるフロウで巧みに歌い上げています。そこにハウスやテクノなどのUK独特のバウンシーなビートや、ソウルやファンク、インディー的な側面も絡めた、アンセミックで多幸感あふれる音楽性に仕上げています。Gorillazからeasy life、Porijなど、ポップでありつつニッチなサウンドに応えるようなユニークで稀有なアーティストですね。特にM2「Working Classic」のイントロから漂う「名曲だ…」というムードが最高ですね。


Crimewave

UKのマンチェスターを拠点に活動するアーティスト、CrimewaveがデビューEP『Altercation』をリリース。Crimewaveはレーベル〈Slow Dance Recordings〉のコンピレーション『Slow Dance '20』に収録されるなど、UKのアンダーグラウンドで注目を集めるアーティストです。
自身の音楽を”shoe-gaze 2.0”と表現するCrimewaveの音楽は、90年代のシューゲイザーからダンスミュージックを融合し、現代的に昇華させたサウンドで、まさにその標榜する音楽性にまとめ上げています。またインダストリアルやグリッチなども絡めた重厚だけど繊細なサウンド作りも魅力的。またハウスやテクノ、レイヴ、IDM的なビートを巧みに駆使し、そこにシューゲイザー的なノイジーで緻密なギターが乗ることで、ダークで退廃的なムードを作り出してるのも最高です。


Heartworms

音楽プロデューサーDan Carey主宰のレーベル〈Speedy Wunderground〉から現れた新たなロンドンの刺客、Jojo Ormeによるソロプロジェクト、HeartwormsがデビューEP『A Comforting Notion』をリリース。
既に各メディアでも注目を集める彼女の音楽は、ポスト・パンクやインダストリアル、ダーク・ウェーヴなどを織り交ぜた、アグレッシブでエネルギッシュなサウンドを奏でています。ヒヤッとした冷たいアングラな音像と、彼女のスポークン・ワードも絡めた冷徹で独特なボーカルスタイルの掛け合わせが何よりも最高ですね。最近天気悪いことが多いので、尚更音楽性とマッチしていて個人的にはかなりリピートしてます。


Malcolm Todd

LA出身のベッドルーム・ポップ・アーティスト、Malcolm Toddが新作EP『Shower Shoes』をリリース。あまりネット上には情報が載っていませんが、Lyrical Lemonadeでは既に紹介されているような注目の若手アーティストです。
初期のSteve Lacyを彷彿とさせるシンプルなローファイビートとメロウで陶酔的なギターが絡み合う音楽性を特徴としています。甘美でフックのある歌声も楽曲を彩るようでとても心地いいですね。インディーやソウル、ファンク、ヒップホップなどをミックスさせたカラフルな音像ですが、上物のメロディアスさとボトムのグルーヴィーさの匙加減も絶妙で最高です。


Softcult

カナダ出身の双子の姉妹MercedesとPhoenixによるデュオ、Softcultが新作EP『See You In The Dark』をリリース。ゴシックからグランジ、シューゲイザー、そしてドリームポップなどを取り込んだ、エッジーで幻想的なサウンドを奏でています。透き通った甘美な歌声と、煌びやかでドリーミーなサウンドの相性はバッチリです。個人的にはAvril Lavigneのようなポップさもあるなと思って、そこに尖ったギターサウンドが渦巻くのがとても新鮮でした。なんと5月に来日もあるらしく気になった方はぜひおすすめです。


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