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Lila Drew, Ging...今週のおすすめ 5 Best Songs:2022-46

今週も新人の新譜から厳選して5組のアーティストを紹介します。音楽ブログ「abstract pop」の「5 Best Songs」の企画では、国内の音楽メディアでは紹介されないような、海外の新進気鋭なアーティストを毎週紹介していきます。過去に紹介したアーティストは下記にまとめてあります。

Spotifyのプレイリストも更新してます〜


Lila Drew

ロンドン出身で現在はLAを拠点に活動するシンガー・ソングライター、Lila Drewがデビュー作『All the Places I Could Be』をリリース。2018年のシングルはGoldLinkを迎えており、それがきっかけに彼女の名前は広がっていき、SG Lewisのリミックスも出ています。
才能豊かなアーティストでして、ジャンルを横断したセンス溢れるアルバムに仕上がっています。何より彼女の天使のような透明感漂う美声が記名性があって素晴らしいですね。カントリーやフォーク、インディー・ポップをベースとしつつも、エレクトロニックミュージックやヒップホップ、ソウル、ジャズなどのブレンドさせ方が非常に秀逸です。また淡く美麗に描いた内省的なポップネスも味わい深く、全曲通して心に沁みます。Clairo好きにはたまらないんじゃ無いかなと思います。
ちなみに幼少期からお父さんの影響でJ DillaからLou Reedまで幅広く嗜んだそうで、今作のインスピレーションの元はFiona AppleやThe 1975、Taylor Swiftの「All Too Well」の10分バージョン、そして映画の『ビフォア』シリーズと語っているのも個人的な好きしか詰まっていなくて、それはハマるなと改めて再認識しました。


Ging

トロント出身のプロデューサー/シンガー・ソングライター Frank Dukesによるプロジェクト、Gingがデビューアルバム『We're Here, My Dear』をリリース。彼はプロデューサーとしていままでにFrank OceanやThe Weeknd、Drake、Rihanna、SZA、BadBadNotGood、Camila Cabelloなどを手がけているそう。
それだけ名だたるアーティストに関わってきたので、やはり作品も間違い無かったです。極上のポップサウンドとでも言いましょうか。ソウルやディスコ、ファンク、フォークなどを織り交ぜ、50〜60年代的なレトロ・ポップの質感を感じる仕上がりとなっています。柔らかく滑らかな響きと、彼の優美でとろけるような歌声。とにかく最高です。


flowerovlove

サウスロンドン出身でまだ16歳という若さのアーティストJoyce Cisseによるソロプロジェクト、flowerovloveが新作EP『A Mosh Pit In The Clouds』をリリース。彼女はパリのファッションウィークでアフリカの伝統ブランド XULY.Bëtに起用されたり、GucciやPangaiaのキャンペーンにも出たり、モデルとしても人気のようです。既にロンドンのワンマンもソールドアウトなど人気急上昇中のアーティストですね。
ベッドルーム・ポップ的なローファイなビートとギターを組み合わせたインディーロック〜インディーポップに、R&Bやネオソウル的な質感も加えたサウンドを奏でています。彼女の歌声も凛としていてノスタルジア香る雰囲気も特徴的で、正直16歳とは思えない大人びた声質が魅力的です。今後も躍進していくこと間違い無いかと思いますのでぜひチェックしてみてください。


Ladybyrd

ロンドン拠点に活動するシンガー・ソングライター、LadybyrdがデビューEP『Sub Zero』をリリース。Bon Iver、Kate Bush、Taylor Swiftなどから影響を受けたという彼女は、特にTaylor Swiftの『folklore』から非常にインスピレーションを受けたと語っております。
ピアノの叙情的な響きと、彼女の少しハスキーで甘美な歌声が魅力的で、インディーロックやフォーク、ポップスを織り交ぜたサウンドがとても心地いいです。音像が繊細で細部までこだわっているからこそ鮮明で、ロマンティックなメロディーの響きも素晴らしいですね。


Take Van

マイアミやLAを拠点に活動するノンバイナリーのアーティスト、Take Vanが今年リリースしたEP『Far Away』からピックアップします。VanはドラムンベースやUKガラージ、ハウスといったエレクトロニックミュージックに、R&Bやポップスを織り交ぜた魅惑的な音楽性を奏でています。Vanの夢現でシルキーな歌声も相まって、幻想的でアブストラクトな世界に誘われるよう。
影響源にはMarina and the Diamonds、Sade、The 1975などを挙げていて、特に1975からは強いインパクトを受けたようで10代のVanの音楽性を形成したそう。ダンスミュージックのビートにしつつも、やはりどこかインディーっぽさも感じるのが今の現代的な感覚というか、PinkPantheress以降の新しいサウンドですよね。

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